「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

今月の「市立病院の得した気分!」は

「突然起きる脳の病気に立ち向かう」をテーマに、脳梗塞とくも膜下出血について、

脳神経外科医長 兼リハビリテーション科主任医長

松川東俊(まつかわ ひでとし)先生に、オンラインでお話しをお伺いしました。

 

 

 

·脳梗塞とは?

動脈硬化などで脳の血管が詰まってしまう病気で、高齢化社会になり増えて来ているそうです。特に60歳以降は気をつけて欲しいそうですが、希に20~30歳台で起きることもあるとのことです。 

 

·要因は?

高血圧·喫煙などで、特に喫煙は大きな要因となるそうです。

 

·脳梗塞の症状は?

代表的な症状は、口元が垂れ下がる(口角下垂)·ろれつが回らない(構音障害)·体の半分の手足が痺れたり動かない(片麻痺)等の症状があれば直ぐに受診または場合によっては救急車を呼んで欲しいとのことです。

 

このように急を要する事態になる前に気づくことや、何か症状が出ることが無いそうなので、日頃から相談出来るかかりつけ医は大切かも知れません。特に高血圧や喫煙などリスクのある人は気をつけて欲しいとのことです。

 

·治療方法は?

脳梗塞の治療は薬や手術だそう。

脳の中の太い血管が詰まってしまった場合などのカテーテルを使って詰まってしまった血管を通す手術は、有効性が確立していて、行っても良い!から行うべき!治療になっているそうです。

但し時間が経つと危険なこともあるので、早期発見、早期治療はとても大切。

 

 

·くも膜下出血とは?

脳の血管に出来た瘤が破れることで起きる病気。

 

·要因は?

高血圧·喫煙·遺伝なども考えられるそうです。また日本人は他の国の人と比べて脳の血管に瘤が出来やすく、破れやすい人種だそうです。

 

·治療方法は?

カテーテル、もしくは開頭手術だそうです。

瘤が出来ただけでは無症状なので、経過観察か手術をするか?は、瘤の場所や形·大きさ·これまでかかった病気などで破れる可能性を詳しく計算出来る様になってきているので、どうするかはリスクなどを鑑みて、良く相談して患者さんと治療方針を決めておくことはとても大切だとのこと。

 

くも膜下出血は前兆なども無く、突然酷い頭痛に襲われるそうです。

 

高血圧や喫煙者、また血縁者に瘤がある、などリスクのある方は特に、事前の検査をお勧めだそうです。

 

 

脳梗塞や膜下出血と聞くと、とても怖い病気なので、とお話しを聞く前は少し不安な思いもありましたが、症状にも個人差があり、治療が終れば退院出来る人もいれば、すぐには退院できずリハビリが必要な人もいるそうです。

もちろん色々な要因があると思いますが、時間が経てば手術もリスクが高まり後遺症にも影響してくるかも知れません。

早期発見·早期治療はとても大事なことなのですね?

 

 

頭が痛い!何度ももどす!体の半分が動かない!などの症状が出たら直ぐに受診して欲しい!と松川先生も仰っていました。

 

また、リスクのある方は特に脳ドックなどの検査やかかりつけ医など、日頃からチェック出来る体制を整えておくことも大切ではないかなぁ?と思います。

 

色々お話しを聞いていて、怖がるばかりではなくて、日頃から出来ることをやらなくては!と思いました。