星組新人公演 『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』

 

宮村裕美です

 

2月25日(火)、宝塚大劇場では

 

星組新人公演

幻想歌舞録

『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』

がおこなわれました。

 

今回、主演を務められたのは、

101期の碧海 さりお(あおみ・さりお)さん。

ヒロインを務められたのは、

100期の桜庭 舞(さくらば・まい)さん。

 

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1つ学年が上の桜庭さんに

下級生の碧海さんということだったので、

どのような雰囲気になるかな?と、

公演が始まるまで楽しみにしていたのですが、

いざ始まってみると、

碧海さんの優しさ溢れる礼真が

非常に素敵でした

 

どんな時もまっすぐで誠実で、

優しさと正義感溢れる

碧海さんの礼真。

 

桜庭さん演じる瞳花と接するときも

まっすぐで、包容力に溢れ、

自然と瞳花が惹かれていく・・・

というのも見ていて納得でした

 

 

主演コンビのシーンが

非常に魅力だったお二人ですが、

終演後にお話を伺うと

お二人が今日一番できたなと感じたのも、

礼真と瞳花の場面だったようです!

 

碧海さんは「瞳花とのお芝居は、今日が

一番心がまっすぐ飛んだといいますか、

繋がったといいますか、とても心地よく

無理なく、純粋な礼真の心で

できたんではないかなと、思います。」

 

桜庭さんは、「礼真とのお芝居は、

とても心が動いたなという風に感じていて、

その礼真の温かい言葉だったり

優しい包容力にすごく心が温かくなって。

きっと、瞳花も同じ気持ちだったんじゃないかなと、

感じることができました。」

とお話してくださいました。

 

 

ヒロインを演じられた桜庭さんは、

あまりセリフの多い役ではありませんが、

感情の動きを繊細に表情や動きで表現し

一族の舞姫であり、一人の母である

瞳花を素敵に演じられていました

 

 

続いては、主要キャストから。

 

管武将軍

100期 極美 慎(きわみ・しん)さん

 

今回、初めてこんな姿を見た!

と、新たな一面を見せてくれたのは、

本役・愛月ひかるさんの

菅武将軍を演じた、極美慎さん。

 

極美さんというと、キラキラした笑顔が爽やかで

王子様のようなイメージがありますが、

厚みがある低い声に、長身を生かし、

将軍らしい強いオーラを放っていました!

 

謎の男

102期 天飛 華音(あまと・かのん)さん

 

圧倒的なワイルドさで

引き付けられたのは、本役・瀬央ゆりあさんの

謎の男を演じました、天飛華音さん。

主演の碧海さんとのデュエットも、

非常に魅力的でした

 

ワイルドさの中に

ちょっぴりお茶目な一面もあり、

天飛さんのセリフから笑いも起きていました

 

敏麗

102期 水乃 ゆり(みずの・ゆり)さん

 

本役・音波みのりさんと同じく、

麗しく強い女性で魅せてくれたのは、

敏麗を演じました、102期の水乃ゆりさん。

 

美しいビジュアルと共に、

声を荒げるわけではないものの、

静かに圧を加える強さが芝居によく表れ、

魔性の魅力がありました!

 

 〇春崇

103期 瑠璃 花夏(るり・はなか)さん

 

パッとした華やかさと可愛らしさで

語り部・春崇を務めたのは

103期の瑠璃花夏さん。

本役は有沙瞳さん。

 

聞き取りやすい活舌のいい声と、

優しい可愛らしさで、

登場してくるたびに目を奪われました

 

 

終演後に、主演コンビ

碧海さりおさん、桜庭舞さんにお話を伺うと、

 

碧海さんからは「実は最初はそんなに

緊張をしていなかったんですけど、

舞台に出た瞬間から急に怖くなってしまって。

でも、お客様の拍手が支えとなって、

今日を頑張ることができました。」との感想が。

 

桜庭さんからは

「今日朝からずーっとずっと緊張していて。」

というお話と共に、

「瞳花という役に出会えたことが、私の舞台人生で

すごく幸せなことだなという風に感じて。

一人の母親として、一人の女性として、

もっと強く心を持てるように、

東京へ向けても頑張りたいと思います。」

と、仰っていました。

 

舞台では包容力溢れる碧海さんですが、

桜庭さんがお話しされているときは、

真剣な眼差しで桜庭さんを見つめ、

話を聞いている姿は、

やはり1つだけの学年差でも

下級生さを感じ、可愛らしさがありました

 

また、緊張したとのお話では、

お二人ともアイコンタクトを取りながら

にこやかに笑いあい、普段から

仲がいいのだろうなと感じる、

和やかな空気が溢れていました

 

 

碧海さん、桜庭さん共に

柔らかで優しい魅力があるので、

舞台中の役も、二人の素敵な人柄がお芝居に

よく反映されていたのではないかな?

と、感じる素敵な新人公演でした

 

 

東京宝塚劇場での新人公演は、

4月9日(木)です。