「市立病院の得した気分!」

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

「市立病院の得した気分!」今月は、

患者サポートセンター センター長 岡田敏弘(おかだ としひろ)先生

経営統括部地域医療担当 課長 田巻正好(たまき まさよし)さんに

オンラインでご出演頂きました。

 

タウンガイド

 

・医療の未来と現実

岡田先生によると、日本の医療は人口減少にともない2040年には入院患者の約80%が65歳以上になるのではないかと予想されているそうです。

高齢化に伴い医療も慢性疾患や介護等がより必要となってくると思われますが、医師や看護師など医療従事側も高齢化が懸念されていて、2040年には60歳以上の医師看護師が60%くらいになるのでは?とも言われているそうで、全世帯型の社会保障を構築していく必要があるそうです。

 

そのためには、総合病院や診療所、クリニックなど各医療機関間の役割分担が大切になってくるのではないか、とのことです。

 

それらを踏まえてこの後の「選定療養費」に繋がって行く訳ですが、まずは大きく関係しているかかりつけ医についてお聞きしました。

 

・かかりつけ医とは

その役割分担に大きく関わってくるかかりつけ医とは、200床未満の病院の医師のことで、かかりつけの病院は、

◊風邪や腹痛など身体の不調を感じた時に診察したり、予防接種や検診などの予防処置を行う病院

◊専門的な病気を診察·治療する病院

の2種類あるそうです。

 

 

・各病院の役割と逆紹介とは?

宝塚市立病院は「地域医療支援病院」に指定されていて、急性期の患者さんを中心に診る病院なので、地域のかかりつけ医からの紹介で入院したり、突発的な症状で緊急入院するなどで宝塚市立病院で検査や治療を受けたあと、病状が安定し、主治医の判断で元のかかりつけ医に戻る場合、またかかりつけ医が無い時は、主治医など宝塚市立病院側から患者さんの病気や住んでいる所なとを考慮して病院を紹介することを「逆紹介」と言うそうです。

 

 

·選定療養費とは?

傾向として、一部の病院に患者さんが多く集まり待ち時間が長くなったり予約が取りにくなったりすることで、患者さん自身の負担、医師側の負担も増えている現実があるそうです。

 

宝塚市立病院の様に急性期病院では、救急患者を受け入れているのでベッドが満床だったりすると大変なのではないかなぁ?と思います。

 

更に役割分担という意味では、地域のクリニックや診療所ではおそらくスペースや金銭的にも設置が難しい高額の医療機器も宝塚市立病院にはあるので、それらが必要な検査や治療は宝塚市立病院で行う、という意味での地域の病院との役割分担も必要な事だそうです。

 

そのため、初期の診察はかかりつけ医で行い、専門的な治療は大病院で行う」という機能分担の推進を目的として、厚生労働省が地域医療支援病院を受診する患者さんに義務づけた特別料金を「選定療養費」と言うそうです。

 

 

 

・選定療養費には2種類あります!

基本的にまずはかかりつけ医に行って頂いて、その後必要であれば紹介状を持参し宝塚市立病院に来て頂くのですが、直接宝塚市立病院に来られた場合は「初診時選定療養費」がかかります。また病状が安定してかかりつけ医等に逆紹介した後、患者さんご自身の意思で引き続き宝塚市立病院を受診する場合は通常の診療費とは別に「再診時選定療養費」が、4月から診察の都度負担して頂く事になるとのことです。

 

「広報たからづか」の25㌻「市立病院だより」に詳しく掲載されています。

ぜひ、ご覧下さい。

また分からないことがあれば、直接宝塚市立病院までお問い合わせ下さい、とのことです。

 

 

おそらく訪れるであろう高齢化社会を鑑みると、一部の患者さんや医療従事者の皆さんの負担がより一層大きくなるかも知れません。

 

それぞれの役割分担で地域の病院と宝塚市立病院が連携して上手く循環していくことが益々大切になっていくのかも知れませんね?