花組トップスター柚香光さん宝塚大劇場ラストデイ

樽井美帆です

 

3月24日(日)、花組公演ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~

の千秋楽をもって、花組トップスター柚香光さんが宝塚大劇場を卒業されました。

この日の宝塚の街は、雨。

この雨が上がり空に虹がかからないかなと、期待された方も多かったのではないでしょうか。

 

今回も2021年のコロナ禍で退団された元雪組トップスター望海風斗さん以降の

宝塚大劇場ラストデイとおおむね同様の形となりました。

車に乗って大劇場を後にする姿を見送る大劇場前でのパレードは、今回も行われませんでした。

 

ついにきてしまった花組千秋楽、この日を迎えたみなさんの様々な思いとともに、

柚香光さん最後の宝塚大劇場公演の舞台の幕が上がりました。

 

映画館でライブ中継をご覧になった方、ご自宅などでライブ配信をご覧になった方、

今回も多くの方が退団公演を見守られたのではないでしょうか。

 

取材は今回も、サヨナラショーと退団者挨拶を大劇場3階エスプリホールにて

モニターを見ながら行うという形で行われました。

 

 

『アルカンシェル』~パリに架かる虹~の終盤から振り返りましょう。

 

解放されたパリ。

柚香光さん演じるマルセルや帆純まひろさん演じるロベールら5人が、

肩を組んで涙を流しながら歌う場面。

今回ともに退団される柚香さんと帆純さんが顔を見合わせて笑顔で涙されている姿には、

役としてでだけではない関係が見えるようで涙が込み上げました。

 

「美しいパリは80年後の今に残っています」という、

ストーリーテラーである聖乃あすかさん演じるイヴの言葉。

『今』がこの日は特に力強いように感じられ、80年後も美しさを保ったままのパリと、

退団される柚香さんが花組に残した数々の美しいものが重なったように感じました。

 

平和になったパリの広場を歩くマルセルとカトリーヌの前に、

かつて「アルカンシェル・ド・パリ」のスターダンサーだった

舞月なぎささん演じるジェラールがアメリカ兵の姿で現れます。

マルセルに向かって「ブロードウェイの舞台に立つんだ、待ってるぜー!」と

手を振って明るく去って行く、この公演で退団される舞月さんに大きな拍手が送られていました。

 

手を取って歩き、肩を組んで虹を眺め、マルセルの「行こう!」という言葉で

手をつないで歩きだすマルセルとカトリーヌ。

二人がこれからも同じ道を歩いていくという明るい未来を想像させてもらえる

退団公演のラストシーンでしたね。

 

フィナーレは、画面越しでもカトリーヌのように「熱っ!」と言ってしまいそうな

気迫が伝わってきましたし、一瞬も見逃さないという客席の緊張感も伝わってきました。

 

「ラ・ヴィ・アン・ローズ」や「愛の讃歌」のアレンジもステキでしたね。

 

ともに退団される柚香さん星風さん最後のデュエットダンス。

氷の上をすべるフィギュアスケートのようになめらかで、

回転する時などすべての動きの見事なシンクロに感動しました。

踊り終わったあとのお辞儀は、いつもより眺めだったと思います。

しっかりと拍手できる間をとって、お二人と客席の雰囲気を感じてタイミングをはかり、

指揮棒をふられる上垣聡さんの愛も感じました。

 

そのあとの柚香さんのソロダンス。

神々しいまでのオーラを放つその姿を、一瞬たりとも見逃したくありませんでした。

軽やかなダンスのあと、軽く投げキッスをしてサラッと手を振って舞台を後にされました。

 

そして、虹色の大きな羽根を背負った柚香さんの眩しい笑顔のパレードで幕がおりました。

 

 

美風舞良組長が一人、緞帳前に出てこられ、

柚香光さんの初舞台からこれまでの舞台姿が緞帳に映される中、

柚香さんからのメッセージを読まれました。

 

映像では、もともと凛々しいお顔立ちの柚香さんが、凛々しい中にも可愛らしさがある時代、

そして花組男役の危ういまでの美しさを放つ柚香さんになっていかれる過程が見えましたね。

メッセージには、お芝居が大好き、花組が大好き、感謝の気持ちなど

柚香さんの思いがあふれていました。

柚香さんらしい詩人のような言葉にうっとりしながら聞き入ってしまいました。

 

一部ご紹介すると・・・

舞い、歌い、いざない、美意識や優雅や妖艶、シリアスからコメディ、

人間の人生を作る工程に没頭していきました。

その人物の嗜好、趣味、クセをも想像し、まとう衣装にも役の性格を流し込む楽しさを知りました。

『シャルム!』のフィナーレで、明日海りおさんに押していただいた背中のあの重みは、

今も忘れていません。

同時にその重みは舞台に生きる仲間への忠誠心にもなっていきました。

2020年、お披露目『はいからさんが通る』は大切な作品です。

今でも華ちゃんの紅緒さんを見ると顔がほころびます。

世界中がパンデミックに陥った中での公演。

しかし、お客様からいただくお心はありがたく、心が震えるあの感謝の思いは、

今も大切にずっとこの胸にあります。

それ以来、お客様への恩を持って、喜んでいただける舞台をただ一心に目指して、

一層の役作りに取り組んできました。

長年、ともに歩んだ同期の水美、ありがとう。

バトンをつなぐ永久輝、花組に来る前から一緒に仕事がしたいと思っていた人でした。

みなさまが柚香光の眼差しに、立ち姿に、何かを感じてくださったとしたのであれば、

それは時間をご一緒に過ごしてくださったみなさまとの出会いから賜ったものだと、

心から感謝をしております。

脚本・音楽・演出・振付・衣装・照明・舞台機構すべてに、

一人一人の思いと情熱が詰まっているこの宝塚歌劇の舞台。

みなさまに今後もずっと愛していただける場所でありますように。

思い出の詰まったこの宝塚大劇場の空間を今私は抱きしめています。

 

大劇場を抱きしめている柚香さんのあたたかい思いとともに、

『柚香光サヨナラショーの』幕が上がりました。

 

緞帳があがると、柚香光さんの電飾サインが輝いています。

そして、そこにせり上がってくる一人の影。

スポットライトが当たり振り返ると、そこには少尉!!😍

 

『はいからさんが通る』のカーキ色の軍服を着た伊集院忍少尉が、

眩しい笑顔で敬礼をしているではありませんか!🤩

柚香さんが「大正浪漫恋歌」を歌い出すと胸がキュッとなりました。

熱い手拍子で、早くも舞台と客席が一体化していましたね。

 

続いて、同じく2020年『はいからさんが通る』から「僕のはいからさん」。

セリフからスタート。

銀橋の下手入り口に置かれた黄色い花束。

これは、少尉が初めて紅緒さんに会いに行く時に抱えていた花束ですよね。

その花束を大切に持って銀橋へ。

 

大劇場トップお披露目公演『はいからさんが通る』は、コロナ禍で4カ月あまり初日が延期に。

やっと初日を迎えたものの再び公演中止。

オーケストラボックス内での密集状態を避けるため、音楽は録音に。

出演者を減らすという対応もとられました。

また、銀橋を使った演出も取りやめられられましたよね。

 

今回、サヨナラショーで銀橋を渡った少尉に胸が熱くなりました。

「僕だけのはいからさん」という歌詞では、

華優希さんを思っていらっしゃったのでしょうか。

最後は、花束を優しく見つめ微笑んでいらっしゃいましたね。

 

2021年『The Fascination!』から星風まどかさんのソロで「The Fascination!」。

星風さんが初めて花組生として大劇場に出演された作品です。

マゼンタ色のキュートなドレス姿の星風さん。

前方のお客さまに視線をガンガン注ぎながら、カッコイイ花組の娘役として歌われました。

可愛く頼もしい花組のプリンセスです。

 

2021年『Cool Beast!!』から「フェロクス・ノクテA」

柚香さんを中心としたダンスナンバーです。

美しく気高い赤いヘアの野獣ベスティア柚香さん。

手先までセクシーで魅惑的。

銀橋に座って魅了する柚香さん、目つきがまさにBeast。

人ではない役を数々演じてこられた柚香さんだからこそのBeastですね。

 

続いて、『Cool Beast!!』の主題歌をみんなで元気にギャオギャオ歌います。

 

2023年『ENCHANTEMENT-華麗なる香水-』の主題歌を、

この公演で退団される舞月なぎささん・帆純まひろさん・愛蘭みこさん・美里玲菜さんが銀橋で歌います。

退団者の輝きは特別な美しさがありますよね✨

 

続いては、退団するトップコンビのデュエット。

2021年『元禄バロックロック』から「花火キラキラ」。

柚香さん・星風さんコンビの大劇場お披露目公演です。

お二人がどんなお芝居をされるのか、空気感になるのか、期待に胸が膨らんだ公演でしたね。

銀橋の左から柚香さん、右側から星風さん。

胸元や袖にフリルがほどこされた白い衣装のお二人。

手をとって見つめ合って、目で会話されているように歌い、

最後は幸せそうにおでこをくっつけ合っていらっしゃいましたね。

 

2022年『TOP HAT』から「CHEEK TO CHEEK」。

柚香さん・星風さんのデュエットダンスです。

スモークの中、まさに二人で一つのようなダンス。

リフトも軽やかで、そっと止まって大切に星風さんをおろす柚香さん。

見つめ合ったあと、柚香さんは舞台をあとにします。

 

2020年『アナスタシア』から星風さんのソロ「In My Dreams」。

星風さん宙組時代の作品です。

一気にアーニャになる星風さん。

ドラマチックに歌いあげる星風さんの歌声は、心地よくてずっと聞いていたいなと思いました。

 

2023年『二人だけの戦場』より「理想の為に」。

現トップスター柚香光さんと次期トップスター永久輝せあさんの場面です。

レザーの黒のコートを着た二人が、かけ合いをするような歌。

背中合わせのポーズの二人がとても微笑ましかったです。

 

2020年『はいからさんが通る』より「黒い瞳」。

柚香さんと男役さんとの黒燕尾群舞です。

大階段のセンターに光の道が浮き上がります。

その光の道を柚香さんが上ってポーズを決めるとダンスがスタート。

大階段にはエッフェル塔が描かれていて、レビューのために生まれてきたような柚香さんが一人踊り、

「フォッ」と掛け声をかけると、大階段の上から黒燕尾の男役さんが下りてきて群舞へ。

気迫に満ちた、柚香さんが築いてこられた花組の黒燕尾群舞。

最後にもう一度見たかった柚香さんの黒燕尾群舞を、サヨナラショーで見ることができました💖

 

柚香さん一人が残った舞台。

柚香さんのソロで2022年『Fashionable Empire』より「Fashionable Moment A」。

「永遠に変わらぬ約束を」と、歌詞が柚香さんからのメッセージのようで聞き入りました。

 

柚香さんが歌い終わるとみなさんが登場し、賑やかに歌い踊ります。

『Fashionable Empire』より「Fashionable Moment B」。

花組のみなさんが順番に柚香さんの元へ。

柚香さんに近づこうと頑張る花組のみなさんが微笑ましかったですね。

 

最後は、『Fashionable Empire』より「Fashionable Empire Ending」。

タイを外す柚香さん。

最後までカッコイイですね~😍

花組のみなさんによる熱唱。

ヒューという歓声の中、リズムに合わせて首を左右に振って、

ノリノリでサヨナラショーの幕が下りました。

 

「すみれの花咲くころ」のピアノ演奏に合わせて、

緑の袴・黒紋付姿で退団者が一人ずつ大階段を下りてご挨拶。

 

美里玲菜さん・愛蘭みこさん・帆純まひろさん・舞月なぎささん

 

下級生から順番に、これまでの思い出や感謝の気持ちを、自ら選んだ言葉にのせて伝えます。

 

星風まどかさんは、美風組長から「まどか」と呼ばれ「ハイ」とお返事。

力を合わせ支え合いながら、苦楽を共にし喜びを分かち合った同期。

基礎を一から教え導いてもらった宙組のみなさん。

諸先生方、スタッフのみなさん。

幸せ色に染めてもらった花組のみなさん。

どんな時もつないだ手を離さず、歩みを止めることなく、常に光を照らし続けてくれた柚香さん。

そして、家族とファンへの感謝の気持ちが込められた、

とってもかわいらしくチャーミングなご挨拶でした。

 

そして、いよいよ柚香光さんです。

美風組長の「せーの」という掛け声で、

「れいー」・「れいさーん」など、舞台上から大階段に向かって花組のみなさんが口々に呼びかけます。

「はーい」と、花組生への愛おしさを感じる優しい声でお返事をされた柚香さん。

 

オーケストラ演奏「すみれの花咲く頃」に合わせて、宝塚大劇場最後の大階段を下りてこられました。

袴か黒燕尾か、どんな衣装で下りてこられているのか目を凝らしていると・・・

黒燕尾姿の柚香さんが大階段の上に立たれました。

お辞儀が優雅で凛々しくて美しいです。

 

「同期生からのお花は、専科の水美舞斗さんです。」と紹介されると、

客席からはものすごい拍手と、悲鳴に近い歓声がおこっていました。

きっとみなさんが望まれていた光景だったのでしょうね。

水美さんは、ピンク色のスーツで登場。

さすが元花組男役!

水美さんと抱き合った時、水美さんのジャケットに柚香さんのお化粧が付いてしまったようなのですが、

「ゴメン」、「いいよ」というお二人の会話が聞こえてきそうでした。

 

組からのお花は永久輝せあさんから受け取られました。

柚香さんらしいスタイリッシュな白いお花のブーケでした。

 

ご挨拶は、これまでひたすら走ってきた15年間を、

道とこれまで見てこられた景色に例えてお話しされるものでした。

色んな道があったけれども、その道中にはたくさんの絶景が待っていたそうです。

柚香さんが大好きな景色は、舞台から見るお客様のキラキラとした目。

見渡す限りのキラキラとした絶景だとおっしゃっていました。

 

私が舞台上で何かを表現すると、お客様がその瞳をキラキラとさせて応えてくださる。

そのやり取りがうれしくて、私の足取りは軽やかになりました。

たどり着く場所が、こんなにも幸せな景色ならば、何の悔いも残りません。

私はこの絶景を、一生忘れません。

 

諸先生方、スタッフのみなさん、専科のみなさん、同期、花組のみなさん、

両親と兄弟への深い感謝の気持ちを伝え、

 

この思い出の詰まった宝塚大劇場とはお別れをいたします。

この大劇場とも今日でお別れです。

大劇場を通して花組男役・柚香光を愛してくださったすべてのみなさまに、

15年間の感謝を込めて御礼申し上げます。

心より心よりありがとうございました。

と締めくくられました。

 

あたたかい声と思いのこもった詩人のような言葉の数々。

呼吸にも思いのこもった話し方。

柚香さんが感じてこられたこと、見てこられた景色を共有させていただけたような、

そして、一人一人に対して気持ちを伝えていらっしゃるかのような

柚香さんの姿に胸がギューッとなりました。

私たちが柚香さんの絶景の一部になっていたなんて、とてもうれしいですよね。

 

全員で「TAKARAZUKA FOREVER」を合唱して幕が下りました。

黒燕尾姿の柚香さんは、無駄なものがすべてそぎ落とされたかのような凛々しく洗練された美しさ。

大劇場のすべてを味方につけていらっしゃるような雰囲気でした。

 

カーテンコールは、幕の前に登場されたものも含めると6回。

 

客席のみなさんの腕に付けるタイプのペンライトについて、

腕に付けるタイプだから手も振れてオペラグラスも使えるんですねと感激されていましたね。

 

退団者が感謝の気持ちを話すコーナーでは、一人ずつに言葉をかける柚香さん。

美里さんには、笑顔がはじけて美しいです、オレンジが似合うね。

愛蘭さんには、表情豊かなキューティーガール。

そして、胸がいっぱいで言葉につまる愛蘭さんに、優しい笑顔でゆっくりでいいよ。

帆純さんには、こんなに顔がキレイなのにアクが強いTOP HATの役😄

舞月さんには、日舞大好きでした。

 

そして、次は星風さんと思いきや・・・

花組のみなさんを舞台に呼ぼうとする柚香さん。

「あっ・・・」と言って固まる柚香さんと、ブーケの後ろにそっと顔を隠す星風さん。

幸せで可愛らしく楽しいお二人の姿が微笑ましかったですね。

 

お稽古中、柚香さんと星風さんがお散歩をしているとダブルレインボーが出ていて、

天候の神様が応援してくれていると思われたそうです。

初日には、大劇場に虹がかかりました🌈

それなのに、千秋楽の週間天気予報は降水確率100%、3日前には70%。

虹をかけてくださるための恵の雨かなと思っていました。

『はいからさんが通る』では、二人であの虹を渡ろう。

『アルカンシェル』では、新しい虹の橋を渡ろう。

好きな人と虹を渡りがたる柚香光でございました。

 

なんというお話しのセンス✨✨✨

柚香さんと虹の関係に驚きましたね!

最後に笑わせてくださる優しい柚香さん。

 

5回目のカーテンコールでは、舞台と客席一つになって花組ポーズ。

隣の方とヒジや肩・足がぶつからないように、2階席は足元に気をつけてと

注意を促す柚香さん。

腰を少しクイッとするとポーズが決まるというアドバイスも。

柚香さんの「花組サイコー!」という掛け声で、舞台と客席が一緒になって花組ポーズを決めました。

それも絶景だったのか柚香さんは「はっはっはっ」と笑っていらっしゃいましたね😄

 

終演アナウンス後も拍手はやまず、緞帳前に柚香さんと星風さんが出てこられました。

心からの感謝と愛を伝えられ、二人ともバク転はできませんとの言葉を残し、

舞台袖から顔を出して最後まで手を振って、「お気をつけて」と笑顔で舞台をあとにされました。

 

終演後には記者会見が行われました。

舞台を終えられたばかりの柚香さんは、舞台化粧、黒燕尾姿で会場に入ってこられました。

 

スタイリッシュでありながら伝統的な着こなしの柚香さんの黒燕尾。

歩き方も、今から踊りだしそうな軽やかさと美しさ、近くで見ても重力を感じない方ですね。

そして、国宝級の後頭部の形の美しさ、奇跡の等身バランスでした。

 

柚香光宝塚大劇場ラストデイ5

 

優しくエレガントでフレンドリーな雰囲気でいらっしゃる柚香さん。

ゆっくり考えて間を十分にとって、あふれる思いを美しい言葉にこめてお話ししてくださいました。

 

先ほど宝塚大劇場の大階段を下り、無事に宝塚の舞台を終えてまいりました。

これまで関わってくださったすべてのみなさまに心から感謝の気持ちでいっぱいでございます。

本当にありがとうございます。

宝塚の舞台では、本日が最後の公演となりましたが、

引き続きディナーショーと東京宝塚劇場での公演がございますので、

一日一日を大切に日々を重ねてまいりたいと思っております。

本日は誠にありがとうございます。

という柚香さんのごあいさつから記者会見はスタートしました。

 

マイクは、退団を発表された時の記者会見同様、両手持ちです。

長い指で優しくマイクを持っていらっしゃいました。

「TOP HAT」ではコート掛けに嫉妬しましたが、マイクにも嫉妬してしまいました🥰

 

柚香光宝塚大劇場ラストデイ1

 

 

★最後の衣装に黒燕尾を選んだ理由

男役の正装である飾りのない黒燕尾が、何よりも好きな衣装でございます。

大劇場の最後は、男役の正装でという思いが強くございましたので、

この衣装を選ばせていただきました。

 

卒業を決め、いざ最後のご挨拶はと考えた時に、スッと黒燕尾がいいと出てきたそうです。

 

 

★最後の大階段を下りた時の気持ち

ただひたすら感謝の気持ちが胸の中いっぱいに広がっておりました。

連日お客様が様々な思いをくださいますが、特に今日の大階段を下りてくる時は、

何にも代えがたい特別な空間でございました。

お客様の思いをあらためて強く感じ、本当にありがたいなと心から感じておりました。

 

 

★今日はどんな朝を迎えましたか?

今日の朝は、なんだかすごく幸せな気持ちで目覚めた朝でございました。

自分の周りがありがとうで包みこまれているような。

お客様への感謝の気持ち、今まで関わってくださったみなさまへの思いがあふれてあふれて。

ああ、朝がきたという幸せな気持ちで目覚めました。

 

 

★次期トップスター永久輝さんへのメッセージ

彼女がこれからどんなふうな組を作っていかれるのか、

私自身もすごくワクワク楽しみに見守っていきたいと思っております。

彼女が舞台でしたいことが仲間とできる、彼女らしい組ができることを

私も心から願っていますし応援しております。

お客様と一緒に、卒業した後は花組を応援していきたいと思っております。

 

柚香光宝塚大劇場ラストデイ2

 

 

私は次の2つを質問をさせていただきました。

★サヨナラショーは、絶っっっ対にもう一度会いたかった少尉からスタートしましたが、

柚香さんのどんな思いが込められていましたでしょうか?

(絶っっっ対にと力一杯言ったため、柚香さんにアハッと笑われてしまいました😅)

 

やはり『はいからさんが通る』という作品は、わたくしにとって大切な作品でございます。

大劇場でのお披露目公演での冒頭、後ろを向いてせり上がり、

お客様の方を振り返った時のお客様の思いや光景や空間は、

私にとってもすごく大切で大事な時間・思い出なので、

ぜひみなさまと少尉として再会させていただきたいなという思いで、

その時の感謝の気持ちも込めて、今日は少尉として舞台に立たせていただきました。

 

 

★メッセージやご挨拶でも大劇場に対する感謝の気持ちをおっしゃっていましたが、

あらためて宝塚大劇場は柚香さんにとってどんな場所でしょうか?

本当に青春のすべてを捧げた場所でございますし、あまりにも思い出が詰まっている場所です。

育てていただいた場所でもありますし、あたたかな大事な思い出がたくさん詰まっているところでございます。

自分と向き合って、課題にぶつかりながら模索しながら日々を過ごしていたところでもあります。

間違いなく、柚香光というものを作っていただいた大切な場所でございます。

 

柚香光宝塚大劇場ラストデイ3

 

 

★すべて終えた今の気持ち

すべて無事に終わってほっとしていますが、

花組生のみんなも、お客様も、あの空間も、今までの時間も抱きしめたいような気持ちです。

本当にすべてが愛おしくて、ギュッとして持って帰りたいような感じでした。

 

 

★ファンのみなさんへのメッセージ

本当にみなさまあたたかい想いを、そして応援をありがとうございました。

連日、たくさんの方のあたたかな思い・拍手・笑い声、そしてキラキラしたその瞳に包まれて、

公演をさせていただきましたこと本当に感謝しております。

柚香光を愛してくださったすべてのみなさまに心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

 

柚香さんと報道陣がともに「ありがとうございました」と挨拶を交わし、

大きな拍手に送られ会場をあとにされました。

 

柚香光宝塚大劇場ラストデイ4

 

ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~は、

東京宝塚劇場にて4月14日(日)から上演され、千秋楽5月26日(日)をもって

花組トップスター柚香光さんは、宝塚歌劇団を卒業されます。