たからづか8丁目35番地(水)「川柳の時間」ブログ版

s-DSC_1760

みなさんこんにちは!

たからづか8丁目35番地・水曜日

パーソナリティーの山崎彫科です。

 

 

「川柳の時間」

今週は 茉莉亜 まり さんにお越しいただきました。

 

今月もたくさんのご投句をありがとうございました。

以下、コーナー内未読句の抜粋と講評です。

 

粉々になって初めて撫でられる

          一橋悠実

人知れずの粉骨砕身。粉々でやっと、とはなんともですが、それでも撫でられた。よし、としてまた粉からはじめていきましょうか。

 

 

逢いたいよ闇夜に光る月雫

        さとすぃ

逢いたくて逢いたすぎて月はすでに雫にまで。闇夜の光の雫。消えてしまわぬうちに逢いに来られたし。

 

 

夜半にして夢には夢の途切れ方

          高良俊礼

昼日中の現実の途切れ方は残酷だ。夜半に流れる時間はときに幻と入り乱れる。夢まぼろしの途切れ方はやさしい。夢まぼろしであるゆえにどこまでもやさしい。

 

青空と同じ色した籠の鳥

        猫 又

青い空。青い鳥。空と同じしあわせ色の鳥は籠の中。ずっとずっと籠の鳥。いつかは空へ、の夢を見ながら。

 

 

花散らす後悔燃えている氷

         涼 閑

咲き誇る花を散らしてしまうほどの後悔。それは氷をも火に変えてしまう。燃えてのち水に戻れば、後悔の花を流すことはできるでしょうか。

 

 

 

たくさんのご投句ありがとうございました!

 

 

文芸コーナー『川柳の時間』

毎月第1週は茉莉亜まりさん、

第2週は夕凪子さんをお迎えしてお届けします。

 

 

これからも皆さんからのたくさんのご投句、お待ちしています。

メールアドレス:fm@835.jpに

「 水曜日の川柳コーナー」宛でお送りください。

番組当日朝8:30まで募集しています♪