たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を紹介する

「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

天藤秀子さん

「煮崩れのカボチャで良しとする残暑」

・・・残暑のうっとうしさが煮崩れたカボチャによく表現されています。

   具象の力をうまく使った句です。

 

さいとうみくさん

「おこってるパイナップルもトゲトゲだ」

「しましまの服が大好きスイカ気分」

「クワガタも夏も休みももう終わり」

「セミがおちもうすぐ秋と教える」

・・・パイナップルのトゲトゲを「恐っている」と見るみくさん。

   子どもの視線からみた夏の終わり、秋の始まりです。

 

さいとうえいすけさん

「はなびドンことりもぬむれなかっただろう」

・・・花火で喜んでいるのは人間様だけ・・・

   小鳥たちには大いに迷惑な一夜でした。

 

Sashaさん

「脱皮して白い私がすすむ秋」

・・・新しい何かを決心されたのか?

   私色になるまでのこれからの旅が今始まる。

 

平松嘉代子さん

「一歩から二歩へと秋のスニーカー」

・・・これからの長い道のりしっかり歩いてゆこうとする

   作者が「スニーカー」に現れています。

 

世津子さん

「秋夕日忘れてたこと思い出す」

 

公子さん

「祭りには帰って来いよ柿たわわ」

 

美南子さん

「悪い人ひとりもいない盆踊り」

 

森本あさこさん

「ひとめぼれグググと飲んだレモン水」

 

北井宏江さん

「残っています信じられない底力」

 

パーソナリティー・岸田久美子

「ひとりずつ決まりつけたい夏終る」

・・・秋への覚悟を詠みました。

   丁寧に生活されている作者が表現されています。

 

 

みなさん、今週もたくさんの投句、

ありがとうございました。

来月第1週は茉莉亜まりさんが担当します。

 

なお、来月は「10月」がテーマです。

10月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。