宙組トップスター 真風涼帆 宝塚大劇場ラストデイ
樽井美帆です
4月17日(月)、宝塚大劇場宙組公演
『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』の千秋楽をもって、
宙組トップスター真風涼帆さんが宝塚大劇場を卒業されました。
この日の宝塚の街は、とても穏やかで春らしいお天気でした。
真風涼帆さんのお人柄のようなお天気でしたね。
今回も2021年のコロナ禍で退団された
元雪組トップスター望海風斗さん・元月組トップスター珠城りょうさんの
宝塚大劇場ラストデイとおおむね同様の形となりました。
車に乗って大劇場を後にする姿を見送る大劇場前でのパレードは、
大好きなスターさんの卒業を受け入れる大切な時間なのですが、
こちらは今回も行われませんでした。
ついにきてしまった宙組公演千秋楽。
みなさんの様々な思いとともに、真風涼帆さん最後の宝塚大劇場の舞台の幕が上がりました。
映画館でライブ中継をご覧になった方、ご自宅などでライブ配信をご覧になった方、
今回も多くの方が退団公演を見守られたのではないでしょうか。
取材は今回も、サヨナラショーと退団者挨拶を大劇場3階エスプリホールにて
モニターを見ながら行うというコロナ禍前とは異なる形で行われました。
『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』のラストシーンから振り返りましょう。
ラストシーンでは、ジェームズ・ボンドに扮した真風涼帆さんが一人銀橋に立ち、
「いつかまた会える日を信じて」と『Adieu 君に会えて良かった』を歌います。
君というのは、宙組のみなさん、そしてファンのみなさん、色々な君が存在しますよね。
とても優しく穏やかな表情でした。
フィナーレの娘役さんに囲まれて踊る場面では、
どこまでもスタイリッシュで軽やかで優雅な真風涼帆さん。
この公演で退団される宙組組長・寿つかささんの美しい骨格が生み出すダンスには、
大きな拍手が送られました。
ダンディでキレキレの寿つかささんのダンス、忘れません。
宙組トップコンビ真風涼帆さん・潤花さんの最後のデュエットダンスは、
甘く優しいオーボエの音色に包まれてスタート。
最後に銀橋に出てきたお二人を包むのは華やかなトランペットの音色。
そして最後は、オーケストラの全楽器が鳴り響いているようなゴージャスな響きの中、
眩しいほどの輝きを放つお二人でした。
舞台に一人残った真風涼帆さんがソロで踊る場面。
夢のような輝かしい瞬間の連続で、まばたきをすることさえもったいないと見入ってしまいました。
終演後の記者会見にて、舞台の床に触れる振付について、
「今回のフィナーレナンバーは、特に感謝の心を伝えることができる振付が多いものでしたので、
千秋楽の今日もいつも通り感謝の気持ちを込めて触れました。」
とお話しされていました。
パレードで羽根を背負った真風涼帆さん。
その姿、存在感はさらにさらに大きく見えました。
幕が下り、寿つかさ組長が一人、緞帳前に出てこられます。
ご自身も退団されるのですが、ここまでが組長さんとしての最後のお仕事だったようですね。
千秋楽を迎えることができた感謝の気持ちをお話しされました。
映画館でライブ中継をご覧のみなさん、自宅などでライブ配信をご覧のみなさんへの
気遣いも忘れない寿つかさ組長でした。
今後の宙組のスケジュール、そして時期組長となられる松風輝さん、
副組長に就かれる秋奈るいさんの紹介に続いて、宙組トップスター真風涼帆さんのあゆみが、
寿つかさ組長の紹介と緞帳に映し出される映像とともに振り返られました。
初舞台、新人公演、『ロミオとジュリエット』での死、
東上公演初主演となった『日のあたる場所』などの映像が映し出されます。
2006年に初舞台を踏まれた時の可愛らしい真風涼帆さんが、
だんだん凛々しく、男役像を確立されていく過程が見えましたね。
真風涼帆さんからのメッセージの最後は「サヨナラショー盛り上がっていきましょう!」
という明るく元気な呼びかけでした。
寿つかさ組長は真風涼帆さんについて、次のようにお話しされました。
宙組でカマラーダと産声をあげたかわいい雛鳥がたくさんの経験を経て、
無限に広がる宇宙で奇跡の旅が始まりました。
コロナ禍で色んな不安があった中でも、宙組生が明日を信じ歩き続けることができたのは、
ゆりかちゃんの組子に与え続けた言葉では言い尽くせないほどの深い愛情と、
宝塚を、お客様を、そしてファンのみなさまを大切に思う強い気持ちがあったからです。
真風涼帆と宙組の旅はまだまだ続きます。
ゆりかちゃんからもらった大きな愛を胸に私たちもOne Heartで盛り上がっていきます。
真風涼帆サヨナラショー『One Heart@Cosmos Planet』の開幕です。
最近では珍しいタイトル付きのサヨナラショー。
このタイトルは演出家の小池修一郎さんがつけられたものですと、
記者会見で真風涼帆さんがおっしゃっていました。
また、サヨナラショーの曲も小池修一郎さんと真風涼帆さんが相談しながら選曲されたそうです。
緞帳が上がると、大階段の中央に白いマント姿、金髪のカイル王子✨
2018年、大劇場トップお披露目公演『天は赤い河のほとり』より「未来への旅路」を
真風涼帆さんが歌います。
再びカイル王子に会えた喜びに胸が高鳴ります。
続いて、寿つかささんのナレーションとともに、カイル王子はコブラへ!
2022年『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』より
『HiGH&LOW-THE PREQUEL-PROLOGUE』
大階段には山王連合会が集結です。
SWORDのチームがそれぞれの衣装に身を包んで登場。
サヨナラショーなのに舞台ではまさかの争いが!
ラストはかっこよく銀橋へ勢揃い。
公演時の興奮がよみがえります。
真風涼帆さんのサヨナラショーでは、公演時の衣装がそのまま多く登場したことも
特徴の一つでしたね。
かわって、真風涼帆さんとともに退団される宙組トップ娘役・潤花さんの登場。
黄色と黒のタイトなドレス姿で、カッコよく美しく情熱的に潤花さんと娘役さんが歌い踊ります。
2022年『Capricciosa!!』より「LA PIOGGIA」
次は、真風涼帆さんと男役さんによるナンバー。
2022年『FLY WITH ME』
大階段にサングラス姿で座る真風涼帆さんは白い衣装。
周りの男役さんは軍服姿です。
続いては、退団される寿つかささん・澄風なぎさん・湖風珀さんを中心とした
2018年『シトラスの風―Sunrise-』より「シトラスの風」
白い羽根扇を手に歌われます。
爽やかな黄色・緑色のドレス姿の娘役さんのコーラスが彩を添えます。
寿つかささんは1990年に入団。
雪組を経て、1998年に誕生した宙組の初代メンバーに。
2008年には組長に就任され、15年間宙組を率いてこられました。
この「シトラスの風」は、宙組誕生公演でもあり、
真風涼帆さんがトップスターに就任された際の宙組20周年記念公演でもあります。
かわって、真風涼帆さんのソロ。
2018年『異人たちのルネサンス』より「君を描く色」
紺色のスーツ姿で銀橋で歌います。
心が乱れてしまうほど素敵で切ない歌声でした。
「ハーイ!」と軽やかに登場したのは芹香斗亜さん。
2019年『オーシャンズ11』より「オーシャンズ10」
真風涼帆さんがダニーを、芹香斗亜さんがラスティを、
星組時代の新人公演で演じられました。
そして8年の時を経て、宙組生となったお二人は新人公演時と同じ役で
大劇場本公演の舞台に立たれたのです。
お二人の距離感はまさに絶妙。
素晴らしいハーモニーを宝塚大劇場で聞くことができるのも、
もうこれで最後なんだなと思うと切なくなりました。
肩を組んで信頼感あふれる笑顔で舞台を去る二人・・・
同じく『オーシャンズ11』から、今度は楽しいナンバーを退団される男役さん5名で。
ピンク・ゴールド・パープルなどのギラギラのジャケット姿の
寿つかささん・秋音光さん・紫藤りゅうさん・澄風なぎさん・湖風珀さんが歌います。
さらに華やかなナンバーへ。
2022年『Capricciosa!!』より『Capricciosa!!』
白いストライプのスーツにサングラス姿の真風涼帆さん。
その前に緑色のドレス姿で横たわる潤花さん。
真風涼帆さんの帽子の扱い方、ジャケットの肩かつぎなど本当にスタイリッシュで美しい。
芹香斗亜さんが緑色の衣装、そのほかのみなさんは赤い衣装で勢ぞろい。
サヨナラショーではなく通常のショーのような迫力でした!
続いて、トップコンビ真風涼帆さんと潤花さんによるデュエット。
2021年『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』より「新しい、人生へ」
お二人の大劇場お披露目公演です。
新しい人生へという歌詞がお二人そのままですよね。
ふたたび宙組生全員が登場して歌い踊るにぎやかなナンバー。
2021年『Délicieux!-甘美なる巴里-』より「Délicieux!-甘美なる巴里-」
組子のみなさんの手にはマカロンシャンシャンペンライト✨
「さあ、みなさん一緒に踊りましょう!」と客席を誘う真風涼帆さん。
客席で光るペンライトの動きが、ピッタリ揃って美しく揺れていました。
この時の光景について真風涼帆さんは記者会見で
「懐かしく感じました。
みなさんと一緒に盛り上がれて幸せでした。」
と感想をお話しされました。
ふたたび真風涼帆さんのソロ。
2020年『アナスタシア』より「She Walks In」
宝塚版のためにブロードウェーのスタッフが書き下ろした新曲です。
組子のみなさんが去った舞台に一人残って歌う真風涼帆さん。
舞台の上から電飾のサインがおりてきました。
銀橋で歌う真風涼帆さんの表情は、やんちゃな青年のようにも見えます。
本当にこれまで色々な表情を見せていただきました。
緩急自在な歌声は、まるで私一人のために歌ってくださっているのではと思ってしまうほど
心地よかったです。
歌い終わった真風涼帆さんには、熱く長い拍手が送られました。
美しいラベンダー色、宙組カラーのキラキラしたタイトなロングドレス姿で登場した
潤花さんのソロは、2022年『NEVER SAY GOODBYE』より「愛の真実」
胸元のドレープが大人っぽく袖はシースルー。
銀橋で真っ直ぐな思いを歌いあげる潤花さんを、背後でジョルジュの絵が優しく見つめていました。
真風涼帆さんが登場し、
同じく『NEVER SAY GOODBYE』より「NEVER SAY GOODBYE」をデュエット。
衣装は潤花さんとお揃いのラベンダー色。
見つめ合う表情からは、自立したお互いを尊敬し合っているように見えました。
また、潤花さんが真風涼帆さんを見つめる目からは尊敬の思いも感じました。
最後は握手からのハグ。
お二人の信頼関係と愛が輝いていました。
サヨナラショーの最後は白い衣装の組子が加わり、
宙組の素晴らしいコーラスで締めくくられました。
『NEVER SAY GOODBYE』より「ONE HEART」
一人一人が周りを頼らずしっかり歌う歌声が、
素晴らしいハーモニーとなって劇場中に響き渡りました。
凛々しい歌声とともにサヨナラショーの幕が下りました。
退団ご挨拶の準備の間、次期宙組組長の松風輝さんが
退団者の紹介とメッセージを読み上げられます。
緞帳には初舞台からこれまでを振り返る映像が。
同期の真風涼帆さんに対して、真風涼帆さんへの愛を話された松風輝さん。
「ゆりか、本当にありがとう。」という言葉にすべてが表現されていたと思います。
「すみれの花咲くころ」のピアノ演奏に合わせて、
緑の袴・黒紋付姿で退団者が一人ずつ大階段を下りてご挨拶。
湖風珀さん・澄風なぎさん・紫藤りゅうさん・秋音光さんと
下級生から順番にご挨拶を行います。
これまでの思い出や感謝の気持ちを、自ら選んだ言葉にのせて伝えます。
寿つかささんの妹さん、達つかささんも男役さんとして宝塚の舞台に立たれていた方。
組替えで同じ宙組となり、『エリザベート』では同じ黒天使役に。
姉妹喧嘩もありましたと告白。
「スッシーさん」と松風輝さんに呼ばれて、
「はーい」と返事をし大階段を下りてこられた寿つかささん。
同期からのお花は専科の高翔みずきさんより渡されました。
「素晴らしい場所で最高の時間を過ごしました。
東京公演千秋楽まで、ダンディーに品よく、ユーモアを忘れず生きてまいります。」
とご挨拶される姿は、心も姿勢も真っ直ぐでした。
役者として人として、目には見えない大切なものを学んだと
仲間に感謝するトップ娘役・潤花さん。
「かの~」と呼ばれ「ハイ」と返事をし、
「すみれの花咲くころ」の前歌のピアノ演奏に合わせて大階段を下りてこられました。
大階段の中央でスポットライトに照らされる潤花さんの笑顔は、まさに明るい太陽🌞
組からのお花は、桜木みなとさんから渡されました。
潤花さんが希望されたブーケのイメージはダイアナ妃のブライダルブーケ💐
タカラジェンヌの卒業ブーケとしては珍しいタイプだそうです。
ハゴロモジャスミン・マダガスカルジャスミン・ユーチャリスの3種類のお花を使った
とってもとってもシンプルな取り合わせの生花のブーケ。
(宝塚市にあるお花屋さん「らんすいえん」のインスタより)
この日を幸せに思います。
宙組とみなさんとのご縁に感謝でいっぱいです。
みなさんと同じ景色を見続けることができて幸せでした。
これでもかっていう愛を与えてもらった真風涼帆さんへの感謝の気持ちを伝え、
最後の日まで精進いたしますという決意でご挨拶を締めくくりました。
いよいよ最後は真風涼帆さんです。
宙組生みんなで声を合わせての「ゆりかさ~ん」という呼びかけに、
「は~い」と返事をされ、
オーケストラが演奏する「すみれの花咲くころ」に合わせて、
宝塚大劇場最後の大階段を下りてこられました。
注目の衣装は、緑の袴・黒紋付という宝塚歌劇団の正装でした。
同期からのお花を松風輝さん、組からのお花を次期トップスター芹香斗亜さんから受け取ります。
コチョウラン・ミディコチョーラン・白薔薇・白バンダ・白デンファレ・白エピデンドラムの
生花のブーケ💐
(宝塚市にあるお花屋さん「らんすいえん」のインスタより)
記者会見では、お花渡しの時に芹香斗亜さんからかけられた言葉は?
という質問に「それは内緒です。」とはにかみながら答えていらっしゃいました。
与えてもらったことに手も足もでない自分を、助けてくれた多くの人への感謝。
今の立場は、一人ではたどり着けなかった場所。
大劇場最後の日にここに立ち何が見え感じるのかと思っていましたが、
目に見える情景以上の気持ち、絆、愛を感じます。
目には見えないものを信じる勇気を与えてくださったみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。
17年間本当にありがとうございました。
全員で「TAKARAZUKA FOREVER」を合唱して幕が下りました。
真風涼帆さんは銀橋を渡る時、グルッと劇場中を見渡されていました。
カーテンコールは、緞帳の前に登場されたものも含めると6回。
明日を生きる活力となるような舞台を、期待を上回る舞台をお届けできるよう、
これからも精進いたします。
最後の日まで高みを目指して成長します。
最後の日なのに、寂しさよりも前向きな気持ちがします。
このように話される真風涼帆さん。
退団公演は終わりを意味するものではないというお気持ちが伝わってきました。
ライブ中継・ライブ配信をご覧の方に手を振るなど、和やかな雰囲気の中、
寿つかささんの音頭により宙組三本締めが行われ、
映画館、お茶の間、客席、舞台が一つになって幕が下りました。
最後となる6回目は、緞帳前にトップコンビが出てこられました。
銀橋に出る気満々で「銀橋ですよね?」と確認した潤花さんに、
「もうやめて~。そんなトップコンビ見たことない~。」とゆるゆる答える真風涼帆さん。
ここまでたどりつきましたね、みなさまからのおかげでねぇ。
愛してくださって私たち二人も育てていただいきました。
見つめ合うだけでなぜか客席から笑われてしまう、唯一無二のお二人でした。
つづいては、終演後の記者会見の模様をご紹介します。
舞台を終えられたばかりの真風涼帆さんは、舞台化粧、黒紋付・緑の袴姿、
そしてとても穏やかな微笑みをたたえて会場に入ってこられました。
会場に入ってこられる前に、つい立の向こう側を歩いてこられたサッサッという
真風涼帆さんの草履の足音が聞こえました。
その音だけでも、足が長くて歩幅が大きいことがわかりました。
足音も颯爽としていて凛々しかったです💕
先ほど無事、大劇場の大階段を下り、大劇場公演を卒業させていただきました。
東京公演の方も一日一日大切に積み重ねてまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
という真風涼帆さんのごあいさつから記者会見はスタートしました。
一言一言、ご自分の気持ちを大切に言葉にされる真風涼帆さん。
記者のみなさんも、その言葉を聞き逃さないぞという気持ちで聞いていました。
★今日一日を振り返って
本日は朝からすごく天気も良く、すごく気持ちの良い朝で、
みんなに迎えてもらって、すごく明るい元気な気持ちで舞台に向かうぞという感じでした。
組のみなさんやファンのみなさまが待ってくださっている状況というのは、
すごく胸が熱くなりますが、実際に公演が始まってみるとそういうところには意識がいかず、
本当に集中して日々の舞台と同じような感覚でボンドとして生き抜く感覚の喜びが大きかったです。
本日はサヨナラショーやご挨拶など色んな催しがありましたが、
どの瞬間もお客様からのあたたかいお気持ちに支えられながら、
明るい気持ちで大劇場公演の幕を下ろすことができました。
★宝塚人生で最後に演じたジェームズ・ボンド役について
本当にすごく素敵はお役にめぐりあえて、私自身もたくさん刺激をいただきましたし、
男役が挑戦するしがいのある素敵なお役だなと思います。
公演を経て台本に沿った素敵な楽しい作品になっていると思いますので、
東京公演に向けてまた自分自身ブラシュアップしていけたらなと思っております。
★サヨナラショーについて
本当にたくさんやりたいことがあったので、その中から先生方と相談して
厳選した選曲となっております。
★最後の衣装に袴を選んだ理由
『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』のお稽古中は、
まだどうしようかなと考えていた最中だったんですが、
宙組のみなさまや仲間たちの意見を聞いたりする中で、
宝塚大劇場は初舞台を踏んだ地でもあるので、緑の袴をはきたいなという気持ちが大きくなりました。
★宝塚はどんな場所でしたか?
宝塚は、自分の人生をかけた大切な宝物のような場所だと思います。
★同時に退団する潤花さんについて
セリフや歌詞にもあるように短い時間ではありましたが、
しっかりと二人で色んな作品を作ってきた時間は、本当に唯一無二の時間だったなと思います。
彼女を通してたくさんのことを学ばせてもらったり支えてもらったり感謝の気持ちでいっぱいです。
★次期トップスターの芹香斗亜さんについて
本当にすごく助けてもらいましたし、とても支えてもらっていて、
今も舞台上で毎日かけがえのない本当に幸せな時間を過ごさせてもらっています。
楽屋もずっと隣なので、たわいもない話から真面目な話まで毎日色んな時間を共有できていて
感謝しかないなと感じております。
★ファンへみなさんの思い
今のこの状況の中ですべての公演を、無事千秋楽を迎えることができたことは、
応援してくださるみなさまがいてくださったからこそと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
「ありがとうございました!」とおだやかな笑みをたたえ一礼され、
報道陣の盛大な拍手に送られ会場を後にされました。
宙組トップスター真風涼帆さんは、6月11日(日)の東京宝塚劇場千秋楽をもって、
17年間過ごされた宝塚歌劇団を卒業されました。