「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

「市立病院の得した気分!」今月は、

整形外科 主任医長

藤原勇輝(ふじはら ゆうき)先生に、

「安全で正確な人工関節置換術を行っています」にテーマに、

人工関節や人工関節置換術について、色々お伺いしました。

221210藤原先生1

 

·整形外科について

症状としては、腰痛·関節痛·打撲·捻挫など。

治療は、痛み止めや手術、リハビリなど。

年齢も様々ですが、高齢者の方が多く、男性より女性の方が多いそうです。

 

加齢で股関節や膝関節の軟骨がすり減り、骨同士が直接擦れ合うことで痛みなどが生じる病気が変形性関節炎と言うそうで、日常生活に支障をきたす場合には、関節の表面を取り除き人工関節に置き換える人工関節置換術術が行われます。

◊軟骨のすり減りは年齢的なこともありますが、体重やすり減り易い骨の形などもあり、個人差があるそうです。

 

人工関節置換術を行うかどうかは、患者さん意思が重要で、日常生活に支障があるほどの痛みがあるかどうかがポイントだそうです。

 

·人工関節置換術とは?

関節の代わりに人工の関節を入れる手術のこと。

体内に入れるものは、インプラントと呼ばれるもので、素材は主に金属、ポリエチレンやセラミックで体内に入れても問題の無い物でMRIの撮影も可能。

インプラントを入れてから10年経過人の95%、20年経過した人の90%がそのまま使用出来ているそうです。

 

個人差もあるし、年齢にもよりますがほとんどの方が一度の手術で大丈夫な様ですね?

 

·人工関節を入れるための手術方法について!

最近は、出来る限り筋肉を切らない低侵襲手術が主流だそうで、他にはロボット手術などもあるそうです。

宝塚市立病院は、ナビゲーションシステムを用いた低侵襲手術だそうです。

◊低侵襲手術の優れた所は、筋肉を切らないので、術後の筋肉の回復が早く痛みが軽減されるそうです。

ただ、筋肉と筋肉の間を見極めて挿入するため、視野も狭く技術を要します。

その難しい手術をアシストするのがナビゲーションシステム。

◊ナビゲーションシステムとは、インプラントの設置角度をミリ単位で正確に見極めることが出来るものだそうで、正しい位置、正しい向きに挿入することは、人工関節の長持ちにも繋がるとのこと。

 

手術をするかしないかは、患者さんの痛みがどれくらいあるかどうかなので手術して日常生活を取り戻した患者さんには感謝されることも多いそうです。

高齢者の方などが、今まで痛くて歩けなかったのが自由に出歩ける様になることは、足腰だけでなく身体全体にも、心や認知機能などにもとても大切なことではないかなぁ?と思います。

何より痛い!が続くってしんどいですもんね?

痛みの無い元気な毎日のためにも、症状を感じる方は、まずはかかりつけ医に相談されては如何でしょうか?