宝塚大劇場星組公演『GOD OF STARS-食聖-』・『Éclair Brillant』

樽井美帆です

 

星組トップコンビ 紅ゆずるさん・綺咲愛里さんが

8月19日(月)に宝塚大劇場を卒業され、10月13日(日)の東京宝塚劇場公演千秋楽をもって

宝塚歌劇団を卒業されました。

 

サヨナラ公演を舞台写真とともに振り返ってみましょう!

 

 

ミュージカル・フルコース『GOD OF STARS-食聖-』
作・演出/小柳 奈穂子

 

ゴージャスでスタイリッシュな現代のアジアを舞台に華やかに描き上げる、

アジアン・クッキング・コメディー。 

上海の総合料理チェーン“大金星(グランド・ゴールデン・スター)グループ”の総帥にして、

三つ星天才料理人として世界にその名を馳せるホン・シンシンは、

世界一の料理人“料理の聖人”を決定する食聖コンテストに出場しますが、

とある事から築き上げてきたすべてを失います。

高慢なホンが、屋台を切り盛りする娘、アイリーン・チョウとその仲間たちとの出会いにより、

真の料理人、食聖としての復活を果たすまでを描き出すハートフルなミュージカルです。

 

小柳 奈穂子さんによる当て書です。

中国語で紅はホン、礼はリーですね!

 

牛魔王を演じた専科の汝鳥伶さん。

どこかで見たことがある懐かしさを感じますよね。

 

星組『GOD OF STARS-食聖-』1

 

楽しい主題歌『GOD OF STARS』の作曲を手掛けられたのは

ヒャダインさん。

ヒーローもの番組の主題歌のような、元気でノリが良く、

思わず一緒に歌ってしまいたくなる曲です。

 

紅孩児とホン・シンシンの二役を演じた紅ゆずるさんは、

早口でよくしゃべります!

さすが大阪出身の紅さん!

舞台上には常にたくさんの人がいます。

『それだけかい、かい、かい、かい・・・』と

セルフエコーを披露したり、吉本新喜劇のように一斉に何十人もがこけたり

客席だけではなく、舞台上の人たちもよく笑っているのが印象的でした。

 

お話しが進むにつれて、面白い紅さんから、カッコイイ紅さんに

どんどん魅力があふれていきました

 

星組『GOD OF STARS-食聖-』2

 

綺咲愛里さんが演じたのは、シンガポールのホーカーズ(屋台街)にある

愛麗飯店を経営する娘、アイリーン・チョウ。

常に前を見て一生懸命。

自分たちのお店を守るために、番組収録中のスタジオに乗り込み

カンフーで戦いを挑んでいきます。

手には健康サンダル!

仲間を大切に、そして仲間からも大切にされているアイリーン。

綺咲愛里さんと星組のみなさんの絆が見えたような気がしました。

 

礼真琴さんは、リー・ロンロン。

ホンの弟子で、後に大金星グループの看板シェフとなります。

当て書ならではのセリフがありました。

『こう見えても首席なんですよ・・・』

などなど。

 

普段は弱々しく自信が持てない人物にも関わらず、

憧れの女性の前では、見違えるほどたくましく自信たっぷりに

そのギャップがとてもかわいいキャラクターでした。

 

その憧れの女性、クリスティーナ・チャンは舞空瞳さん。

アジアを代表するスーパーアーティスト。

大金星グループのイメージキャラクターです。

キュートな笑顔と抜群のスタイル!

気づいたら目で追っている魅力的な娘役さんですね。

 

礼真琴さんと舞空瞳さんは、次期星組トップコンビ。

 

『これかも仲良くしてね。』

『仲良く新しい世界を作ろう!』

 

未来の星組を少し垣間見れた気がしました。

 

アイリーンの母、音波みのりさん。

とても美しく凛とした雰囲気がステキ

 

アイリーンの友人、タン・ヤンの有沙瞳さん。

姉後肌でボーイッシュ、とても美しく声にもうっとり。

 

綺咲愛里さんと音波みのりさん

綺咲愛里さんと有沙瞳さん

娘役さん二人きりの場面も、心に残っています。

 

紅ゆずるさん演じるホンと礼真琴さん演じるリー。

 

『星なんていらない、お前にくれてやる!』

 

当て書、サヨナラ公演ならではのセリフもあり、

胸にグッとこみ上げるものがありました。

 

星組『GOD OF STARS-食聖-』3

 

とても温かくて楽しくて笑えるのに泣ける不思議な舞台。

紅ゆずるさんのこれまでの舞台を振り返ることができる

宝探しのような舞台でした。

 

 

スペース・レビュー・ファンタジア『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』
作・演出/酒井 澄夫

 

宇宙から地球に舞い降りた青年が、世界各地を舞台に歌い踊る姿を描いた美しくゴージャスなレビュー。

 

華麗なる閃光と共に、紅ゆずるさんが白い総スパンコールの衣装で銀橋に!

『ジュテーム』という言葉をきっかけに舞台の幕が落とされ

シルバーの衣装に身を包んだ組子のみなさんが舞台に。

愛について歌った主題歌を歌い踊ります。

 

客席降りでは、星組のみなさんの優しい笑顔が

客席いっぱいにあふれました。

 

紅ゆずるさんが銀橋に座って一人で歌うシャンソン

『ひとり星の上で』

青い星の光に包まれて歌う紅さんの歌声と美しさに感動しました。

 

パリの公園を舞台とした場面『パリ~恋する風の煌めき~』

風の精は礼真琴さん、少女は舞空瞳さん。

次期トップコンビの場面です。

風のように軽やかで爽やかで、美しいお二人のダンス。

リフトもお見事!

とても幸せそうに踊る礼さんと舞空さん。

もっともっと見ていたいと思ったステキなダンスでした

 

ラテンの場面で『マシュケナダ』を歌われた瀬央ゆりあさん。

8人の娘役さんとともにセンターで歌われる瀬央ゆりあさんの目力と

オーラ、輝きに魅了されました。

バウホール公演で主演が続いた瀬央ゆりあさん。

弟キャラのような可愛い雰囲気が残る男役さんイメージがありましたが、

新たな魅力を感じました。

11月28日(木)~ 12月9日(月)の宝塚バウホール公演『龍の宮(たつのみや)物語』が

楽しみですね

 

圧巻だったのは、満天の星空の中、スパニッシュな男女が

ボレロに乗せて荘厳に踊る場面です。

舞台に横向きに設置された階段。

規則正しくリズムを刻み、心地いい緊張感を漂わせながら 

フォーメーションを見事に美しく変化さながら心一つに踊る

見事な場面でした。

足音もピッタリひとつに重なっていました!

 

紅ゆずるさんが美しい極楽鳥を従えて妖しく歌い踊り、

ショーはフィナーレへ。

 

『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』1

 

紅ゆずるさん最後の大階段群舞は、

千住明さんの楽曲『風林火山~月冴ゆ夜~』を上妻宏光さんの三味線演奏で。

飾りのないシンプルな黒燕尾。

息をすることを忘れるほどの気迫。

組子のみなさんが、紅さんと踊ることができるこの瞬間に

心から喜びを感じ、そして大切にされていることが伝わってくる

感動的で素晴らしい場面でした。

大階段は紅色に染まっていました。

 

紅ゆずるさんと星組のみなさんによる歌と踊りで堪能した世界旅行。

そして、紅ゆずるさんがこれまでに見せてくださった夢の世界は

これからも色鮮やかに私たちの心に残ることでしょう

 

『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』2