たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を

講評とともに紹介する「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

まずは、番組内で紹介した句を紹介いたします。

 

城水めぐみさん

「真っ直ぐになれない火曜日の揺らぎ」

 

徳道かづみさん

「武装するシャネル・ディオール・ルイヴィトン」

 

芍薬さん

「太陽に自己紹介をされる朝」

 

猫又さん

「血の色を拭いセピアの巴里祭(パリーさい)」

 

背馬さん

「夢自体ゲリラ豪雨にかき消され」

 

涅槃girlさん

「鶏皮は塩でいただくフェニックス」

 

ひでこさん

「ズッキーニ立派な雌花だけで死ぬ」

 

一橋悠実さん

「蚊取り線香ここまで来たら教えます」

 

千加子さん

「大阪弁好きになったよお聖さん」

 

博子さん

「雨だれのギター夢中になってた日」

 

政子さん

「同じ二歳パンダはいいな愛されて」

 

弘子さん

「小糠雨翅開くよう傘をさす」

 

花梨さん

「老眼鏡かけた息子がいとおしい」

 

幸子さん

「雨の日のにわか仕立てのソクラテス」

 

 

ここからは、番組でご紹介でできなかった句を講評とともに紹介

いたします。

 

徳道かづみさん

「追いかけた夕陽 少女の赤い靴」

「笑われた夢を叶えた赤い月」

・・・「赤い」二句。

   幼少期から「赤」に特別な思い入れがあったのでしょうか。

   意志の強さが込められています。

   誰が何と言おうと「赤」はずっと味方になっています。

   もちろん、これからも・・・です。

 

ひでこさん

「絵葉書の錆びた押しピン今日も雨」

・・・湿気気分。

   押しピンに限らず、こちらの心の一点も錆びそうな近頃。

   雨は「愛」で「恋」。

   楽しみましょう! 

 

背馬さん

「空缶を集めてさみし夏の朝」

・・・「五月雨をあつめて早し最上川」

   を思い浮かべました。

   なぜ「さみしい」のでしょうか。

   いくばくかのお金になる。

   ゴミ減量になる体操をかねて運動になると、

   良いことずくめのように私は思います。

   自分の行動に自信と誇りを持って生きてゆけたらいいなぁ、

   と思います。

 

芍薬さん

「夏みかん手にした順に露出狂」

・・・夏みかんの質感が手に伝わる句です。

   手に受ける重みと口いっぱいの酸味。

   それと露出することの斬新な取り合わせ。

   殺人的な酸っぱさは、

   皆、脱いでも余りありますね。

 

猫又さん

「うなされた夢で占う明日の空」

・・・夢占いですね。

   朝方の夢は正夢なんて言われますが、

   本当でしょうか?

   ちょっと、寝相が悪かっただけですよ。

   きっと。

 

一橋悠実さん

「割り切るということを知る梅雨晴れ間」

・・・梅雨の晴れ間は思考の晴れ間。

   「いじいじ、じとじと」は、

   止めようと教えてくれる天気。

「パクチーと和解する気はありません」

・・・癖の強い香草です。

   好き嫌いがはっきり分かれるでしょうね。

   もちろん「和解」なんかしなくてもいい。

   味方に「セロリ」がいる!!

 

 

みなさん、今週もたくさんの投句、

ありがとうございました。

 

なお、来月は「8月」がテーマです。

8月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。

川柳の時間用写真

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