宙組新人公演「王妃の館」感激日記
姿 美保子です
2月24日(金)の【レビュー・ステイション】は
2月21日に上演された宙組新人公演の模様をお送りします
主演・北白川右京役は 留依 蒔世(るい・まきせ)さん⑥。
ヒロイン・桜井玲子役は 遥羽らら(はるは・らら)さん⑤です。
主人公・北白川右京さんこと留依 蒔世さんは、
あのローズピンクのスーツをスラリと着こなすスタイルの良さ、
ウエーブのかかった髪を右にたらしたヘアスタイルさえおしゃれに見えて
スターオーラは半端じゃあありません。
突然右京さんに異変が!
実は右京さん、時々突然に天使が降りてきて取りつかれたように文章を書き始めると言う特技を持っているのです。
驚くみんなをしり目に「キタキタキター」と、のけぞり身をひねって「ペンと紙をー!」と叫ぶ右京さん。
お笑いのDNA(兵庫県尼崎市出身)の成せる業か、客席のあちこちから笑いがわき起こっていました。
この時留依さん自身は「エクソシストが受けて驚いた」とか。
留依 蒔世さんは大の緊張しいで歌い始めでは手がブルブル震えていたほどだったそうですが、
この後からはとても伸び伸びと演じていらっしゃったように思いました。
特にルイ14世(鷹翔 千空/たかと・ちあき②/本役:真風 涼帆)に
「(ディアナを探しに)ベルサイユへ~」と誘うナンバーは秀逸でした。
部屋のソファーを使って華麗なステップや軽い身のこなしを魅せる留依 蒔世さんは本当に楽しそうで、
これぞミュージカルといったシーンです。
後半の銀橋でのしみじみとした歌もすてきでした。
そして今回最も印象に残ったのがラストのシーンです。
右京さんと玲子さんが手をつないで駆けて行くのですがその時玲子さんにみせる笑顔がすてきに輝いて見えたのです。
このシーンについては留依 蒔世さんも
「解き放たれた北白川が出ている最後のシーンのナンバーが好きです。二人でやっていると落ち着きます」
と話されていましたし、遥羽ららさんも
「最後のデュエットに入るところ、手を取るところが好きです。遥羽としてもうれしかったです」と話されていました。
そんなお二人の気持ちが客席にもまっすぐ伝わってきたのでしょう。最高の笑顔でした。
終演後の囲み取材では
「緊張に勝てる程の自信をつけなければ・・」としきりに反省する遥羽さんの言葉に留依さんが「そうね」と頷いたり、
「実咲さんのシャカリキ感をもっと出せるようにがんばりたい」という遥羽さんの言葉には
「私たちももっとぶつかっていきたいね」と留依さんが同意を示すなど、
二人の気持ちは既に次の東京新人公演にむかっているようでした。
プティ・ルイ役(本役:遥羽らら)で代役出演をした水音 志保(みずね・しほ)さん②を含め、
今回の宙組新人公演では出演者の皆さんが自分の役をきちんとしかも楽しく演じていることに好感が持てました。
・編集者の早見リツ子(本役:純矢ちとせ)役の小春乃さよさん⑤
滑舌も動きも良く、うまい!と感心させられました。
・不動産王の金沢貫一(本役:愛月ひかる)役の瑠風 輝(るかぜ・ひかる)さん⑤
東京都の出身とは思えない自然な関西弁としゃべりの間のよさはどこで身に付けられたのでしょう。
出ただけで笑いをとっていました。
ちょっととぼけた表情や動きがおじさんっぽいのに何ともチャーミング。
といった具合に、全てのキャストを上げていきたいぐらい
本当に皆さん素晴らしく充実感を感じさせる公演となっていたと思います。
皆さまのご感想をお待ちしています。番組まで
2月24日は
「名取千里さんと振り返る宝塚歌劇100年の歩み そして未来へ」
第3回(最終回) -海外公演ー をお送りします。
宝塚歌劇を研究し、たくさんのタカラジェンヌにインタビューをされてきた名取さんならではのお話を
どうぞお楽しみください。
【レビュー・ステイション】は
毎週金曜日午後2時〰3時 生放送
毎週土曜日午後4時〰5時 再放送