たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を

講評とともに紹介する「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

まずは、番組内で紹介した句を紹介いたします。

 

城水めぐみさん

「今さらの雨が破れた傘を打つ」

 

徳道かづみさん

「蛇苺しがんで母を捨てに行く」

 

芍薬さん

「サイコロの7を信じる日曜日」

 

猫又さん

「濃い紅を落とした薔薇の棘に雨」 

「きっちりと食み出す為に学ぶ基礎」

 

こばやしやすひろさん

「百人のユダとかごめかごめをする」

「まず鬼の美化に始まる授賞式」

 

ひでこさん

「嗚呼かあさんうす塩味の雨ですよ」

「目じるしにガラスの靴を置いてくる」

 

一橋悠実さん

「プール開きはあるし栗の花は咲くし」

「梅雨だからっていつも泣いてはいないです」

 

多舵洋さん

「浴槽でほどけクラゲに戻ります」

「月夜だし誤解しようか私たち」

 

 

ここからは、番組でご紹介でできなかった句を講評とともに紹介

いたします。

 

徳道かづみさん

「丁寧な文面で来るおせっかい」

・・・得てして「おせっかい」は、

   きれいな文字で敬語を並べてやってくる。

   私は私の思い通りに生きてゆきます!!

   と、くずカゴにポイ!

   そうとは知らない幸せな「おせっかい」さん。

「花を摘む淡く可憐な命摘む」

・・・摘まれて飾られる花。

   摘まれて捨てられる花。

   いろいろですが、それも運命。

   淡い可憐な時があった事だけは確か。

「泣かせてよあんたの洒落た歌声で」

・・・いつもは勝気で、男勝りの女性ですが、今日は泣きたい気分。

   バックミュージックに「あんたの歌声」があればなおいい。

   心おきなく泣いて、明日は梅雨の晴れ間にきっとなっている。

 

紀子さん

「八朔の花香る中バイキング」

・・・野外でのバイキングでしょうか。

   八朔の花の香もトッピングにワイワイ賑わう様子が、

   よく伝わります。

 

まりこさん

「親近感たっぷりまぶすわらび餅」

 ・・・わらび餅にまぶすのは、きな粉と相場が決まっています。

   まりこさんは「親近感」をまぶすと言います。

   わらび餅のノスタルジックな風貌とあわせ、

   ますます優しい食べ物に思えてきます。

 

三枝さん

「椎の葉が風に震える恋をする」

・・・広葉常緑樹の椎。

   初夏の風にやさしく吹かれ恋に成ってゆきます。

   「恋」をすることで、「恋をおもう」ことで、

   文芸も健康も生まれてきます。

   一生、恋をし続けましょう!

 

芍薬さん

「不機嫌なプリンちっとも震えない」

・・・震えてこそのプリン。

   今日は不機嫌らしく、ツンと皿の上。

   これは「私」で「女の子」で不機嫌な人「全部」。

 

こばやしやすひろさん

「大笑いしながらしんだ扇風機」

・・・扇風機がこわれる寸前を「大笑いしながら」と詠まれました。

   きっと大きな音をたてたのでしょうね。

   「しんだ」の平仮名表記がいい。

   復活の可能性も含んで深い。

 

猫又さん

「梅雨きざしへの字の口で髪を梳く」

・・・曇り空。

   いまにも降り出しそうな気配。

   つい「への字の口」になってしまいます。

   こんな時こそ、無理にでも口角を上げて、

   鏡にほほ笑んでください。

   空も晴れてまいります!

 

一橋悠実さん

「ベタな恋つまりはアセロラのジュース」

・・・変わり映えのしない恋。

   いつものアセロラのジュースを飲んで、いつものように別れてきた。

   後から、「ああ本物の恋だったんだ」と思い返すのは、

   こんな変哲もない恋なのかも知れませんよ。。。

 

 

みなさん、今週もたくさんの投句、

ありがとうございました。

 

なお、来月は「7月」がテーマです。

7月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。

川柳の時間用写真

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