月組新人公演 「I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-」

 

宮村 裕美です

 

11月1日(金)のレビュー・ステイションは、

10月22日(火)に上演されました、月組新人公演

ミュージカル「I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-」の模様をお送りします

 

主演・ジョージ・エードラー役は99期の

英 かおと(はなぶさ・かおと)さん。

ヒロイン・エマ・カーター役は103期の

白河 りりさん(しらかわ・りり)さん。

 

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英さんは、今回新人公演の長の期ということで、

最後の新人公演にて主演を掴まれました

 

ヒロインを演じた白河さんも、今回、初ヒロインを射止めました

 

 

英さん演じるホテルの御曹司、ジョージは

登場してくるシーンから、英さんの持つ元気さや明るさなど、

その場をパッと華やかにしてくれる陽のオーラを放っていました。

 

初主演でしたが、緊張していなさそうだなぁ~と思っていましたら、

終演後の囲み取材の際も、

『緊張は全くしなかった』とおっしゃっていました。

 

お芝居・歌・ダンス、どれも素敵な英さんでしたが、

特に、英さんと白河さんがデュエットで一緒に歌うと、

お二人の役としての感情が歌によく乗っていて、

ハーモニーが非常にきれいでした

 

ヒロインを演じた白河さんの登場シーンで

まず思ったことは、とにかく顔が小さい!

エマの登場シーンというと、サングラスにゼブラ柄のジャケットを羽織り、

いかにもTHE・女優という場面ですが、サングラスと顔の比重があれ?・・・

と思うほど、サングラスが大きく見えました。

 

また、低音の歌が非常に魅力的だった白河さん。

今回の役は、話し方も歌声も、本役である美園さんもいつもより低く、

落ち着いた声で演じられているように感じたのですが、

そんなエマの落ち着いた風格がしっかりと感じられました

 

今回演出を担当されたのは、町田菜花さん。

今年の春には、宝塚バウホール 雪組公演

Bow Happy Romance『PR×PRince』の作・演出を務められました。

 

新人公演では、よりジョージとエマの心の動きや

惹かれあっているというポイントが丁寧に描かれ、

分かりやすかったように感じます。

今回の新人公演で一番印象に残っている主演お二人のシーンは山小屋の場面です。

 

朝になり、起きたエマに向かってまだ眠いジョージが

「まだ寝かせて」と言った後、なんとエマの肩にこてんと頭を預け、

その後には、エマの太ももに軽く抱きつくようにジョージが倒れ込みます。

そして、ジョージの「後悔していない?」という言葉の後には、

なんとエマからジョージにキスをします!

娘役さんからのキスシーンに胸のときめきが止まりませんでした

 

また、そんな素敵な演出があった新人公演ですが、

公演後の囲み取材では、まだ緊張が完全には和らいでいない中、

一生懸命取材陣に向かってお話ししてくださる白河さんを、

優しい表情で、うんうんと見つめる英さんの表情は、

とても温かさで溢れ、まるでお兄さんのようでした!

 

囲み取材の最初には、英さんは

『今回は色々な愛がテーマとなっていて、それが難しくて、

どこかに比重が偏ってしまってということが多かったので、

東京の課題として、様々な愛を見てくださっているお客様に

ダイレクトに心に届くように表現できるように頑張っていきたいです。』

 

白河さんは

『今日実際に新人公演をおこなってみて、

作り上げてきたメンバーやお客様・助けてくださった方々の

愛や温かさを新人公演を終えてみて感じることができました。』

と、それぞれ話されました。

 

 

ここからは、私が特に素敵だったなと感じた皆さんをご紹介していきます

 

圧倒的な安定力で舞台を見ている観客を引きつけたのは、

100期の風間 柚乃(かざま・ゆの)さん。

 

演じられたのは、本役が組長・光月るうさん、

ホテルのコンシェルジュ、エルフィー・シュラット。

風間さんが舞台に立ち、一言セリフを放つだけで

場の空気を作っていたのはもちろん、

大切なシーンではその場をグッと締めてくださる

大きな役割を担っていたように感じます。

 

 

本役、風間柚乃さん以上に頼りなさ、

そして可愛さが増し増しだったのは、ホテルのフロント係、

フェリックス・モーザーを演じられた101期の彩音 星凪(あやおと・せな)さん。

 

天然な雰囲気がよく表現され、

ダメダメだけど思わず守ってあげたくなるようなフェリックスでした。

 

 

本役、副組長・夏月都さん。

エマの母親・ヘルタ・ヴァルトフォーゲルを演じられたのは、

101期の天紫 珠李(あまし・じゅり)さん。

 

台詞の無いお芝居、表情などでエマを想う母親の愛情を感じ、

最後にエマと再会するシーンでは、

思わず涙を誘われ、ウルウルとしてしまいました。

 

 

本公演でも、ジョージの父親を“パパさん”と呼ぶ、

非常に気になる存在。

本役は白雪さちかさんのミス・ツヴィックルを演じたのは、

101期の結愛 かれん(ゆい・かれん)さん。

 

笑うと目がなくなり、たれ目の表情が非常に可愛らしい結愛さん。

お色気たっぷりで、さらにそこに可愛さが加わり、

ペンギンのようにペタペタと歩く姿に甘い声と、

結愛さんにぴったりなチャーミングな役でした。

 

 

舞台に立つ皆さんが本当に素敵で、

目が足りない!あれもこれも見たい!と、感じる新人公演でした。

 

 

 

東京宝塚劇場での新人公演は、12月12日(木)です。