宝塚大劇場星組公演『眩耀の谷~舞い降りた新星~』・『Ray-星の光線-』

樽井美帆です

 

星組公演

幻想歌舞録 『眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~』

Show Stars 『Ray-星の光線-』

が、宝塚大劇場で2月7日(金)~3月9日(月)まで、

東京宝塚劇場で7月31日(金)~9月20日(日)まで上演されました。

(新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、宝塚大劇場では2月29日から3月8日まで、

東京宝塚劇場では8月7日から8月20日まで公演中止)

 

星組新トップスター 礼真琴さん、新トップ娘役 舞空瞳さんの大劇場お披露目公演でした。

 

 

幻想歌舞録 『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』
作・演出・振付/謝 珠栄

 

紀元前の中国大陸に築かれた小国「汶」を巡り描かれる幻想的な歴史ファンタジー。

志し熱く理想にもえる周の大夫・礼真は、汶族の聖地と呼ばれる“眩耀の谷”の探索を命じられ、

そこで汶族の舞姫・瞳花と出会います。

母国を信じる礼真に待ち受ける試練とは、そして希望とは…。

 

作・演出・振付は、謝 珠栄さん。

宝塚歌劇団の卒業生としては初めてお芝居の脚本から演出を担当されました。

 

礼真琴さんが演じるのは丹礼真(タン・レイシン)、舞空瞳さんが演じるのは瞳花(トウカ)。

トップコンビの役名に芸名が入れ込まれたあてがき。

謝珠栄さんが新生星組のために書き下ろした作品です。

 

装置、衣装、映像、そして幻想的な世界を表現するライティングも美しく、

一気にファンタジーの世界へ。

娘役さんの髪飾りもとても美しかったです。

 

幕開きから迫力の中国舞踊の群舞と殺陣。

 

清らかで優しく、そして神秘的な雰囲気の幕開けでした。

振付家の謝珠栄さんだからこその幕開けですね。

 

娘役さんの衣装の袖についた布を翻しながら踊る天女のようなダンスも印象的。

愛月ひかるさん演じる管武将軍(カンブ)を中心とした剣を使ったダイナミックなダンス、

剣の扱いがお見事

世界武術選手権大会で優勝された陳静(チェン・ジン)さんが、

中国武術の指導に入られていました。

 

また、中国琵琶奏者の閻杰(エンキ)さんなど、本場の音楽奏者の方々の協力も。

 

幕開けから素晴らしダンスを披露された

舞空瞳さん演じる瞳花は、芯のある熱い心の女性。

気品があり可愛さも兼ね備えています。

辛い人生を送る中で光と希望を失い、目が見えなくなった瞳花。

言葉少なく、礼真と目が合うこともありません。

 

有沙瞳さんが演じるのは、語り部の春崇(シュンスウ)。

声が凛々しく美しいたたずまいでした。

物語の最後の春崇の一言には驚かされましたね!

 

いよいよトップスター礼真琴さんの登場

ダンスが特に魅力的な舞空瞳さんは踊っての初登場でしたが、

素晴らしい歌唱力の礼真琴さんは、歌っての登場でした。

みずみずしく華やかに、喜びいっぱいパワフルに!

礼真琴さんの歌声は、明るく元気になれる、ワクワクする歌声ですよね。

心に響いてグッときました。

礼真琴さんのカッコイイし可愛いしという絶妙なバランス。

お披露目公演ならではのキラキラした登場場面

高い位置のポニーテールもとてもお似合いでした。

 

この公演から星組生となった愛月ひかるさんは、

周国の将軍、管武将軍。

宙組生として最後に出演した公演が謝珠栄さん演出の『黒い瞳』。

プガチョフを演じました。

愛月ひかるさんの立ち姿は迫力満点。

組替えによりパワーアップされて、とてもカッコよかったです。

「わし」という一人称がお似合いでした。

礼真琴さんと二人で銀橋で歌いながら言い争う場面は、聞きごたえがありました。

 

この公演を最後に退団される専科の華形ひかるさんは、

周国の王、宣王を演じられました。

少ない動きで威圧感があり、黒いオーラが魅力的。

少ない動きにも関わらず、様々な感情や人物像を表現される華形ひかるさん。

素晴らしい集大成を見せてくださいました。

 

『眩耀の谷~舞い降りた新星~』1

 

天寿光希さんは、礼真の部下・慶梁(ケイリョウ)。

二人だけ連れて行く部下のうちの一人。

野心家な慶梁の豹変ぶりは注目ポイントでしたね。

 

この公演を最後に専科へ異動される組長の万里柚美さんは、礼真の母。

礼真と二人だけの場面がありました。

星空の中、舞台の端と端でお芝居をされました。

礼真琴さんをずっと見守ってきた万里組長。

『母上は何でもよく知っておられた』というセリフにお二人の関係性が伺え、

感動しました。

そして、二人で『母が歌ってくれた子守歌』を。

この歌は物語のキーポイントになっています。

 

瀬央ゆりあさんが演じたのは、謎の男。

香盤を見た時は、役名に驚かれたそうです。

礼真琴さんと、同期生ならではの絆を感じるゆるぎないお芝居と歌。

瀬央ゆりあさんのワイルドなお髭姿と目力。

お二人の熱さがこれから楽しみです。

 

『眩耀の谷~舞い降りた新星~』2

 

花組から組替えしてきた綺城ひか理さんは、汶族の男カイラ。

綺城ひか理さん、熱い星組にピッタリですね!

歌も立ち姿もステキでした。

 

音波みのりさんは、周国の巫女の中で最も権力を持つ敏麗(ビンレイ)。

野心に満ちた悪女の目が魅力的。

 

小桜ほのかさん演じる宣王の妾妃・瑛琳(エイリン)の美しさ。

 

敏麗&瑛琳 姉妹の美しさと素晴らしい歌声は絶品でした

 

歌と踊り、そして音楽がふんだんに使われた

新生星組のスタートのように希望に満ち溢れた作品でした。

 

『眩耀の谷~舞い降りた新星~』3

 

 

Show Stars 『Ray-星の光線-』
作・演出/中村 一徳

 

“光”、“光線”、“熱線”を意味する“Ray”。

星組新トップスター・礼真琴さんの誕生と、新しいスタートを切る星組の

“新しい時代への始まり”となるショー作品。

星組生たちの“輝き”、そして“Ray”の言葉にまつわる“礼”、“麗”などをテーマとした、

華麗なるシンギング&ダンシング・ショー。

 

無数の星が輝く中、浮かび上がる『RAY』の文字。

その文字が瞳に変わり、ひし形にくりぬかれたセットから登場した

令和に入って初めてトップスターに就任した星組新トップスター礼真琴さん。

 

『Ray-星の光線-』1

 

Rayを繰り返す主題歌が印象的。

パープルと黒のカッコいい衣装の星組生が、無数の新たな星々となり、

華やかなショーの始まりを告げます。

幕開きから100%のパワーを客席に送ってくださいました!

 

トップコンビが手を取り合って銀橋で歌い踊る姿もフレッシュ。

礼真琴さん・舞空瞳さんのトップコンビは、手をつなぐ姿がとてもステキですね

 

瀬央ゆりあさんを中心とした金星の世界。

黄色い衣装が若々しく、希望に満ち溢れた美しい世界を

力強く優しく表現されました。

 

白い衣装で踊られたアルゼンチンタンゴ。

舞空瞳さんの凛々しい表情のカッコいいダンス!

これからも楽しみです。

 

愛月ひかるさんを中心としたニューヨークの場面。

細かいステップに見とれました。

 

今年は東京オリンピックが予定されていた年ということで、

オリンピアの場面もありました。

 

ロケットは、ギリシャの女神をイメージしたような可愛い衣装。

 

オリュンピアのゼウス神殿を思わせる競技場での場面には、

礼真琴さんが光明の神アポロンとして、舞空瞳さんは勝利の女神として登場。

力強く華やかに勝利を祈り踊ります。

爽やかなアポロン礼真琴さんと、ピンクの衣装のまさに女神の舞空瞳さんの

並びは夢のように美しかったです。

 

フィナーレの淑女としてピンクのドレスで登場した舞空瞳さんは、

可憐でキュート!

男役さんに囲まれても、娘役さんに囲まれても、

可愛くカッコよく華やかで、見ていて思わず頬が緩みます。

 

黒燕尾の紳士による大階段でのダンスは、総勢44名!

力強い迫力あるダンスでした。

 

新トップコンビのデュエットダンスは赤い衣装で。

 

プロローグからひたすら盛り上がり続け、終わらないショー、

終わってほしくないショーでした

 

『Ray-星の光線-』2