たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

 

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を紹介する

「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、茉莉亜まりさんです。

 

今週もたくさんの投句をいただきまして、ありがとうございます。

 

まずは番組の中で紹介した句を掲載します。

前田邦子さん

「雛あられみたいに笑うおばあちゃん」

 

 

城水めぐみさん

「散り方を忘れて何度目かの春」

 

徳道かづみさん

「命綱切って飛ぼうぜ春の空」

「愛された日もあったはず桃の花」

 

芍薬さん

「最初から何も入れない万華鏡」

「すぐばれる嘘を栞にして眠る」

 

多舵洋さん

「春一番名乗ることなく駆け抜けて」

「オムライス愛の言葉が崩される」

 

一橋悠実さん

「ツバキ咲く だからやめてと言ったのに」

「ひなあられどの色だって受け入れる」

 

ここからは、番組内で紹介できなかった句を紹介します。

門前喜康さん

「足音で貴女とわかるはずだった」

・・・それほど思いを寄せていたはずだけれど、

   思いが離れた?

   それとも思い方が足りないのか?

   自省でしょうか?

   足音と貴女「はずだった」で意味深な2人の関係が見えます。

 

一橋悠実さん

「しなきゃいけないことから消していきましょう」

 ・・・消せないことは分かっているけれど、

   あまり荷物が増えると自分がまわらなくなる。

   そんな時は、重いものから消すこと。

   「する」自分あっての人生です。

 

芍薬さん

「用量を守って嘘をのむ夫」

・・・嘘をそれとわかって飲んでくれるご主人。

   用量を守る。

   嘘を言ってしまう妻を守る。

   あやうさを孕みつつ、つながっている絆。

 

徳道かづみさん

「失恋を数える時の数え唄」

・・・和音階でひとつ、ふたつと数えるか、

   からりとメジャーコードで唄い飛ばすか。

   ワン、ツー、スリーと数えて、つぎに行きますか?

   女の潔しさでもって。。。

 

みなさん、今週もたくさんの投句、ありがとうございました。

次回は夕凪子さんが担当します。

なお、来月は「4月」がテーマです。

次回の茉莉亜まりさんの登場は、4月7日となります。

4月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。

 

 dav