宝塚音楽学校 第105期生 文化祭

安來 茉美です。

 

2月22日(金)23日(土)24日(日)宝塚バウホールにて

宝塚音楽学校 第105期生 文化祭が行われました。

 

宝塚音楽学校の文化祭は、学校生活2年間の集大成としてその成果を発表する場であるだけでなく、

初めて観客のいる中でその芸を披露する場でもあります。

 

会場ではまず公演パンフレットが渡されました。一人一人の本名で記されたプロフィールには、音楽学校時代の思い出に加えて、手書きで書かれた好きな言葉も書かれています。たとえば「笑顔」「感謝」「孤高」「心に炎」「艱難(かんなん)汝を玉にす」(=人間は、困難や障害を乗り越えることで、初めて立派に成長することができるの意)等それぞれとても個性的です!

 

各日、12時~・16時~公演の全6回公演。 

 

本名での出演で、プログラムには50音順で記載されますが、こうした順番も最後。

卒業式の次第からは、名前は成績順で記載されます。

 

影アナや場内への案内も生徒が担当されます。

 

文化祭は3部構成です。

 

第1部

1.日本舞踊 

清く正しく美しく

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第1部の日本舞踊では文化祭恒例の「清く正しく美しく」からスタート。舞台上には音楽学校のモットーでもあるこの「清く正しく美しく」の前で本科生たちが優美に舞い踊ります。

この楽曲でソロを務められたのは田坂芽久さん。

実は2年前の105期生入学式のあと、新入生代表の4名にインタビューをさせていただいたのですが

その時、田坂さんにもお話を伺えたのでした。

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●宝塚を目指したきっかけ「幼い頃より、沢山観劇に行かせていただき、その憧れの舞台に立ちたいと強く思い、受験いたしました。」

●どんな舞台人になりたいですか?「笑顔が素敵な、誰からも愛される舞台人になりたいです。」

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2年前のその言葉通り、素敵に成長され、文化祭の始まりにふさわしい雅やかな歌声を披露されました

2.予科生(105期生)コーラス 

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続いて予科生のコーラスです。曲は2曲で、うち全日程共通の1曲がメンデルスゾーン作曲「歌の翼に」そして公演時間ごとに異なる楽曲として、合唱曲「あなたが歌えば」とアンジェラ・アキさんの「サクラ色」が披露されました。フレッシュな歌声で心があらわれました。

曲が変わるところで1列目と2列目の皆さんが入れ替わるのですが、靴音まできちっと揃っていて、

音楽学校での鍛錬が垣間見えた瞬間でした。

3.クラシック・ヴォーカル

続いて再び本科生にバトンタッチ。クラシック・ヴォーカルです。

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2名の娘役がオペラの名曲を披露しました。1曲目はオペラ「ラ・ボエーム」より作曲ジャコモ・プッチーニで「私が街を歩くとき」ソロは上川莉央さんです。上川さんにも2年前の入学式後、インタビューさせていただきました。

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●どんな舞台人になりたいですか「存在感のある凛とした舞台人になりたいです。」

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よく伸びるソプラノに、舞台に映える美しいビジュアル。淡いピンクのロングドレスにロンググローブ、王妃のような大人っぽい、貫禄の歌唱でした

2曲目はオペレッタ「メリー・ウィドウ」より作曲フランツ・レハールで「ヴィリアの歌」

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ソロはハーバート真唯さんです。肩まわりがお花のようにふんわり開いた水色のロングドレスがとてもエレガントで、ビジュアルも華やか。ディズニー作品に登場するプリンセスのようでした

 

 4.ポピュラー・ヴォーカル

お2人のソロに続いてはポピュラー・ヴォーカル。全13曲にもおよぶ、宝塚の名曲メドレーのスタートです!

 

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1.「タカラジェンヌに栄光あれ」(「タカラジェンヌに栄光あれ」より)

2.「ムーンライト・ロマンス」(「ムーンライト・ロマンス」より)

3.「小さな花がひらいた もう涙とはおさらばさ」(「小さな花がひらいた」より)

4.「美麗猫(ミラキャット)」(「美麗猫(ミラキャット)」より)

5.「幸せの鐘の鳴る日」(「誰がために鐘は鳴る」より)

6.「君の名を呼べば」(「砂漠の黒薔薇)より)

7.「未来へ」(「エクスカリバー」より)

8.「Carnaval de Rio!」(「リオ デ ブラボー」より)

9.「ヴィエント デ ブエノスアイレス」(「ブエノスアイレスの風」より)

10.「エル・アモール」(「哀しみのコルドバ」より)

11.「愛の歌」(「皇帝と魔女」より)

12.「さよならは夕映えの中で」(「風と共に去りぬ」より)

13.「この愛よ永遠に」(TAKARAZUKA FOREVER「ザ・レビューⅡ」より)

 

本科生全員のキラキラの笑顔と共に第1部が終了しました。

 

第2部

演劇「黒い風の物語」

休憩をはさんで、第2部は演劇です。

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演劇の演目は「黒い風の物語」作・演出は正塚晴彦さん。

(あらすじ)

ナポレオンとの戦いに敗れたスペインは、一時期フランスの支配を受ける。人々はそれを良しとしなかったが、抵抗する勢力も大きなまとまりにはならず、恐怖政治による、鬱屈した日々が続く。そんな状況で巡ってきたカーニバルの夜、旅回りの一座が初めて披露する演目にはある目的が隠されていた。

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歌なしのストレートプレイで迫真の演技を披露。衣装の着こなしもですが、剣を使って格闘するシーンなど、難易度の高い見せ場も多く、また台詞のない場面でも一人一人がその役として存在している姿が素敵でした。

また配役はA組B組の2組に分けられていて、公演毎でメンバーが変わります。

私はA組を拝見させていただきました。主役のフランシスコ役は松岡恵さん、ヒロインのイサベル役はハーバート真唯さんです。

B組では主役のフランシスコ役は新井紀香さん、ヒロインのイザベル役は土井山吹さんが演じられました。

 

第3部

ダンス・コンサート

2度目の休憩をはさんで第3部はダンスコンサートです。

1.プロローグ ジャズダンス

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2.バレエ(メリー・ウィドウ)

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3.ジャズダンス(Good Bye My Vap)

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4.タップダンス(Chattanooga Choo Choo)

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5.バレエ(韃靼人の踊り)

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6.ジャズダンス(Celebrate)

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7.フィナーレ ジャズダンス(サンドストーム)

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105期生の皆さんは今日3月1日に卒業式を終えられ、その後正式に宝塚歌劇団に入団します。

初舞台でラインダンスを披露される公演は、宝塚大劇場で来月4月から上演される宙組公演「オーシャンズ11」です。 

以上、宝塚音楽学校 第105期生文化祭リポートでした!