たからづか8丁目35番地（水）『川柳の時間』
『川柳の時間』
新緑の美しい季節となりました。ご視聴くださったみなさま、
ご投句くださったみなさま、ありがとうございました。
本日は夕凪子がパーソナリティの山崎彫科さんとお届けしました。
「川柳の時間」はエフエム宝塚youtube公式チャンネルでの同時生配信でお届けしています。
チェンネル登録をしておたのしみください。
休み明けの気怠さにある聖五月 カッシュママ
連休が明けて日常の生活に戻るときのもろもろを「気怠さ」と言いつつ、
生きてあることへの感謝も感じられる「聖五月」。季節の変わり目は発見の多いときでもあります。
白ネクタイ捨てるを迷う更衣 林かずき
ネクタイを眺めては誰彼の祝宴が鮮やかに甦る。
捨てろ捨てとろと世は断捨離ブームだが、捨てない人がいてもいい。
お手をする犬は静かに目を伏せる 徳道かづみ
心底服従をしているわけではないことを見抜くのも川柳。
ここはお手をしとこうか、と犬も考えるのだ。ギリギリの抵抗として目を伏せる。
報復の火消す青葉を渡る風 和音
ものみな生き生きと成長する若葉の季節にいまだ、侵略、報復なんぞをくり返す人間の浅はかさ。
青葉の風に一掃されるがいい。
パンドラの箱からすするナポリタン 難波のマッキントッシュ
もう、パスタと言えば、ナポリタン。希望だけが残された箱の中からなら、いいなあと思う。
英気を養って早く出てきて欲しい。それにしても展開の鮮やかなこと。
それぞれに持病抱える六地蔵 小林康浩
悟りきったようでなかなか。生きてゆくことは地蔵といえども大変ではある。
お互い頑張ろうと手を合わす。
近所の鯉のぼりです。
みんな元気で泳ぎましょう。【凪子】