「里親と支援が必要な子どもたちのために!」-たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

今回のゲストコーナーは、里親支援の仕組みなどについて

里親支援センター ウェルこころ/里親リクルーター 長岡雅子(ながおかまさこ)さん

里親支援センター ウェルこころ センター長 吉川昭代(きっかわあきよ)さん

にお越し頂き、里親支援の仕組みや 里親についてなど色々お聞きしました。

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長岡さん(左側) 吉川さん(中央)

 

・里親リクルーターとは?

里親リクルーターとは、地域の皆さんや多くの人たちに里親のことを色々知って貰うために地域のイベントなどに参加したり、相談や募集、受け付けなど里親さんと子どもさんを繋ぐ役割もされているそうです。

 

 

・「里親支援センター ウェルこころ」について

お二人が所属されている「里親支援センター ウェルこころ」は兵庫県から認可を受けた児童養護施設です。

里親制度の普及啓発、里親制度を正しく理解していただくこと。里親についてのお問い合わせから登録に至るまでの過程を希望される方と一緒に進めて行きます。

里親に登録されて子どもさんを迎えられたあとも相談やフォローなど一緒に伴走、総括的にサポートしていって貰えるそうです。

 

子どもたちへの思い、気持ちがあってもやはり不安も多いと思います。そんな中一緒に考え寄り添ってくれる存在は心強いと思います。

 

 

·日本の現状

何らかの理由で乳児院や児童養護施設、里親家庭などで親と離れて暮らす子どもたちは約42000人、兵庫県内では約1100人、そのうち里親家庭で暮らす子どもは約260人だそうです。

 

乳児院や児童養護施設か里親の家庭で暮らすのか、子どもにとって何が良いのかは子どもたち一人一人違ってくるのかも知れません。

ただ、色んな選択肢があることは子どもたちにとっては良いことではないかなぁ?と思いますね!

 

 

 

·里親制度と特別養子縁組の違い?

里親制度は子どもが欲しい人のための制度ではなく子どもが何処で育つことが大切か?という子どものための制度です。

 

里親制度には、実の親がいなかったり親権を放棄する意志が明確などの場合特別養子縁組を前提として子どもをあずかる養子縁組里親と、何らかの事情で育てられない子どもを一定期間あずかって養育する養育里親などがあるそうです。

 

養育里親は、何らかの事情、例えば親の精神面や身体の病気で養育が困難となったり、親と距離をとった方が良いと判断された場合などにその期間子どもをあずかり、実家族の元で安心に暮らすことが出来ると確認されサポートの環境が整えば実家族の元に帰るというものです。

 

子どもの育ちを繋いで貰う役割を担って頂くことをお願いしているとのことです。

 

意外と勘違いされることが多いそうですが、特別養子縁組と里親は全く違う制度となります。

 

子どもたちにも各々個性があり里親さんとの相性もあるそうです。

子どもたち一人一人の幸せのためには、お互いに一番相性の良い里親さんに迎え入れて貰えることが大事ではないかなぁ?と、そのためには多くの人に関心をもって貰い里親を希望して貰えることが大切です、とのことです。

 

 

 

·里親への条件などは?

まずは子どもが大切で幸せになって欲しい!との思いが大事で、その他の具体的な条件等は直接すり合わせたり、相談して頂ければ?とのことです。

子どもに必要な一般生活費や学校費用、医療費などは支給されるそうです。

 

 

·頑張り過ぎなくても大丈夫?

ウェルこころでは、里親さんになってからも一緒に考えながらサポートフォローをして貰えるそうです。

例えば、家庭環境の変化や頑張っているけどうまく行かなくてしんどくなったり、育てている過程で色々なことがあるかもしれません。

そんな時には、例えば休憩して離れた方が良いと判断したら少し離れることなども出来るそうです。

 

里親になったら何がなんでも育てなくては、頑張らなくてはいけない、という事ではないそうです。

むしろ頑張り過ぎることは良いことではないとのこと。

 

その他、養育の休憩以外でも、どうしても子どもさんを連れていくことが出来ない時などでも活用出来るそうです。

 

家庭環境や身体的·精神的な変化、それらは里親さんの家族にも同様に言えることで、里親さんやその家族の皆さんへのサポートも行われるそうです。

 

きっと熱い思いで、子どもたちのために里親さんを希望される方も実際に色んな不安もあると思います。そんな中、相談に乗って貰えたりしんどい時には休憩しても大丈夫!と言って貰えることで、気持ちも軽くなるのではないでしょうか?

 

 

 

·里親を希望された場合は?

流れとしては···

「里親支援センターウェルこころ」にお問い合わせ頂き~里親制度の説明~研修~施設実習~面接~家庭訪問~登録~里親登録審議会~審議会でOKとなれば県知事から認可が降りるそうです。それらの途中で必要書類の提出などもあるとのことです。

期間は早くて半年、おおよそ1年くらいだそうです。

 

色々大変かも知れませんが、様々な過程を経ていく中で覚悟が出来たり、もしかしたら今は難しいかも?など色々考える時間もあると思いますし、大切な子どもをあずかる訳なので必要な時間なのかも知れません。

 

子どもをあずかることはとても大変なことだと思いますし、大事に育てても実家族の元に帰って行く可能性もどのくらいあるのか分かりませんが、覚悟も必要です。

それでも子どものために、少しでも貢献したい!と大きな愛情で里親を希望される方、少しでも興味のある方、良かったら里親制度の説明会や相談会などに参加してみては如何でしょうか?

 

出来る?やっぱり無理? 里親になりたい!いやちょっと違う?

色んな事が分かって来るかも知れません。

 

家庭の中で育ち過ごすこと、乳児院や児童養護施設などで過ごすこと、どちらが良いとか良くないと言うことはないのですが、家庭の中で育つことでのメリットとしては地域社会で育つ、地域社会で子どもを見守り見守られる事が出来ることにあるそうです。

地域社会に安心感を持つと将来大人になって、例えば家族が出来た時に地域に馴染みやすくなるのではないかなぁ?とのことです。

 

確かに地域社は家庭の方が馴染みやすいかも知れませんね?

 

子どもたちのために何とかしたい!幸せになって欲しい!里親を希望される方にはきっとそんな思いがあるんじゃないかなぁ?なんて勝手に想像したりするのですが、子どもの笑顔や幸せな様子はもしかしたら自分自身も幸せにしてくれる事があるかも知れませんね?

 

 

·里親制度の『説明会」と「相談会」

次の日曜日29日に資料や動画を使い里親制度や子どもたちの事を分かりやすく説明する「里親制度説明会」が開催されます。

ホームベージや電話、メールなどで事前予約をお願いします。

ホームベージは「ウェルこころ」で検索してください、とのことです。

電話番号とメールアドレスは下記に掲載しています。

「里親相談会」は里親さんから体験談を聞くことが出来たり不安に思っていることを相談出来る貴重な機会です。

 

興味のある方は、良かったら一度説明会や相談会に参加してみては如何でしょうか?

 

☆時間が取れないという方には、直接「里親支援センターウェルこころ」までご連絡頂ければ個別相談も承りますのでお気軽にご連絡下さいとのことです。

 

 

 

「知って欲しいな里親制度」

『里親制度説明会』

 

日時:

9月29日(日)  14:00~15:00

 

会場:

ソリオホール 306会議室

(宝塚市栄町2丁目1番1号)

 

参加費無料

 

要予約:

お申し込み

◊ホームベージから

「ウェルこころ」で検索

◊お電話·メール

☎️:072-755-7118

📨:fostering.well-kokoro@kiiasetto.or.jp

 

 

 

「里親相談会」

 

日時:

10月11日(金)   9:30~12:30

 

会場:

宝塚市ぶらざこむ1 2F 会議室23

 

予約不要

 

 

 

·その他にも···!

興味はあるけれど里親は少し難しいという方には、夏休みなど長期にあずかる「季節里親」や週末のみ受け入れる「週末里親」などもあるそうです。

こちらはボランティアですが、里親は少しハードルが高いかも知れないという方、良かったら如何ですか?