星組トップ娘役 舞空瞳さん 退団記者会見

樽井美帆です

 

4月8日(月)、星組トップ娘役・舞空瞳さんの退団記者会見が行われました。

 

4月7日(日)、星組トップ娘役・舞空瞳さんの退団が発表されました。

東京宝塚劇場公演『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』・『VIOLETOPIA』千秋楽翌日の発表。

 

午後4時ごろ、宝塚歌劇公式アプリから通知がありました。

何かなと見てみると、「星組トップ娘役・舞空瞳 退団会見のお知らせ」。

えっ!えっ!えっ!と、何度も見返しました。

文字は目に映るけれども、内容が頭に入らず理解できないほど驚いてしまいました。

 

『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』では、

インド総督スコットの姪ジェニーを演じられた舞空さん。

舞台に出てこられるだけで品と優しさを感じ、

素直に思いっきり感動する無邪気なかわいらしさと曇りのない表情。

ジェニーのキッパリした美しい言葉が、

舞空さんの声の清らかさにより心地よさが増したように感じました。 

何事にも素直に感動するジェニーの無邪気さと可愛らしさに、

星組トップスター礼真琴さん演じる不屈の英雄ビームが、

デレデレ💗ドギマギする様子がとてもかわいかったですね。

 

そして『VIOLETOPIA』では、いつか見てみたかった黒燕尾で魅惑的なダンスを踊る

カッコイイ舞空さんの姿も見せていただきました。

 

舞台と客席が一緒になって盛り上がる魂が震えるような踊りナートゥ、

ふるさとを大切に思う気持ち、様々な形の友情に触れ、

心揺さぶられる熱い公演の千秋楽翌日の退団発表でした。

 

退団発表の翌日、4月8日(月)、宝塚大劇場3階エスプリホールにて会見は行われました。

 

会見に出席されたのは、宝塚歌劇団理事長 村上浩爾さん、そして舞空瞳さんです。

 

村上理事長に続いて会場に入ってこられた舞空さんは、襟付きの真っ白なワンピース。

胸元には透かし模様のお花がほどこされていました。

足元は、可愛らしいリボンが付いたつま先が細いポインテッドトゥの可憐なヒール。

ヘアスタイルは、ゆるふわカールのロングヘアをハーフアップにされていました。

アップスタイルで退団会見に臨まれる方が多い印象なので、

舞空さんのヘアスタイルはとても新鮮でした。

あまりに愛らしい姿、可愛らしい姿に、私の体中の細胞が喜びました🤩

清潔感あふれる上品な姿はまさにプリンセス。

 

舞空瞳退団記者会見1

 

みなさん、少し想像してみてください。

森の木陰に座って本を読む白いワンピース姿の舞空さん。

舞空さんの愛らしい姿に引き寄せられた、小鳥🦜リス🐿️うさぎ🐇小鹿🦌など、

森に住む小動物たちが舞空さんの周りに。

それに気づいた舞空さん、「あら、みんな!一緒に読みましょうよ」と本を読んであげる。

この日の舞空さんは、私にはこんなイメージに見えました✨

 

真っ白なテーブルクロスがかけられたテーブルの上には、

ピンク・水色・ラベンダー・白などのお花がアレンジされたものが置かれていました。

『塔の上のラプンツェル』のラプンツェルの髪飾りのようなお花で、

舞空さんのイメージにピッタリでした。

 

村上理事長の冒頭あいさつを一部ご紹介させていただきます。

「星組トップ娘役・舞空瞳が、次回大劇場公演『記憶にございません!』・『Tiara Azul -Destino-』

をもちまして退団することになりました。

特に定評のあるダンス、そして歌唱面において、本当に素晴らしい舞台を届けてくれましたし、

また瑞々しさをいつまでも失うことなく、本当に魅力的な舞台を届けてくれました。

今非常に充実しているところですので、本当に惜しまれるところではございますけれども、

本人がくだした決断です。

引き続き、舞台を華やかに退団のその日まで彩ってほしいと思いますし、

また舞台により多くのものを残していってほしいというふうに願っています。

退団のその日まで、どうか皆さま方のご支援ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。」

 

続いて、舞空さんのごあいさつです。

「今年の12月1日をもって宝塚歌劇団を卒業させていただくこととなりました。

今までわたくしに出会い、導き育ててくださったみなさま、

そして、応援し続けてくださったファンのみなさまに、

心から感謝の思いで今胸がいっぱいでございます。

最後の日まで、小林一三先生の「清く正しく美しく、そして朗らかに」のお言葉を胸に、

宝塚の娘役として日々進化し続けられるように精進してまいりますので、

どうぞよろしくお願いいたします。」

 

『レビュー・ステイション』では、舞空さんが音楽学校時代から取材をさせていただいてきました。

生徒代表インタビューなどでお話しを伺ってきましたが、その時から謙虚で控えめな姿勢で、

くもりのないガラス玉のように美しい瞳の輝きと愛らしさは変わられませんね。

 

退団を決めた経緯と時期については、

「この立場に立たせていただいてから、退団はいつかはやってくると心に思っていました。

星組で礼真琴さんとご一緒に、大劇場公演・小劇場公演あわせて12作もの作品を

ご一緒にさせていただきました。

色々な課題と向き合い、己にも向き合い、前に進めなくなる時もありましたが、

礼さんと星組のみなさんとご一緒に舞台を作り上げていく過程、舞台に全力で生きた時間は、

本当に私にとってかけがえのない宝物になったなと今すごく感じています。

わたくしは100周年の時に宝塚音楽学校を受験し、今年宝塚110周年という、

宝塚歌劇団が大切な時にこうして現役生として在団できていることに、

すごく胸がいっぱいになりました。

110周年を迎える直前に、わたくしが小さい頃からずっと憧れていた

『ME AND MY GIRL』のサリー役をさせていただき、

本当に胸がいっぱいになりすごく充実感があふれ、

この気持ちを胸に、そしてこの節目の年に、この時に決断させていただきたいなという思いが芽生え、

今決心いたしました。

 

『ME AND MY GIRL』の千秋楽を終えて実感していったそうです。

 

一言一言大切にゆっくりとお話しされる舞空さん。

「今」を大切にされていることが伝わってきました。

 

舞空瞳退団記者会見2

 

質問に答える際の表情が豊かで愛らしすぎて、

カメラのシャッター音が常にパシャパシャ鳴っていました。

撮らずにいられない、常にシャッターチャンスの舞空さんですね!

 

小鳥のさえずりのようなお声で話される、ほがらかで可憐な舞空さん。

質問を聞いた後は、「そうですね・・・」としばらく思いをはせ、

自分の心に向き合ってから話はじめられていました。

 

相手役の礼真琴さんには、『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』・『VIOLETOPIA』の

お稽古中に退団の意思を伝えられたそうです。

 

「私は思いを言葉にするのがあまり得意な方ではないのですが、

どんな時でも今まで私の思いを理解してくださって、一番近くで本当の私を知ってくださいました。

私の気持ちをゆっくりとゆっくりと話を聞いてくださり、優しく受け止めてくださって、

なこちゃんが決めたことなら全力で応援するよとあたたかいお言葉をかけていただきました。」

とおっしゃっていました。

 

舞空さんが、大きな壁がたちはだかり前に進めないなと思った時、礼さんは

「できなくてもいい、とにかく舞台を全力で楽しんで全力で生きよう」

といつも前向きな言葉をかけられたそうです。

 

舞空さんは

「その言葉で、私はずっと前に進み続けることができたと思っています。」

と心からの信頼と感謝の気持ちをお話しされました。

 

礼さんのお話しになると、感謝で胸がいっぱいなり目には涙が。

あふれる思いは声にも表れていました。

 

『レビュー・ステイション』からは、2つ質問をさせていただきました。

まず1つ目です。

 

宝塚音楽学校の入学式や卒業式などでのインタビューで、

憧れの上級生という質問の際に、舞空さんのお名前を多くの方があげられます。

(ここで舞空さん、感激の表情でキラキラしたお声で「ハイ!」)

舞空さんが、娘役として、またトップ娘役として心がけてこられたことを教えていただけますか?

 

「そうですねぇ・・・本当に多いんですか?」と舞空さん。

(とってもうれしそうに目を輝かせ、信じられないというような謙虚な表情をされていました。)

 

「私自身、宝塚が大好きで、今もこの気持ちがずっとずっと変わらないんです。

宝塚を愛する気持ちが、すべての頑張っていく力になっていましたし、

私に夢を与え続けてくれた存在なので、その思いをずっと消すことなく日々を過ごしてきました。

美しくて品があって、心豊かに品性を大事にという気持ちは、

憧れていた娘役像でもありましたし、劇団に入ってから教えていただいたことでもありますので、

その気持ちはずっと目指していたものとしてありました。

とにかく毎日元気にパッションを持って舞台をつとめることが一番だと思っていますので、

心と身体を健康に、日々頑張るぞという気持ちを心がけてきました。」

 

質問を聞く時は少し前のめりの体勢で、優しくうなずき微笑みながら聞いてくださいます。

あまりの愛らしさに、見つめられるとまるで夢の中にいるかのようにうっとりしてしまいました。

可愛すぎるんですけれども、しっかりした芯も感じるステキな方ですね。

 

舞空瞳退団記者会見3

 

『レビュー・ステイション』から2つ目の質問です。

 

花組と星組を経験されましたが、それぞれの組への思いと、

特に印象に残っている役を教えてください。

 

「花組には3年間いさせていただきました。

(この時、とても懐かしそうな表情をされていました。)

今振り返ると、3年だったのかなと思うくらい、ものすごく濃い時間を

過ごしてきたんだなとあらためて思います。

尊敬する上級生の方に出会ったり、花組の娘役として学ばせていただいた

技術であったり知識であったり心得、そういうものが3年間という言葉では言い表せないほど、

ギュッと凝縮した時間、自分にとって大切な時間で、

花組に入れてよかったなと今心から思える時間でした。

 

そして、組替えを経験しましたが、やはり組替えは宝塚人生の転機でもあり、

私の人生の転機でもありました。

もがきましたし、乗り越えるべき壁がいっぱいありましたが、

そんな時に礼さん、そして星組のみなさんが、どんな時でも手を離さずに

必ず優しく導いてくださいました。

こんなにも信じあえる人たちに巡り会えたことが、一番の財産ですし、

お一人お一人に今感謝の気持ちを伝えたいなと思っています。

星組で過ごした時間は、かけがえのない宝物です。」

 

「印象に残っているお役は、もうたくさんありすぎて、

今すべてを語りたいくらいの気持ちではあるんですけども、

ちょっとずつ言ってもいいですか?😄」

 

許可を取る謙虚な舞空さん。

可愛らしい笑顔で見つめられたら「どうぞどうぞ、何時間でも聞かせてください😍」

と言いたくなってしまいますよね。

 

「花組生としては、初めての通し役をいただいた

『ハンナのお花屋さん-Hanna’s Florist-』のハンナ役。

自分にとって今でも初心を思い出すものすごく大切な役となりました。

 

星組では、どの作品もなんですけれども、

特に『ロミオとジュリエット』のジュリエット役をさせていただいた時は、

ものすごく素晴らしい娘役の上級生の方々が演じてこられた役なので、

自分にはつとまるのだろうかと多くの課題と向き合いましたが、

礼さんと星組のみなさん、先生方に助けていただいて、

新たな自分の扉を開けたそんな瞬間を感じた役となりました。

 

もう一つ、専科の凪七瑠海さんとご一緒させていただいた

全国ツアーの『バレンシアの熱い花』は、柴田侑宏先生の作品に出させていただきたい

という夢がありましたので、柴田先生の思いがこもった作品に出させていただいたことも

すごく思い出に残っています。

たくさんしゃべってしまってすみません😊うふふふふ」

 

優しい気遣いにほっこりさせていただきました。

 

舞空瞳さんからファンのみなさんへのメッセージをお届けします。

 

「私を見つけてくださり、どんな時でも心を寄せてくださったファンのみなさまには

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

誰もが経験したことのないコロナ禍で、近くでお会いできない状況が続いても、

ずっと離れずに背中を押し続けてくださったみなさまがいたから、

私は今ここまで歩むことができたなと思っています。

最後の日まで、この感謝の気持ちを舞台の上からみなさまにお届けできるように

精一杯つとめてまいりますので、最後までどうぞよろしくお願いします。」

 

質疑応答のあとは、写真撮影が行われました。

目線やポーズのリクエストに対して、「ハイ✨」と

キラキラしたお声でお返事をされていました。

 

「手ふっていただいていいですか?」というリクエストには、「はい😊」と少しはにかみながら。

 

 

撮影中「その指輪は礼さんからのプレゼントですか?」という質問がありました。

舞空さんは「こちらのネックレスが礼さんからいただいたものです💗」と、

大切そうに胸元のネックレスに手を当てて答えられました。

「えへへへへ🥰」と照れながら、ネックレスに触れるポーズもとってくださいました。

 

舞空瞳退団記者会見4

 

「ありがとうございました。」とご挨拶をされ、

舞空さんは拍手に見送られて会場をあとにされました。

 

舞空さんが存在されている空間は、本当にゆめゆめしくてキラキラしていたので、

舞空さんが退場されたあとは、あの空間・時間は現実だったのかと思ってしまいました。

 

卒業までのスケジュールです。

 

舞空瞳ミュージック・サロン『Dream in a Dream ~永遠の夢の中に~』

第一ホテル東京 5月7日(火)・8日(水)

宝塚ホテル   5月16日(木)・17日(金)

 

退団公演は、

政界コメディ『記憶にございません!』-トップ・シークレット-

カルナバル・ファンタジア『Tiara Azul -Destino-』

 

宝塚大劇場  8月17日(土) ~ 9月22日(日)

東京宝塚劇場 10月19日(土) ~ 12月1日(日)

 

舞空瞳退団記者会見5

 

12月1日、星組トップ娘役・舞空瞳さんは宝塚歌劇団を卒業されます。