「市立病院の得した気分」-たからづかタウンガイド-

インフルエンザに新型コロナウィルス、花粉症までやって来そう・・ですが、

皆さんお元気ですか? 玉井順子です!

 

今週は「市立病院の得した気分!」

今回は宝塚市立病院 消化器内科 主任医長 石井昭生(いしい あきお)先生に

お話しを伺いました。

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映画や野球・サッカーを観るのが好きと仰っていたカッコイイスポーツマンの

石井先生は、消化器全般や肝臓の専門医として日々忙しくされています。

 

今回はあまりなじのない臓器、すい臓についてお話しを

お伺いしました。

 

すい臓はみぞおちの奥の背中側にある重さ100gほどの

オタマジャクシの様な形をしている臓器で、

オタマジャクシの頭に相当するところが膵頭部・真ん中を膵体部・

しっぽの先を膵尾部と呼ばれていて、

膵頭部の周りを覆うように十二指腸があります。

 

働きとしては、消化酵素を十二指腸に分泌、消化を助ける外分泌機能と

血糖値のバランスを保つ内分泌機能があります。

 

膵臓の病気としては、炎症によるものと腫瘍があるそうです。

 

先生によると、急性膵炎はお腹が急に我慢出来ないくらい痛くなるそうです。

胃のあたりが痛く感じることも多い様ですが、

胃痛との違いが我慢出来ないくらい激しい痛みだとか・・。

 すべてではありませんが、

お酒の飲みすぎには気を付けてほしいそうです!

 

膵臓の機能が低下したり膵炎が慢性化したのが、慢性膵炎。

また自己の免疫が正常に働かず攻撃してしまう自己免疫性膵炎などがあるそうです。

 

腫瘍はぶどうの房の様なものが出来る嚢胞性膵腫瘍と膵がんがあります。

嚢胞性膵腫瘍は経過観察が多い病気の様です。

 

そして、やはり早期発見が難しいため

どうしても恐れてしまうのが膵がん。

 

私も怖いイメージがありました。

症状としては黄疸や濃い尿などですが、

症状が出るころには進行していることが多いことが

怖い・・と感じるのかも知れませんね?

 

そのため宝塚市立病院では、膵がんを早期に発見するために

様々な取り組みを行っているそうです。

 

膵がんの危険因子を近隣の開業医に説明し、危険因子を複数有する患者さんを

紹介して頂き宝塚市立病院で検査等を行ったり、

消化器系以外の開業医にも危険因子や膵がんについて説明する・・などだそうです!

 

危険因子とは・・近親者に膵がん患者が多い・糖尿病・肥満・慢性膵炎

喫煙・飲酒などがあげられます。

 

お話しを聞いていると、自覚症状が無い膵がんを早期に見つけるためには、

複数の危険因子を持った方を把握し事前に検査したり

定期的にチエックすることがとても大切だと思いました。

 

早期発見することで予後が変わります!

宝塚市立病院と開業医などの連携で膵がんが怖くないがんに

なっていけば良いなぁ?と思いますね!

 

石井先生も飲みすぎの患者さんには

「ついつい少しきつい言い方をしているかもれない・・」と

ちょっと気にされていましたが、本当に患者さんのことを思うゆえなので

私は患者さんには伝わっていると思いました。

 

危険因子のひとつ糖尿病などと同様、

気づかないうちに進行してしまう病気は自覚が大事ですね!

 

もちろん若い時期の発症もありますが、40代以上が多いとのことです。

そろそろ・・という皆さんも十分気をつけて下さいね!