宝塚大劇場月組公演『カンパニー – 努力、情熱、そして仲間たち -』・『BADDY-悪党は月からやって来る-』

樽井美帆です

 

現在、宝塚大劇場で上演されている月組公演は、3月12日(月)に千秋楽を迎えます。

 

ミュージカル・プレイ『カンパニー – 努力、情熱、そして仲間たち -』

脚本・演出/石田 昌也
 
2017年5月に新潮社から発行された伊吹有喜さんの小説『カンパニー』を
ミュージカル化した作品です。
主人公は、製薬会社の青年サラリーマン青柳誠二。
会社の協賛公演を行う敷島バレエ団への出向を命じられ、「新解釈・白鳥の湖」を
成功に導くため、困難に立ち向かって奮闘する姿が、仲間たちとの友情や
バレエ団のバレエ・ダンサー高崎美波との淡い恋を交えながら描き出されます。
 
 
バレエ音楽やバレエのシーンが登場し、バレエの世界も楽しむことができます。
オープニングは白鳥の湖の世界。
 
珠城りょうさんが演じるのは、有明製薬の青年サラリーマン青柳誠二。
柔道・空手・書道合わせて10段。
誠実を絵に描いたような人物です。
 
登場シーンは、朝の出勤姿。
茶色のスーツにグレーのコート、そして背中にはリュックサック!
リュックサックの肩ひもを少し短めにして背中に背負っている姿にキュンとしました。
緊張する場面で、キュッとネクタイを締めなおす姿も素敵でした。
 
すべての言葉に愛がこもっいて、私は特に美波に向けて言った言葉「了解」が
大好きでした。
 
爽やかな笑顔で歌う主題歌「カンパニー」、一人で歌う歌だったのが
仲間たちと歌う歌になった時とても感動しました。
 
スーツの衣装が多い中、着流しやタキシード姿も見ることができ大満足です。
 
自分の立場よりも周りのことを一番に考え、みんなの思いを形にするために全力投球。
最後には、周りの仲間を信じることの大切さを経験を通して学ぶ、
その過程があたたかく描かれています。
 
月組公演『カンパニー』1
 
 
愛希れいかさんが演じるのは、敷島バレエ団のバレエ・ダンサー高崎美波。
コンビニのアルバイトで生計を立てながら、踊ることにすべてを懸けています。
 
オレンジ色のコンビニの制服、眼鏡・ポニーテール姿で銀橋を渡りながら
溌剌と歌う姿は本当に可愛くて元気をもらえます。
 
また大劇場公演3連続でバレエに関わる役を演じる愛希さん。
今回は、バレエを踊る姿を見ることもできました。
鍛えられた美しい踊りにうっとり。
 
浴衣姿で夏祭りのやぐらの上で歌う姿からも元気をいただきました。
 
月組公演『カンパニー』2
 
 
美弥るりかさんが演じるのは、世界的プリンシパル高野悠。
黒のロングヘア、テロンとした光沢のある生地のスーツ姿、
優雅で美しい動きが色っぽいです。
 
バレエダンサーである自分に誇りを持ち、あたたかく説得力ある口調も
とても魅力的ですね。
相手を受け入れ、自分の経験からフォローする姿も
美弥さんだからこその包容力なのでしょうね。
 
月組公演『カンパニー』3
 
 
「有明フーズ&ファーマシー」のCMソングを歌う人気ヴォーカル&ダンス・ユニット
“バーバリアン”が歌う≪ブレイクスルー≫
 
宇月颯さん・月城かなとさんを中心とするメンバーが登場するシーンは、
本物のアイドルが登場してきたような華やかさとカッコよさ。
舞台上の女性陣と一緒になって歓声を上げてしまいそうです。
 
有明製薬の社長室に飾られているバーバリアンのポスターは、
キャトルレーヴで販売してほしいくらい素敵ですよね。
 
お髭を生やしたり、サングラスをかけたり、個性的な7名のメンバーです。
 
敷島バレエ団の団員でアイドル的存在の長谷山蒼太を演じるのは暁千星さん。
可愛らしい笑顔と素晴らしいダンス力、まさしくアイドルです。
 
夏祭りでのフラッシュモブのシーンでは、東京ディズニーランドのエレクトリカルパレードを
思い出すかのような光るドレスを着た娘役さんが客席から登場。
青・黄色・ピンクと色が変わる光るドレス。
宝塚歌劇の中でも珍しい衣装なのではないでしょうか。
 
今回が退団公演となる早乙女わかばさんのしとやかな中にも芯の通ったお芝居に
娘役として重ねてこられた様々な舞台が思い返されました。
 
また、光月るうさんが演じられた脇坂専務も絶品でしたね。
 
「今夜は月がキレイですね」という言葉での青柳誠二から高崎美波への告白の言葉、
月組カラーの黄色のドレスを着た高崎美波とタキシード姿の青柳誠二が
手を取り合ってみんなに祝福されて銀橋を渡って花道に去っていく
微笑ましく素敵なラストシーンが心に残っています。
 
 
 
ショー・テント・タカラヅカ『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』
 
作・演出/上田 久美子
 
地球首都・TAKARAZUKA-CITYを舞台にしたショー作品。
世界統一され、全ての悪が鎮圧されたピースフルプラネット“地球”に、
大悪党バッディが月から乗り込んできて・・・というストーリー性のあるショー。
上田久美子さんの大劇場ショー作品初演出です。
 
超クールでホットなヘビースモーカー バッディは、珠城りょうさん。
お芝居でみせた誠実な人物とは真逆で衝撃的です。
サングラスをかけ、たばこを吸いながら「邪魔だ!どけ~!わっはははは!」と
歌う主題歌も衝撃的!
 
銀橋に座って指揮者の指揮棒を奪い取り、自ら指揮をするなど
登場からやりたい放題。
 
また銀橋の上で、美園さくらさんの膝枕で横になり、舞台を操ります。
 
バッディを囲むバッドボーイたちも悪い魅力的なダンスで客席を惹きつけます。
バッディとバッドボーイがずらりと銀橋に並び、客席を挑発する場面も圧巻でした。
 
今回が退団公演となる宇月颯さんのダンスは絶品。
美しく優雅で力強く、思いが伝わるダンス。
もっと見ていたかったです。
ダンスだけではなく、バッディとグッデイのデュエットダンスでのカゲソロも
鳥肌が立つほどの素晴らしい迫力の歌声でした。
月組の頼れる兄貴的存在の宇月颯さんの卒業、本当に残念です。
 
万能の女捜査官グッデイは愛希れいかさん。
キュートで元気で清らかなグッデイ。
頭ごなしに悪いことをダメダメと禁止してきたグッディが、
怒りのラインダンス以降の迫力のダンス、見ごたえがありました。
 
月組公演『BADDY』1
 
 
美弥るりかさんは、性別を超越したスイートハート。
美弥さんにしか出せない色気を振りまく魅惑的な存在です。
 
月城かなとさんは、グッディの相棒ポッキー巡査。
水色のスーツに大きな水色の眼鏡をかけています。
コミカルな動きが印象的。
愛すべきキャラクターですが、クライマックスに向けて変わっていきます。
ショーのラストではグッディへの思いから、大胆でカッコよく・・・
 
舞台上にひときわ際立つ存在!
輝月ゆうまさん演じる宇宙人です。
彼は、出向銀行員なのですが、指を使った独特な挨拶をします。
舞台のあちこちで挨拶を交わす姿が微笑ましいですね。
独特なメイクのまま真顔でダイナミックなダンスを披露したり、
歌のソロを披露する輝月ゆうまさんが素敵すぎます!
 
月組公演『BADDY』2
 
 
バッディにピストルを向け、悪事を悔い改め降伏するよう迫るグッディ。
しかし「俺はやりかけた悪事は最後まで貫くんだよ」と悠然と言い放つバッディ。
燃えさかるアジトでのデュエットダンスは迫力満点でした。
珠城さん・愛希さんの息の合ったダイナミックなリフトも素晴らしかったです。
 
パレードは天国!
バッディ珠城さんも白の衣装に白い羽根を背負って登場します。
みんなが白い衣装に身を包み、手には扇を持っています。
この扇がある物に早変わり!
最後の最後までサプライズがあるショーです。