「鉄斎の花鳥画」-たからづかタウンガイド-

雨が降ったり、晴れたり、忙しい1日でしたね?

お元気ですか? 玉井順子です!

 

今週は「じゅんたまの”コレ行こっ!”」のコーナーです!

6月28日(金)から清荒神清澄寺内にあります鉄斎美術館別館「史料館」で

開催中の「鉄斎の花鳥画」展について、

鉄斎美術館・学芸員 細里 わか奈(ほそり わかな)さんに

お話しを伺いました。

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天保から明治大正と時代を駆け抜けた世界からも賞賛されている

文人画家 富岡鉄斎。

1つの作品を描くために数多くの作品や文献などを参考にしたと

言われています。

まさに努力家・研究家だったようですね!

そんな富岡鉄斎のよりすぐれた作品が展示されている鉄斎美術館。

現在本館「聖光殿」は資料整理のため休館していているため

鉄斎美術館別館「史料館 」にて展示しています。

 

別館はガラスの壁が張り巡らされていて、とてもお洒落!

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今回の「鉄斎の花鳥画」展では、掛け軸やタヌキの形をしたお香を入れる置物

や様々な作品が展示されています。

 

例えば、楳花山茶水僊華図(ばいかさんちゃすいせんかず)は、

孫娘の結婚を祝して贈られた名品。

梅や水仙、春光を意味する山茶花を絢爛に描いている。

とても力強い作品なのですが、85歳の時のものだそうです。

 

その他にも酔っぱらった時に鶏を描いて、客人に鳥に見えない、と

言われ、ケンカになったらしいお茶目な作品も・・・。

言われなければ、お酒を飲んで描いたとはとても思えないし、

そのまま鶏だと、私には見えるのですが・・・?

もしかしたら、客人も酔っぱらってたのかも・・ですね?

 

更には、花鳥画なんだけれど虎の絵や狸のお香入れなども

展示されています。

実は、花鳥画は花と鳥だけでなく、草木や動物、あらゆる生き物を

対象と考えていたそうです。

更には水墨画ですが、薄いブルーが虎の目に描かれていたり、

朱色のような赤がポイントで描かれています。

 

また、鉄斎の家族写真も展示されていて、

鉄斎が贈った孫娘さんとその旦那さんも写っています。

 

あくまで主観ですが、何枚か写真があるのですが、

鉄斎さんは前を向いているものより

横を向いていたり、うつむいている写真が多くて、

当時の写真撮影は時間がかかっていたのかも知れませんが、

もしかしたらちょっとシャイな方だったのかも・・・?

 

そんな、色々想像しながら観るのも面白いかも知れませんね!

 

無料で拝観出来ます。

皆さんこの機会にぜひ、鉄斎美術館別館「史料館」に

お越しください!

 

「鉄斎の花鳥画」

日時:前期:8月1日(木)まで 9:30~16:30

(後期は8月19日(月)~10月1日(火))

会場:鉄斎美術館別館「史料館」(清荒神清澄寺内)

会期中は無休

問合せ:鉄斎美術館 ℡:0797-84-9600