宝塚大劇場『2023年 新春鏡開き』

樽井美帆です

 

2023年1月1日、宝塚の街は晴れ。

風もなくキリッとした心地よい寒さでした。

 

大劇場建物入り口には、角松としめ縄が飾られお正月ムード満点の宝塚大劇場は

ひと際清々しく見えました。

 

今年2023年の宝塚歌劇のキャッチフレーズは、『いま、未来の扉の向こうへ』

来年の110周年へ向かってますます輝く宝塚歌劇のパワーを感じますよね。

ポスターの5人のトップスターのみなさんの眼差しが力強く輝いています。

まさに、扉の向こうにまで輝きが届きそうなパワーを感じますね✨

 

コロナ禍になってから開催が見送られていた宝塚大劇場新春鏡開きが、

2023年1月1日(日・祝) 11時30分から3年ぶりに執り行われました。

とはいえ、様々な規制の中での開催となりました。

 

コロナ禍以前は、参加希望者は全員入場することができました。

前回執り行われた2020年は約1800名の方が参加されましたが、

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から内容を一部変更の上、

今回は宝塚友の会会員限定イベントとして、参加人数を抽選で選ばれた300名に限定して

実施されました。

 

改札口正面のT階段踊り場をステージとして行われます。

 

2023鏡開き1

2023鏡開き3

 

改札口を入ると赤いじゅうたんに白いテープで、参加者の方が立たれる場所が区割りされていました。

番号もふられており、十分は間隔をとってという対策がとられていました。

 

2023鏡開き2

 

開始時間まで待つ間も、みなさんお話しされることなくとても静かに待っていらっしゃいました。

でも、ワクワク感は会場に満ちていました。

鏡開きイベント中も声は出さず、拍手とマスク越しからも分かる満面の笑顔と、

うんうんという大きなうなずきで参加されていました。

 

劇場内には、お琴など和楽器の調べが流れ、新年を迎えじゅうたんは一層赤く、

シャンデリアは一層輝きを増す中、いよいよ鏡開きイベントスタート!

 

300名のお客様が今か今かと待たれる中、向かって右手の階段から、

月組トップコンビ月城かなとさん・海乃美月さんが笑顔で登場されました。

大きな拍手に迎えられます。

 

2023鏡開き4

 

お二人とも緑の袴姿。

月城さんは、月組カラーの重ね衿をされていました🌙

 

2023鏡開き7

 

お二人それぞれの着物もとても美しいのですが、お二人が並ばれると

着物の色の組み合わせが絶妙でさらに美しかったです。

 

2023鏡開き5

 

新年の初めにお客様に会えること、この鏡開きを本当に楽しみにしていました。

今日は私たちの気持ちを精一杯お伝えできるよう頑張りますと月城さん。

 

新年のおめでたい日にみなさまにお会いできてとってもうれしく思います。

楽しんでいただける時間になりますよう精一杯頑張りますと海乃さんがごあいさつされました。

 

 

【新年を迎えた瞬間】

月城かなとさん

日付が変わった夜12時、飼っている猫と一緒にジャンプをしたのですが、

その瞬間になんか空気が変わったな、新年が始まるんだなという空気を感じ、

ちょっとピリッとしました。

 

海乃美月さん

猫が寝てしまっていたので一人で気合を込めてジャンプをしました。

 

 

司会の方から質問がありご自分が答えたあと月城さんは必ず海乃さんに

『どうでしたか?』とか『どう?』と聞かれるんです。

前の質問に自分が先に答えたら、次は海乃さんにお先にどうぞとふられます。

月城さんのその優しさと心遣いに感動してしまいました。

 

2023鏡開き6

 

目を合わせて笑顔でお話しをされる、とてもほのぼのとした雰囲気のお二人です。

 

 

【2022年を振り返って】

月城かなとさん

まだまだ油断のできない一年ではありましたが、月組としましてはたくさんのことに

挑戦させていただきました。

組の仲間ともより一層心のつながりや、作品を作る上でのみんなとの絆が

さらに深まった一年だったんじゃないかなと思います。

 

海乃美月さん

月組は去年のお正月に公演の初日を迎え、とても身の引き締まる思いで

舞台に立たせていただくことからスタートしましたので、去年一年とてもピリッとした状態で

過ごさせていただきました。

そして、月城さんが率いる月組がスタートした年でもあったので、

とても充実した一年でございました。

 

 

前日の12月31日にお誕生日を迎えられた月城かなとさん。

会場のお客様から大きな拍手が送られていました。

去年は、翌日のお披露目公演初日を目前に、心ここにあらずなお誕生日を過ごされていたそうですよ。

 

 

鏡を開くため、白い手袋をはめ準備をするお二人。

 

2023鏡開き8

 

木槌を持ったお二人は、気合をこめて木槌を眺めていらっしゃいました。

 

2023鏡開き9

 

木槌を持ったお二人の写真撮影タイムです📷

 

向かって右・左・真ん中へと目線撮影タイム。

声を出さないという約束があるので、とても静かな中でシャッター音が響き渡っていました。

 

2023鏡開き14

2023鏡開き10

2023鏡開き11

 

2ポーズ披露されました。

 

2023鏡開き12

2023鏡開き13

 

お二人で相談してポーズを決めるというよりは、心で通じ合っているかのように

自然にポーズが決まっていました。

 

笑顔のお二人とてもステキでした。

 

会場のお客様がフルスイングで投げた気持ちをしっかり受け取られた月城さんと海乃さん。

いよいよ鏡が開かれます!

 

笑顔で心ひとつに熱く樽のふたをみつめるお二人。

 

2023鏡開き15

 

『2023年、新しい年が素晴らしい年でありますように、せーの、よいしょ~!』

 

2023鏡開き16

 

ボコッという力強い音とともに見事に鏡が開かれました!

 

私はこれまで何度もこの鏡開きを取材させていただきましたが、

ボコッという音は初めて聞きました!

 

そして、そのあとお二人は大爆笑!

 

2023鏡開き17

 

月城さんによりますと・・・

海乃さんが手加減するかなと思って、私が力強くやらなきゃと思ったんですが、

私以上に海乃さんは叩いてました!

 

2023鏡開き18

 

うふふと両手を美しく口元にあてて恥ずかしそうに笑う海乃さん。

 

2023鏡開き19

 

樽の中のお酒が跳ね返るほど勢いのある鏡開きでした。

さすがうさぎ年!🐇

 

続いて、お二人による乾杯。

 

2023鏡開き20

 

例年、桝に入ったお酒をお二人同時に飲まれるのですが・・・

なぜか、ご自分は飲まず海乃にお先にどうぞという目線を送る月城さん。

 

2023鏡開き21

 

海乃さんは『いただきます』と言い美しく良い感じで飲まれました。

それを笑顔で見ていた月城さんも続いて飲まれました。

 

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2023鏡開き23

 

【お正月といえば】

月城かなとさん

お正月を迎える前に必ずするのは家中の窓を拭きます。

窓をとにかくキレイにして新年を迎えます✨

 

海乃美月さん

家にあるカーテンなど布系のものを全部洗います。

(へぇ~!と驚く月城さん😲)

乾かしている間はどうするんですか?と質問する月城さんに、

夜までには乾くようにしますと海乃さんは答えていらっしゃいました。

 

2023鏡開き25

 

子どもの頃のお正月について🎍

海乃さんは、家族でおせちを囲み初詣に行っていたそうです。

好きなおせちは、海老だそうです。

月城さんは伊達巻がお好きとのことです。

 

 

【次回の月組公演について】

宝塚大劇場にて2月4日(土)から3月6日(月)に上演される

平安朝クライム『応天の門』-若き日の菅原道真の事-

ラテン グルーヴ『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』について月城さんからご紹介がありました。

 

日本物のお芝居とラテンのショーです。

2月はまだ肌寒い時期だとは思いますが、お芝居の方は宝塚らしく、

ショーの方は熱く熱くお届けしたいと思っています。

お芝居・ショーともに宝塚を観たことがない方にも楽しんでいただけるような

作品になるのではと思います。

月組はラテンのショーがかなり久しぶりなので、ラテンの血を湧き起こそうとしています🔥

寒いのでなかなか大変なのですが、稽古場は熱く頑張っていますので、

みなさまに楽しんでいただけますように頑張ります。

 

 

【今年の抱負とごあいさつ】

月城かなとさん

今年もみなさまに楽しんでいただける作品をお届けできるように精一杯頑張ってまいりたいと思います。

そして、願わくばまたマスクの下のみなさまの笑顔に早くお会いできることを心から願っております。

今年も宝塚歌劇をどうぞよろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。

 

海乃美月さん

2023年、このような形でみなさまと一緒に新年を迎えられましたこと本当にうれしく思います。

みなさまからいただいたパワーを次の公演にいかして精一杯頑張りたいと思いますので、

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

再び右手の階段より、にこやかに手を振りながら退場されました。

 

2023鏡開き24

 

とても厳かで優しく清らかであたたかい雰囲気の3年ぶりの鏡開きとなりました。