「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

今回のゲストコーナーは、

「市立病院の得した気分!」

病院長  今中秀光(いまなか ひであき)先生にオンラインでお話しをお伺いしました。

今中病院長

 

広報たからづか 11月号の特集ページは表紙も含め「宝塚市立病院特集」として、「宝塚市立病院が目指す病院像」についてのお知らせが掲載されています。

まず、宝塚市単独での経営を維持しながら地域の医療機関と機能分化·連携強化を進めて行くとともに今後の経営基盤の強化に向けた取り組みについて

また「宝塚市立病院が目指す病院像」について市民の皆さんに説明する場や健康相談の時間なども設ける予定で、広報誌12月号や市のホームページで日時など詳しくは知らせて頂いけるそうで、ぜひご参加下さいとのことです。

特集号は2㌻~4㌻に掲載されています。

あっ、表紙もぜひご覧ください!

 

 

今中病院長

 

さて、今月のテーマは「市立病院の取り組みと今後の役割」

新型コロナウィルスへの対応や市内唯一の公立病院としての役割などについて、色々お聞きしました。

 

·新型コロナウィルスについて!

◊新型コロナウィルスとの戦い方

最初の頃はPCR検査を行う帰国者接触者外来から始まり、発熱者を専門に診察する「発熱外来」や入院治療を必要とする新型コロナ感染者の「専門病棟」を開設など対応も広がり、4ヶ月位の間隔で来ていた波もワクチンや薬などで少し間隔も広がったそうてす。

ただ、感染しやすいオミクロン株の影響で第7波は、一日の感染者数が180人位まで増えて、総出で対応されたそうです。

 

新型コロナウィルスへの対応は、通常より人手も多く必要となり本当に大変だったのではないかなぁ?と思います。

 

◊第8波と受診控え···?

第7波も収まってきた様ですが、少しずつ第8波が来ている様に感じているとのことです。

そんな中、今中先生が心配されていたのがコロナ以外の病気で入院されたり、救急で運ばれてきた患者さんが、入院後新型コロナウィルスに感染していることが判明することが増えていることだそうです。

特に心配なのは、新型コロナウィルスへの感染を心配して受診を控えて重症化し救急で運ばれてくることで、心臓や肺、糖尿等が悪化して病院に来られて新型コロナウィルスに感染していることが分かる患者さんも多いそうです。

コロナへの不安もあるかも知れませんが、受診控えはしないで来てほしい、と仰っていました。

確かにコロナも心配ですが、持病が悪化、重症化することは命に直結することもあるかも知れません。

 

今中病院長

 

·市内唯一の公立病院としての役割!

(がん診療·救急医療·一般診療3本柱)

 

◊がん診療

がんセンターは4年前に開設し、外科治療·化学療法·放射線治療が受けられ、更に腫瘍内科·呼吸器内科·乳腺外科·呼吸器内科·腹部外科の体制を進化·充実させて最適ながん治療を提供されています。

 

·画期的な放射線治療!

以前の一定方向や一定の場所に照射する放射線治療はがん細胞以外の場所に当たってしまう可能性もあり、治療効果の減少や副作用の可能性が考えらました。

宝塚市立病院では、動くがんに対してその動きを追いかけてピンポイントで照射するシステム「動体追尾照射システム」が導入されています。

肺や、肝臓も呼吸に合わせてがんが動くそうで、それらを追尾して照射出来るシステムは治療効果を上げるだけでなく、患者さんの負担も減らせる画期的なシステムではないでしょうか?

そしてその動体追尾照射システムの最新バージョンが導入され、照射時間も通常の半分となり、患者さんの負担も減っているそうです。

 

この最新システムは他の病院からも注目されているそうですよ!

 

·前立腺がんにも···!

前立腺は直腸と接しているので放射線が直腸にかかると下痢など様々な副作用が起こりやすいので、前立腺と直腸の間にゲルを挿入して1cmくらのスペースを確保するそうです。

前立腺がんは外来での治療が多いので日常生活のクオリティが保てるんだそうです。

確かに治ることもですが、生活のクオリティを保てることはとても大切ではないかなぁ?と思います。

 

·尿路結石センター

腎臓と膀胱の間に石が出来るととても痛いそうです。

昨年新設した尿路結石センターでは、体の表面から衝撃波で結石を砕いたり、内視鏡で結石を取り除いたり、短時間で有効な治療システムに一新されたそうです。

また、内視鏡が細くやわらかいものになり、患者さんへの負担も少なくなったとのこと。

今後もレーザーと合わせて短時間で効率の良い治療を目指しているそうです。

 

·救急医療の進歩!

優秀な医師が増えたこともあり、救急の受け入れにも力を入れられているそうで、昨年の1.5倍位の患者さんを受け入れているとのことです。

 

·最終の砦···!

宝塚市立病院は満38歳、

宝塚市の医療機関の最終砦として、明るい未来のために頑張りたいと仰って頂きました。

 

新型コロナウィルスもまだ終わりそうもありません。

医療従事者の皆さんは、この3年近くずっと心休まることがなかったのではないでしょうか?

本当に感謝の気持ちしかありません。

命に関わる最後の砦です。

終わりが見えない新型コロナウィルスや色々大変なことも多いと思いますが、身体に気をつけて頂き、今後ともどうかよろしくお願いしたいです!