宝塚大劇場雪組公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』・『FROZEN HOLIDAY』

樽井美帆です

 

雪組公演

Happy“NEW”Musical

『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』-Boiled Doyle on the Toil Trail-

Winter Spectacular
『FROZEN HOLIDAY』-Snow Troupe 100th Anniversary-

が、宝塚大劇場にて12月1日(金)から13日(水)まで上演されました。

当初は、11月10日(金)から上演が予定されていましたが、

11月10日(金)から30日(木)の公演と新人公演は、

生徒さんの心身のコンディションを最優先に対応するため中止となりました。

また、12月7日(木)11時公演と8日(金)から10日(日)の公演は、

公演を安全に実施することが困難なため中止となりました。

東京宝塚劇場では2024年1月3日(水) から2月11日(日)まで上演されていますが、

公演日程見直しのため、一部の公演は中止となりました。

 

2023年の宝塚大劇場ラストを飾る公演、2024年の東京宝塚劇場の幕開けを飾る公演です。

 

また、東京宝塚劇場公演千秋楽付で、

和希そらさん・沙羅アンナさん・琴羽りりさんが退団されます。

 

 

Happy“NEW”Musical『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』
-Boiled Doyle on the Toil Trail-
作・演出/生田 大和

 

「名探偵シャーロック・ホームズ」をこの世に生み出したことで、

世界的な名声を手にした英国の作家サー・アーサー・コナン・ドイルを主人公に、

「ある日、自らの筆によって生み出した“架空の存在にすぎない筈の”シャーロック・ホームズが

ドイルの前に姿を現したら……?」という奇想天外な発想で描く物語。 

自らの分身であるシャーロック・ホームズとの対峙、また自分と最も近い他人である

妻ルイーザとの対話を通して「自分らしくあるとはどういう事か。自分らしく生きるとは?」

というテーマに迫る作品です。

 

軽快な音楽が聞こえ始めると、急に舞台の上が慌ただしくなります。

ロンドンの通勤風景からスタート。

彩風咲奈さんが、すでにアーサー・コナン・ドイルになりきって話しかけるような開演アナウンス。

そのまま物語のナレーションへ。

指揮者の佐々田愛一郎さんは、開演アナウンスで紹介されると

指揮をしながら振り返って会釈するというちょっと珍しいタイプのご挨拶でしたね。

 

男役さんのスーツにも娘役さんのドレスにも、

衣装にチェック柄がたくさん使われていたのでかわいい雰囲気が舞台に漂っていました。

 

踊っているかのようなアルファベットが描かれたセットにウキウキ。

 

彩風さん演じるアーサー・コナン・ドイルと一緒に、彼の頭の中と現実を行き来する楽しい時間。

 

心に響く感動的な歌詞の歌に、2023年を振り返り、迎える2024年に思いを馳せました。

 

ラストシーンまで本にこだわった演出でしたね。

 

彩風咲奈さんが演じたのは、「名探偵シャーロック・ホームズ」をこの世に生み出した

アーサー・コナン・ドイル。

開業医にして作家、そしてアマチュアのボクサーです。

 

積み重なった本が階段になっているというとてもメルヘンチックなお部屋のセットに登場。

口髭がチャーミングです!

 

ダメかわいい彩風さんのドイル。

自分のダメさを早口で話すのですが、これまでの役を振り返ってみると

早口の彩風さんが新鮮ではないですか?

 

長すぎる足を活かしてのキックがカッコよすぎ🤩

ボクシングのフォームも美しい✨

 

縣千さん演じるメイヤー教授の降霊術を見ているドイルと華世京さん演じるバルフォア卿が、

さっき知り合ったばかりとは思えないほど、二人で仲良くワクワクしながら見ている姿が

かわいらしくて微笑ましかったです。

 

彩風さんのドイルは、人を疑うことを知らないとてもかわいい人。

とてもかわいい人がゆえ、周りに振り回されてしまう微笑ましさ。

「シティーハンター」の冴羽獠、「夢介千両みやげ」の夢介を演じてこられた

彩風さんだからこそだせるかわいらしさと哀愁ではないかと私は思いました。

 

夢白あやさんはアーサー・コナン・ドイルの妻ルイーザ・ドイル。

ドイルの才能を信じ支えています。

 

いつもどんな時も夫を見ている夢白さんのルイーザ。

夫を見ている時の表情がとても豊かで、心の底から愛し、だからこそ心配していることが

とてもよく伝わってきます。

 

愛する夫のため、原稿を持って編集社へグイグイ売り込むルイーザ。

夫の才能を信じ、その作品が大好きだからこその行動だという説得力があり、

あまりの一生懸命さは健気で応援したくなりました。

 

雪組『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』2

 

宝塚歌劇ではトップコンビが最初から夫婦で、しかも関係が良好というのは珍しいのではないでしょうか?

でもそんな関係が、彩風さんと夢白さんコンビにはとてもお似合いだと思いました。

ドイルとルイーザは、まるで林家ペーさん・パー子さん夫婦のように私には見えました🤣

初めはちょっとビックリするけど、いつのまにか微笑ましさに笑顔になってしまう二人でしたね。

 

雪組『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』1

 

ドイルの想像力によって生み出された架空の人物のはずなのに、

ある日コナン・ドイルの前に姿を表すシャーロック・ホームズ000は朝美絢さん。

ドイルにしか見えない存在です。

 

ものすごく勢いのあるノリノリなホームズ!

ミラーボールも回してしまうし、スパンコールギラギラのコートや帽子も着こなします。

本の中の人物らしく衣装には文字がデザインされていました。

イルミネーションのように光輝くパイプもオシャレ。

 

いつも強気で飄々としていますが、ドイルに気づきをもたらし導いていきます。

 

ラストシーンで、再び元気に走り出すドイル夫妻を見送るその瞳は、二人の幸せを祈る優しさに満ちていました。

パイプをフリフリ振って上手の花道からセリ下がる姿から、そこに実在する人物ではなく

ドイルにしか見えない架空の存在なんだという説得力を感じました。

 

和希そらさんは、「ストランド・マガジン」の編集長ハーバート・グリーンハウ・スミス。

雑誌の目玉となる連載小説とその作者を求めています。

 

編集室に届いた原稿に、いい声で「ボツ」と言いながら原稿をヒョイとばらまく姿からくぎ付けに😍

 

フワフワの前髪からのぞくキリリとした目。

目の輝きに吸い込まれます!

和希さんの目は本当に美しいですよね。

演じる人物によって、カッコよく、凛々しく、可愛らしく、セクシーに・・・

様々な目をこれまで見せていただきました。

 

スーツで歩く姿もキレッキレッ!

歩く時の足の運びが美しい。

お芝居のはじまりからイイ声で歌い、キレキレに踊る姿を見せてくださる和希さん。

退団されることが寂しいなという気持ちを吹き飛ばしてくれます。

 

やんちゃでかわいくて、かっこよくてセクシーな編集長ハーバート。

 

舞台から袖に走り去る姿が軽やかな和希さん。

 

ちょっと不思議な現実感を感じさせ、ときめかせてくれる男役さんですよね。

 

「どこにも行かねぇよ~!」

というセリフに思わず「行かないで~!」とすがりついてしまいそうでした🥰

 

 

Winter Spectacular『FROZEN HOLIDAY』-Snow Troupe 100th Anniversary-

作・演出/野口 幸作   

 

100周年を迎える秘境のホテル“FROZEN HOTEL(フローズン・ホテル)が舞台。

このホテルには100年に一度花を咲かせるという“雪の花”があり、

その開花を見た恋人たちは、永遠に結ばれるという。

クリスマス・イヴから、ニュー・イヤーにかけての沢山のときめきが詰まった

「冬の休暇」をテーマに、ホテルでの楽しいひと時を描く雪組100周年をお祝いするレヴュー作品です。

スペクタキュラー・シリーズ第6弾。  

 

開演前、『FROZEN HOLIDAY』というタイトルの映像がキラーンという感じで映し出されています。

シュワーンという効果音とともに音楽がスタートし、映像も動き出します。

雪景色の中を白い鳥に導かれて飛んでいくと99周年を迎えたFROZEN HOTELに到着。

 

ホテルのベル・ボーイ、ベル・ガールがお出迎え。

ホテルのエントランスには回転ドアがあって、歴史あるホテルの雰囲気を感じます。

 

丸いゴンドラに乗って、舞台の上からホテルの支配人・彩風咲奈さんが登場✨

彩風支配人の紹介で、世界中から集結したエンターテイナーチームが次々に登場し、

みんなでエンジョイしようと銀橋から雪組のみなさんが客席へ呼びかけます。

 

賑やかなパーティーには美味しいお料理が必要ということで、

エンターテイナーたちが料理を紹介します。

WINTER JAZZ DJ縣千さんがワイルドに登場。

手にしているギターは巨大なチキン!

ほかのチームも手まり寿司やちらし寿司、ブッシュドノエルなどお料理を手に歌い踊ります。

 

雪組『FROZEN HOLIDAY』2

 

クリスマスソングがたくさん歌われ、クリスマスツリー、サンタにトナカイと

舞台はクリスマスムード満点🎄🎅

ここまでクリスマスに特化した宝塚歌劇のショーは珍しいのではないでしょうか?

 

サンタクロースをイメージした赤い衣装で、公演グッズのロゼットを持った雪組のみなさんが客席降り。

笑顔に幸せをいただきました。

宝塚大劇場では2階席にも赤い衣装の兵隊さんが来て一緒に踊ってくれました。

 

ステンドグラスが輝くホテルの教会に讃美歌が響き、新年へのカウントダウンがスタート。

神父・和希そらさんが、「ありがとう、私を愛してくれた人」と歌います。

初めは神父さんの黒い衣装なのですが、一瞬姿が消えたすきに真っ白な衣装へ!

神父さんはエンジェルに!

和希さんが歌われる歌詞に涙が止まりません。

曲はホタルの光。

卒業されていくんだなということを実感。

空中で静止しているかのような美しいジャンプ、次々と絶妙なポジションで決める美しいダンス。

流れるように美しい視線。

手首から先の使い方もかっこいいし美しいんですよね✨

本当に美しい和希さんを魅せていただきました。

これまで本当にありがとうございます!

仲間たちに見守られながら神父は一人、旅立っていきます・・・

 

雪組『FROZEN HOLIDAY』1

 

カウントダウンして新年を迎えお正月へ!

新年を迎えて、ホテルは99周年から100周年へ。

音楽は鼓や笛の音、セットは松竹梅がデザインされています。

両サイドに置かれていたクリスマスツリーは、いつのまにか門松に🎍

赤と緑を基調とした華やかな和風の衣装で舞台と花道にずらりと並び、

手にはゴールドの扇を持って、お正月にちなんだ名曲をネオ・ジャポネスク風にアレンジして歌い踊ります。

 

このショーのためにフランク・ワイルドホーンさんが作曲した「SNOW FLOWER WILL BLOOM」。

彩風咲奈さんのナレーションで、映像とともに雪組100年の歴史を振り返り歌います。

 

先人への感謝とこれからの夢を歌う曲でした。

あなたのために 命ある限り 眩しい光を浴びて 歌い続け 踊り続け 花を咲かせよう

と、2階席の最後尾まで、もっとその先にまで、空の彼方へも思いが届くよう熱唱される

彩風さんの熱く優しい歌声と熱唱される姿を忘れることができません。

 

SMOW FLOWERたちが、朝美絢さんの歌にのせて、雪の結晶を舞台に描き出します。

廻り舞台の盆に沿って、丸く隊形を作り、舞台に寝る体勢。

舞台奥には大きな鏡が設置されています。

盆が回り、SMOW FLOWERたちの息の合った動きが鏡に映し出されると、

まるで万華鏡をのぞいたかのように、見事に雪の結晶が広がります。

一糸乱れぬ見事な足技でした!

 

雪組『FROZEN HOLIDAY』3

 

朝美絢さん・和希そらさんを中心とした15人の男役さんで結成された

超越雪祭男子(ハイパースノーフェスティバルボーイズ)が、

T.M.RevolutionのWHITE BREATH(ホワイト・ブレス)を歌い踊る場面は、

一気に劇場内の温度が上がったような盛り上がり!

勢いがあってかっこよかったですね😍

 

彩風咲奈さん・夢白あやさん、朝美絢さん・野々花ひまりさん、和希そらさん・音彩唯さんによる

3組のデュエットダンス。

優雅な時間にうっとり。

和希さんが娘役さんを後ろから抱きしめ、伏し目がちに見つめる瞳が美しすぎて胸に刻みました🤩

 

彩風さんと和希さんが二人舞台に残り、黒燕尾で踊ります。

和希さんがソロで踊る時、優しく見つめる彩風さん。

健闘をたたえ合うかのように肩でタッチ。

和希さんが宙組から雪組に組替えとなり、初めて雪組生として出演された『Sensational!』では、

愛すみれさんの美しい歌声にのせて、彩風さんと和希そらさんが踊る場面がありました。

「和希そらさん雪組へようこそ!」という歓迎の気持ちにあふれた美しい場面でしたね。

今回の和希さん退団公演でも、お二人の場面を見ることができてうれしかったです。

 

音彩唯さん・紀城ゆりやさん・華世京さん・華純沙那さんによる

4人エトワールで華やかにパレードが幕開け。

 

白い衣装、手には白の羽根扇。

娘役さんは白いフワフワのベレー帽姿。

 

和希そらさんがパレードで歌われた歌詞は「永遠に忘れない、君と過ごした時」

最後にまた涙してしまいました。

緞帳が下りる時には、お顔の横で小刻みに可愛くお手振りをされていましたね👋😍

 

彩風咲奈さんの大きな背負い羽根と衣装にもキラキラの雪の結晶が輝いていました❄✨❄

 

あたたかい雪を感じるひとときでした💚⛄💚