華やかに舞った 天華えまさん、小桜ほのかさん「星組新人公演感激日記」

姿 美保子です

 

9月23日放送の【レビュー・ステイション】では

星組新人公演「桜華に舞え」感激日記プチをお送りする予定です。

 

『プチ』?

そうなんです。

実は新人公演が行われた9月13日(火)には

花組のバウホール公演「アイラブアインシュタイン」通し舞台稽古も同時刻に行われ、

姿一人でどうするか!という事態になったのです。

そこで、悩みに悩んだ私が出した結論は

『演出家:谷 貴矢さんのバウホールデビュー作であり、

瀬戸かずやさんのバウ初主演作の取材を優先させる』というものでした。

16日放送の感激日記のコーナーでは公演について熱く語らせていただきましたが

いかがでしたでしょうか。

 

とはいえ、「新人公演」をずーっと観劇し、若い出演者の皆さんの活躍ぶりを追いかけてきた姿としましては、新人公演初主演コンビの公演を観ないということはいかにも残念

ということで

この日は、桐野利秋さんに負けないぐらいの押っ取り刀でバウホールを飛び出し

大劇場の建物内を颯のように駆け抜け、今まさに佳境というところに滑り込んだのです。

 

舞台は終盤。物語が最高潮を迎えているところですから

その時の会場も舞台もたいへんな熱気を帯びていました。

西郷さん(音咲いつき/96期)が、桐野(天華えま/98期)が

桐野を主君の敵と狙う八木(紫藤りゅう/96期)が

親友でありながら敵味方に分かれてしまった隼太郎(綾 凰華/98期)が

皆、舞台上であらん限りの命の炎を燃やしています。

激しいやり取り、せつない思いに

途中からということを忘れて舞台に引き込まれ、見入ってしまいました。

 

実際に観劇できたのはわずかな時間ではありましたが、達成感に満ちた出演者の皆さんや、おしみない拍手を送る観客の皆さんを見ていますと

星組新人公演は充実した舞台であったのだろうと推測することができました。

 

実は終演後には、舞台上で報道関係者による主演コンビの囲み取材がおこなわれていまして、私たちは今まさに公演を終えたばかりのお二人の生の声を聞くことができます。

それを私の観劇感想と合わせて皆様にお伝えをしているのがこの「感激日記」のコーナーなのです。

今回ほんの少ししか観劇できなかった私は顔見知りの記者の方にそっと聞いてみました。

「舞台はどうでしたか?」

「よかったですよ。このまま普通に公演できるんじゃないかな。

最近の新人公演はみんないいですねえ」

まさしく!

本当に最近の新人公演は完成度が高くなっているなあと、私も常々感じておりました。

特に歌のレベルが上がっていますし、

こんなすてきな生徒さんがいたんだ!

この人はこんなにかっこよかったんだ!

と、主役を演ずる生徒さんのスター性には毎回驚かされています。

 

 

ということで、今回は主演をされたお二人についてお話をしていきましょう。

 

まず、北翔海莉さんが本役の主人公:桐野利秋を演じたのは 

天華 えま(あまはな・えま)さん

この公演が新人公演初主演です。

 

「配役が発表になった時に

北翔さんが やったね!とハイタッチして下さったことが一番の支えとなりました。

桐野は真心と勇気を大切にして生き抜いてきた人。

私も、“義”と“真心”と“勇気”と“愛情”をもって 

これからも精進していきたいと思います!」

笑顔と涙での舞台あいさつはたいへん初々しく感動的でしたね。

 

天華えまさんは

滋賀県近江八幡市出身  171センチ

2012年「華やかなりし日々」が初舞台の98期生

同期には 月組)暁(あかつき) 千(ち)星(せい)、紫乃(ゆかりの) 小雪(こゆき)  雪組)有沙(ありさ) 瞳(ひとみ)、星(せい)南(な)のぞみ 

星組)真(ま)彩(あや) 希(き)帆(ほ)  宙組)遥羽(はるは) らら、瑠風(るかぜ) 輝(ひかる)、 など

「宝塚おとめ」2016年度版によりますと

趣味は 舞台・映画鑑賞、お出かけ

集めている物は アクセサリー・入浴剤・紅茶

好きな色は 元気になる色

愛称は ぴーすけ、ぴー  だそうです。

 

また「NEW GENERATION Ⅳ」の記事によりますと

誕生日:8月28日  血液型:AB型

長所:とにかくポジティブ、いつも笑顔

短所:ぬけてるところ

北翔海莉さんからは「芝居は心配してません」と心強いメッセージも。

 

今回本公演では会津藩第9代藩主・松平(まつだいら) 容(かた)保(もり) や 薩軍の一員(後半)などを演じています。

 

 

妃海 風さんが本役の吹優役を演じたのは 

小桜ほのか(こざくら・ほのか)さん

新人公演初ヒロインです。

 

東京都出身  162センチ

2013年「ベルサイユのばらーフェルゼン編―」が初舞台の99期生

同期には 月組)美園(みその) さくら 雪組)彩(いろどり) みちる など

趣味は ピアノ、読書

好きな花は マーガレット、桜

特技は 百人一首を取ること、金魚すくい

愛称は ほのか、あいちゃん

(以上 宝塚おとめ 2016年度版より)

 

天華さんとは1期違いで音楽学校時代からお世話になっている間柄だとか(プログラムより)

本公演では桐野についていく少年・太郎などを演じています。

 

 

さて、身繕いを整えて囲み取材に現れたお二人。

天華さんはすらりとした長身に袴の衣装が映え、後頭部の高いところでくくった髪型がとても似合っていまして、改めて美形だなと感じ入りました。

本当に麗しい若手スターがこうも次々と登場してくる宝塚歌劇「恐るべし!」です。

 

囲み取材では始めに新人公演を終えた感想を話して頂くのですが、

天華さんは「放心状態です」とホッとしたような笑顔を見せながら

「とりあえず、今日この舞台では精いっぱい桐野利秋さんとして

生きられたのではないかなと自分では思っています。

最後終わった後もとてもすがすがしく

桐野さんの人生を謳歌できたなと思うので

東京公演ではもっともっとより桐野さんになれるようにがんばりたいです」

と元気に話されました。

続いてヒロイン吹優を演じた小桜ほのか(99期)さんにマイクを渡した天華さんは

気遣うように小桜さんの方を向いて一言一言にうなずいていらっしゃったのですが

その様子がいかにも初主演コンビらしくホノボノとしたものを感じました。

 

小桜さんの感想です。

「長刀をふるった時に、お稽古場では思ったことのなかった

吹優さんの気持ちをフト感じた瞬間などありまして

こういう気持ちを東京公演にもつなげて

より心のこもったお芝居ができるように精進したいと思います」

 

ご存じのようにこの公演は星組トップコンビ 北翔海莉さんと妃海 風さんの退団公演です。

誰もが認める実力派トップコンビからは学ぶことも多かったようです。

 

ソフトで控えめな語り口と笑顔がチャーミングな小桜ほのかさんは

「娘役としてのあり方など、妃海さんから全てのことを学ばせていただきたいなと思ってお稽古をしてきました」

ということでした。

 

天華えまさんは

「全てを学びたいなと思って、色々と見させていただいていました。

私自身日本物のお芝居は初めて挑戦させていただいたので

日本物の所作だったり、お着物の着方であったり、刀の差し方であったり、

立ち回りの基本的な姿勢であったり、

本当に一から百まで北翔さんに教えていただいたという感覚があります。

見て学ぶことが多すぎて、本当に素晴らしい方です!」

「桐野さんというのはゼロか百かというタイプなので

喜怒哀楽を全てにおいて120パーセントで表現するというところにおいては

ちょっと難しかったですね

それを持続させる自分の体力が必要だなということをお稽古で通した時にすごく痛感して

息切れしてしまった自分に対して、本当にもうこの野郎って思いました。

このお芝居を通して桐野さんの喜怒哀楽を120%できっちり表現できるように

齊藤先生の書いて下さったセリフにちゃんとのせて

その感情がお客様に伝わるようにとお稽古を積んできました」

 

天華さんにとって新人公演主演は一つの目標であり、

演ずるにあたって死ぬ気でがんばろうと思われたそうですよ。

(情報誌:ウイズたからづか10月号「フェアリーインタビュー」より)

 

120%の力を出して桐野利秋を演じた天華さんは、

いよいよ最終となる第15場「“義”と“勇気”と“真心”と・・・」では

銀橋を渡りながら涙をこらえているようにも見えました。

その時の気持ちをこう語っていらっしゃいます。

「お稽古場の時からいつもあそこは毎回泣きそうになっていたのですが

皆が見守ってくれる温かさがすごすぎて、愛を感じて・・・

たくさん愛を感じることのできる作品だったので

本当に死んでもいいと思うくらい幸せでした。」

 

そんな思いが冒頭でご紹介したあの笑顔と涙の混じった舞台あいさつにつながったのでしょうね。

 

「桜華に舞え」新人公演で主演をしたお二人の名前には

公演タイトルの漢字がそれぞれ1字ずつ入っていることに

皆さんは気づかれましたでしょうか。

 華 に 舞 え」 天  えま 小  ほのか !?

 

そんなお二人は大劇場新人公演の満開度を桜に例えて

 

「今日は華やかに舞った感じです。

『季節外れん桜ん如く華やかに舞ってみせようか!』ですから

もう満開以上!(笑) 出し切った感はあります」― 天華 えまさんー

 

「私も同じと思っていました。舞いました!」 ―小桜 ほのかさんー

 

星組新人公演出演者の皆さんは

東京公演でも思い切り華やかに舞ってくださることでしょう。

 

星組新人公演感激日記の放送は 9月23日(金)午後2時~

再放送は  9月24日(土)午後4時からの予定です