月組トップ娘役 美園 さくらさん 退団会見

 

宮村 裕美です

 

月組トップスター 珠城りょうさんが

退団を発表された1週間後、

3月23日(月)に月組トップ娘役

美園さくらさんの退団が発表されました。

 

退団が発表された翌日、3月24日(火)に行われた

退団会見の模様をお伝えします。

 

 

この日の美園さんの服装は、

肩から鎖骨の下辺りまで

まるで花びらのような白いフリルが付いた、

華やかなシルバーのワンピース。

 

レトロな雰囲気もありつつ、

上品でおしゃれなデザインが

美園さんにぴったりでした

 

退団会見の最後に、立った状態で

写真撮影をさせていただいた際、

改めて美園さんのスタイルの良さに目を奪われました。

 

 

会見冒頭、宝塚歌劇団の

小川友次理事長は、美園さんについて

 

「美園さくらは、歌劇団に2013年首席で入団しました。

そして、100周年の時

正月の初詣のポスターに選ばれて、

2015年、小池先生の『1789』では、

新人公演で初のヒロインを演じ、

入った時から三拍子揃っていて、期待されていました。

 

そして、トップになり、前回の大劇場公演

『I AM FROM AUSTRIA

-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』の

エマ・カーターを見事に演じて、

心情や歌を表現してくれました。」

 

と、お話されました。

 

 

小川理事長がお話されている間、

美園さんは理事長の顔を真剣に見つめながら、

一言一言受け止めるように

お話を聞かれていました。

 

 

 

ここからは、会見で美園さんに

お答えいただいた質問をお送りします。

 

 

【退団を決めた瞬間やきっかけ】

 

私は、珠城さんいらっしゃらなくして

美園さくらはいないと思っておりますし、

トップ娘役に就任した時から、いつか珠城さんと

ご一緒に卒業させていただくというのが

わたしの夢でもありましたので、

そういう思いは常にありました。

 

その中で、『I AM FROM AUSTRIA

-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』は

やはり決定的な出来事です。

エマ・カーターという役は、

私が宝塚でしてみたいパフォーマンスが

全て詰まっているお役だと思いましたし、

私の中での、新しい娘役像というものを

発見できたかなという思いもありました。

 

いつ退団しても

悔いはないと思える作品に出会えたことが、

決定的な出来事だったと思っております。

そのような時に珠城さんから

退団のお話を伺って、できることなら

私もご一緒に卒業させていただきたいと

即答させていただきました。

 

 

【珠城さんから退団を告げられた時期は?】

 

年明けに珠城さんとお話させていただいて、

その時に退団なさるというお話を伺いました。

 

その時はすごく驚いた部分もありましたが、

心のどこかでは

珠城さんと一緒に卒業させていただきたい

という想いがありましたので、

即答で「ご一緒させていただきたいです」

と、お答えさせていただきました。

 

珠城さんはその時に、

“あなた自身の人生なのだから、

自分(珠城さん)に気を遣うのではなくて、

あなたの気持ちを尊重して選択したらいいよ”

という風にお声を掛けていただきました。

 

ただ、私の気持ちは固まっておりましたので、

退団を決意させていただきました。

 

 

珠城さんが退団を発表されたのが3月16日、

美園さんが退団発表をおこなうまで1週間空きました。

 

その間、美園さんが

珠城さんを見ていて感じたこととは

どのようなことだったのでしょうか。

 

【退団発表後、珠城さんの様子は?】

 

珠城さんは、組の皆にも下級生の皆にも

これまで宝塚で珠城さんが培われてきたことを

何か残したいという思いが

常に強くあるなとそばにいてずっと思ってきました。

 

特にこの一週間は、その思いを

より実感することが多かったです。

 

お稽古場にいらっしゃる雰囲気や

組の皆に向ける眼差しを拝見させていただいて、

珠城さんの想いをとても強く感じたので、

私もより一層気を引き締めて、

お稽古に臨みたいなという思いでおりました。

 

 

【今日、もしくは昨日

珠城さんとはどのようなお話を?】

 

明日会見だけど大丈夫かな?と、

きちんとレクチャーしていただきました。

そして、“緊張するだろうけど、自分の思いを

簡潔にお答えできたら伝わるから”と言っていただきました。

 

 

この質問が出ると、まるでひまわりのように

パッと明るい笑顔を見せてくださった美園さん

 

そして、イヤリングが見えやすいよう、

両耳の近くに手を持ってきて・・・

 

 

このイヤリングは

珠城さんにいただいたものですが、

「(明日の会見で)お付けしてもいいですか?」

と伺い、許可をいただきました。

 

と、嬉しそうにイヤリングをアピールする姿が

とてもキュートな美園さんでした

 

イヤリングは、お披露目公演の時に

プレゼントされたもので、

白いお花の形をしており、

この日の美園さんの服装にぴったりでした!

 

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お話されながらも、珠城さんからのプレゼントが

とても嬉しい!という気持ちが溢れており、

イヤリングが見えやすいよう、長い間

耳の近くに手を当ててお話される姿からも、

珠城さんを本当に慕っていらっしゃるのだなぁと、感じました

 

 

そんな美園さんに、

レビュー・ステイションからは、

このような質問をさせていただきました。

 

【珠城さんとの時間は?】

 

珠城さんなくして美園さくらはないと

本当に断言できるほど、今の私にとって

珠城さんはもう必要不可欠な存在で・・・。

ここまでこうして頑張ってこられたのは、

珠城さんがたくさんの温かいお言葉を

掛けてくださったからであり、

とても濃い充実した時間を過ごさせていただきました。

 

 

そして、レビュー・ステイションから、

もう1つ珠城さんに関する質問をさせていただきました。

 

 

【珠城さんと歩んできて、

幸せだった瞬間は?】

 

本当にどの作品においても、

珠城さんの腕に包まれる空間を

ありがたいことにいただいておりまして、

その瞬間は本当に幸せでした。

 

珠城さんは女性ですが、

男役さんとして完成していらっしゃるので、

とても幸せを感じておりました。

 

 

退団会見の前に、レビュー・ステイションで

一緒にお話させていただいている

樽井美帆さんより、美園さんといえば

大劇場のお披露目公演での

デュエットダンスの幸せそうな表情が

とても素敵で印象に残っていることを

お話しいただき、そこから

この質問をさせていただきました

 

珠城さんとのエピソードを

お話くださる美園さんは、

本当に優しく柔らかな素敵な表情でした

 

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【トップ娘役生活を振り返って】

 

愛希さんは、人としても舞台人としても

本当に素晴らしい方でしたので、

後任を任せていただくことが決まった時は、

大変緊張の思いもありましたし、

身の引き締まる思いでもありました。

 

わたしは決して見本となる娘役では

なかったように思うのですが、

それでも与えられた役割に恥じることなく、

責任感を常に持って、

そして決して努力は怠らないようにと、

ずっと心掛けてきたつもりです。

 

 

記者から愛希さんの名前が出ると、

憧れの人へ心からの敬意を込めて笑顔で、

「愛希さんは本当に素晴らしい方です!」と、

キラキラ輝く表情でお話くださいました

 

 

【合格発表について】

 

合格発表の時、私は完全に

自分の番号を見落として帰ってしまい、

お電話で合格をお知らせしていただきました。

 

携帯に何件も

同じ番号から掛かってきたのですが、

こんながっかりしている時に

何だろうと思いました。

でも、これだけ掛けてくださっているのだから

出てみようと思って出てみたら、

“合格されていますよ!どこにいるんですか!”

と、叱られてしまい、そこから急いで向かいました。

 

あの時の記憶はまだ・・・

すごくはっきりと覚えています。

 

インターホンで入って扉を開けたら、校長先生が

“宝塚音楽学校はとても厳しいところです。

生半可な気持ちで取り組んではいけません”

と、仰っている時にパーンと真ん中から入って、

本科生の方がザッとこっちを見られて、

「すごいところに来てしまったな」

と思ったというのが、

今もこと細かにすべて覚えているくらいですね。

 

そうやって自分の運命は

色んな人の思いや出来事が重なって、

出来上がっていくものだと思います。

 

決して自分の力だけではなくて、

その時々に起きたことに、きちんと自分が

気持ちを持って返していくことができるか、

そういったことがすごく大切だと思いますし、

合格発表の時もそうですが、

決して一人ではここまで来られなかったなと感じますね。

 

 

合格発表の話になると、

宝塚音楽学校での当時を思い出し、

とびきりの笑顔を見せてくださった美園さん

 

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校長先生がお話される中、ドアを

パーンと開けてしまったとお話されつつ、

ドアを勢いよく開けるジェスチャーを

してくださり、美園さんの茶目っ気ぷりが

とても可愛らしかったです

 

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【もし、宝塚に入っていなければ?】

 

宝塚に合格したいという思いは

本当に強くありましたが、

何になっていたのでしょうかね。

 

もちろん、お勉強もかなり一生懸命やってきたつもりです。

そのように学生時代も、

“努力したら必ず実を結ぶ”という経験を

積み重ねてきたことが、

今に活かされているのかもしれません。

 

宝塚の舞台でのパフォーマンスというのは、

色んな結果や評価に

挫けそうになってしまうこともありますが、

そうやって自分を信じて努力してきたことが、

どこか見えないところで

誰かに評価していただいたり、

壁を破ることができると

私は宝塚に在団させていただいて、

本当に確信したことなので、

下級生の皆にも、自分を信じて

頑張っていってほしいと伝えたいなと思っています。

 

 

学生時代から、宝塚歌劇団へ入団された現在も、

これまでどんなときも努力を怠らず、

積み重ねてこられた美園さん。

 

様々な役を素敵に演じてこられた美園さんに、

レビュー・ステイションから

このような質問をおこないました。

 

 

【印象的だった役】

 

退団を決意するきっかけになった

『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は

甘き調(しら)べ-』のエマ・カーター役は

とても印象深かったですし、

『Arkadia』のダリア役や

『雨に唄えば』のキャシー役、

2回演じさせていただいた、

『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』の

アイビー・スミス役。

 

女優をひたむきに志すお役を

与えていただくことがとても多かったですが、

舞台人としての

私の気持ちと重なるところもありまして、

とても印象深い役が多かったなと思っております。

 

 

【次の大劇場公演の意気込み】

 

新しいお役は、

今までの私の引き出しにないようなお役で

すごく新鮮にお届けできると思いますので、

退団は決まっておりますが、

まだまだ挑戦させていただけるという意味で

とてもありがたいなと思っております。

 

また、和物のショーも控えており、

そちらも私としては

新たな自分に出会えるのではないかという

ワクワク感も込めて、より一層

精進してまいりたいなと思っております。

 

 

【退団後の予定は?】

 

退団後の予定ですが、

(退団まで)10ヵ月余り残っておりますし、

今は目の前のお稽古に精一杯なので、

退団後の予定はまだ分からないです。

 

 

【ファンの皆さんへ】

 

今まで、私がここまで宝塚で

頑張ってこられたのは、

本当に応援してくださった

皆様がいらっしゃったからです。

 

これからもわたしらしく

舞台を務めてまいりますので、

最後まで温かく応援していただけたら本当に嬉しいです。

 

 

 

相手役を務める珠城さんについて、

「珠城さんなくして

美園さくらはないと断言できるほど、

今の私にとって

珠城さんは必要不可欠な存在です」

と、お答えくださった美園さん。

 

珠城さんとのお話をされるときの表情は

本当に幸せそうで、愛に溢れ、

珠城さんをとても大切に想っていることが伝わってきました。

 

また、謙遜され

「わたしは決して見本となる娘役では

なかったように思うのですが」

とお話されましたが、

これまでの娘役生活を振り返り、

はっきりとした意志を持ち、

これまで努力を続けてこられた美園さんの姿は、

きっと下級生の素敵な目標ではないのかなと感じます。

 

 

今回、美園さんが自然に

「私(わたくし)は…」とお話される姿が

魅力的だったため、出来る限り

美園さんがお話された言葉を

引用させていただけたらと思い、

「私(わたし)は…」をひらがなで書き、

表現を分けさせていただきました。

 

知的さの中に、チャーミングな一面を

たくさん見せてくださった退団会見でした

 

 

月組トップコンビ

珠城りょうさん・美園さくらさんは、

 

ロマン・トラジック

『桜嵐記(おうらんき)』

 

スーパー・ファンタジー

『Dream Chaser』

この公演にて、宝塚歌劇団をご卒業されます。

 

(退団公演につきましては、

退団会見をおこなわれました

3月24日時点での情報となります)

 

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