宝塚大劇場月組公演 『All for One』 ~ダルタニアンと太陽王~
樽井美帆です
宝塚大劇場月組公演は、明日8月14日(月)千秋楽を迎えます。
浪漫活劇(アクション・ロマネスク)
『All for One』 ~ダルタニアンと太陽王~
ルイ14世の為に立ち上がるダルタニアンの愛と勇気の冒険を、共に戦う三銃士との友情を交え、
トランペットの勇ましい音とともに舞台の幕が上がり、
デニム生地のブルーの衣装に身を包んだダルタニアンと三銃士、
大勢の銃士がマントを翻し剣を振りかざしながら歌い踊るオープニング。
ゾクゾクするほどカッコよく、音楽も素敵で
これから始まる冒険にワクワクします!
「One for All」
「All for One」
剣を合わせての掛け声も最高
ダルタニアンを演じる珠城りょうさんの、頼もしく晴れ晴れとした
誠実な歌声が心地よく響き渡ります。
水泳で鍛えたたくましい肩幅にマントがよく似合いますね
ルイ14世を演じる愛希れいかさんは、男役だった経験を活かして
見事に声を使い分けていらっしゃいます。
宮廷服もよくお似合いですね。
パリの居酒屋での乱闘騒ぎの中、ルイーズを守るダルタニアンの手が
とても頼もしくかっこよかったです!
三銃士は、個性的に魅力的に輝いていました
世紀の色男アラミスは美弥るりかさん。
妖しげな色気をふりまき、戦ったあとも髪の乱れを整える徹底ぶり。
銃士隊が解散となり、絶大な人気を誇るイケメン神父として
懺悔に押しかける女性たちを相手にするアラミス。
美しさと面白さのバランスが美弥るりかさんは絶妙ですね。
冷静沈着なアトスは宇月颯さん。
髭をたくわえた頼もしいアトス。
ダンサー宇月颯さんのアトスは、立ち回りも優雅で
立ち姿もとても美しかったです。
大胆不敵なポルトスは暁千星さん。
無邪気でかわいく元気でお酒好きなポルトス。
剣ではなく腕力で戦ったり、岩も投げ飛ばしてしまうほどの
怪力の持なのですが、暁さんの笑顔とのギャップに
思わずキュンとしますね。
そして、今回の公演で話題になったのが『壁ドン!』
劇場の壁が千秋楽まで耐えられるかどうか心配になるほど、
珠城りょうさんの力強い壁ドンでした
ルイ14世のいとこモンパンシェ侯爵夫人は沙央くらまさん。
一途にルイを愛し続ける美しくおちゃめな女性。
さすが男役さん、ドレス姿で立ち回りもお見事でした。
今回から月組生として出演している月城かなとさんは、
黒い衣装に身を包んでいるベルナルド。
マザラン枢機卿の甥です。
美しいお顔立ちと色気とエクボが、
今回の役とのギャップにいきていて、客席の笑いを誘っていました。
最後まで壁が敵でしたね!
一樹千尋さん率いるマザランファミリー、
みんな一生懸命でかわいい存在。
真剣に歌うマザランファミリーの歌も楽しかったです。
次々に変わる舞台での群舞や立ち回り、迫力満点でした。
ラストシーンは涙が出るほどカッコよく、宝塚歌劇を好きでよかったと
あらためて思いました。
オープニングとエンディングの空の映像も壮大でしたね。
お芝居の幕が下りると、小池修一郎さんの一本立て作品といえば
このショーの流れです!
パープルの衣装で美弥るりかさんが銀橋を渡りながら歌います。
続いて、白とゴールドの衣装でラインダンス。
大階段中央にカッコよくきめて座る珠城りょうさんを囲む娘役さん。
沙央くらまさんを中心とした淑女と珠城りょうさんのアダルトなダンスナンバー。
エンジ色の変わり燕尾での男役さんによる群舞。
深緑色の衣装でのトップコンビによるデュエットダンス。
そして華やかなパレード
今回は役の衣装で次々に大階段を下りてこられました。
珠城りょうさんは白い大きな羽根を背負って晴れやかに
下りてこられました。
ほっこりする笑いが盛り込まれ、見終わった後は元気になれる、
緞帳がおりてすぐまた観たいなぁと思える素敵な公演でした。