「雅楽·笙(しょう)の魅力!」-たからづかタウンガイド

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

今回のゲストコーナーは、

笙奏者の上田弘美(うえだひろみ)さんと立木貴也(たちきたかや)さんに、お電話でお話しをお伺いしました。

たからづかタウンガイド0515

たからづかタウンガイド0515

 

·笙(しょう)とは···?     

 結婚式の三三九度などで演奏される事が多い雅楽の中で用いられる楽器で、その姿は鳳凰が羽を休めた姿に例えられているそうです。

雅楽は中国大陸から伝わって来ていて3000年から4000年の歴史がある楽器で、年月を重ねて徐々に今の形になってきたそうです。

 

·コロナ禍で···?

5月23日(日)に予定されていた-大林寺サロンコンサート「西洋の音 日本の音」が緊急事態宣言で中止となってしまいました。せっかく笙の音色を宝塚で楽しめる機会だったのでとても残念ですが、またコロナ禍が落ち着いたら開催したい!と仰ってたので楽しみに待ちたいです。その他にも様々な予定が中止になってしまったそうですが、暫くは仕方ないかも知れませんね?

 

·大人になってからでも大丈夫?

実はお二人とも幼い頃から笙を習っていたのではなくて···

上田さんは音大で教育音楽を学びピアノを教えていたそうですが卒業後半年くらいたった頃、国立劇場で笙の音色に触れてその魅力に感動して始められたそうです。

そして、立木さんも同じく幼少期からピアノを習い大学はクラシックの作曲を専攻、大学でたまたま雅楽を履修したことがきっかけで始められたそう。

上田さん曰く、実は笙は音の出しやすい楽器だそうで、30代や40代で始めても大丈夫だとのこと。今はカルチャーセンターなどもあり、決して敷居の高い楽器では無さそうですね?

 

·色々な試み···?

立木さんはYouTubeで様々な演奏を、UPされていて中にはポップスや童謡などもあり、初めての方などは知っている曲からの方が聴きやすいかも知れません。ぜひチェックしてみて下さい!

上田さんは、コロナ禍で演奏会や教室なとが開催出来ない状況ですが、この状態を逆手に取って、オンラインでの演奏会やレッスンなど新しい形を模索しているとのことで、オンラインでの中継も少しずつ増えてきたそうです。

コロナ禍という厳しい状況ですが先祖が脈々と受け継いできた音を途切れること無く伝えて行きたいと仰ってました。

笙の魅力とは···?

上田さん曰く、美しい音色そして途切れることなく音が続く、そこに永遠を感じてしまった!そうです。

 

 ·興味がある·習ってみたい方

笙に興味のある方、習ってみたい方、雅楽でコラボレーションしてみたい方などなど、今はコロナの影響で行っていないそうですが、「アンサンブルプラクティカ」という名前で宝塚市中央公民館で練習を不定期におこなっているそうです。興味のある方は宝塚市中央公民館までお問い合わせ下さい!

 

お話しを伺っていると、お二人の笙への思い、そして先祖から受け継がれた雅楽を途切れさせてはいけない、との思いが伝わってきました。音を出すのはそんなに難しく無く、何歳からでも始められるそうなので、興味のある方はまず一度体験してみては如何でしょうか?

 

-ゲストコーナーでお届けした曲-

最初とリクエスト曲としてお聞き頂いた「越天楽」(えてんらく)はもっとも有名な曲で三三九度などに用いられる親しみやすいメロディで黒田節の原型と言われているそうで、コーナーの中ほどでお聴き頂いたのは「双調調子」(そうじょうのちょうし)で、盛り上げ次に繋げるための前奏曲だそうです。