たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を紹介する

「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

さいとうみくさん

「ちっちゃくちっちゃくおもちをたべたおしょうがつ」

・・・「小さく切ってよくかんで食べるんだよ」と言われたとおりに

   句を作って下さいました。

   「ちっちゃくちっちゃく」が子どもらしい表記で好ましい。

「お重箱十段あったらいいのにな」

・・・「重箱が十段」とはおもろしい。子どもの目線で詠まれているのが

   好ましい。。。

「髪切って風が通るよお正月」

・・・髪もお正月バージョンに。

   清々しいお正月が来たようですね。。。

 

美津子さん

「ゴマメ煎る六十年の泣き笑い」

・・・六十年があっという間に過ぎたと懐古しているのでしょうか。

   毎年のように作ってきたゴマメですが、

   まつわる思い出は数々あることでしょう。

   お節の中でも、悲喜を表す具象として「ゴマメ」を

   持ってきたところ、見事です!

 

文子さん

「捜し物隠れたまんま年あける」

・・・今年も「捜し物」をしながら、生きてゆくのでしょうね。

   変わらないことは「良い事」だとも言えます。

 

藪蔵さん

「体より口休ませる三ヶ日」

・・・「口休ませる」で、どんなお仕事をされているのかと想像させます。

   女性は相変わらず体も口も大忙しのお正月です!

 

康浩さん

「チンドンと通り過ぎれば梅開く」

・・・年末から年始にかけての様子を「チンドン」と表しているのでしょうか?

   見事な表現です。

   梅を、そして桜を愛でながら生きて行きましょう!

ひでこさん

「カレー屋も仕事始めの換気扇」

「カモミール這いつくばって冬の朝」

・・・オフィス街も一斉に動き出します。

   カレーの香りを「仕事始め」と捉えたところお見事です!

   霜の朝、草花も、私も這いつくばりながら、

   春を待っています~

 

パーソナリティー・岸田久美子

「冬の華一番好きとあのひとが」

・・・下五の「あのひとが」を「言った人」に変えるだけで、

   どんな「人」なのかが想像できます。

   散文の切れ端にならないように注意しましょう!

 

 

みなさん、今週もたくさんの投句、

ありがとうございました。

次回は茉莉亜まりさんが担当します。

 

なお、来月は「2月」がテーマです。

2月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。