司法通訳ってなに?

みなさんは「警察通訳人」とか「法廷通訳人」あるいは「司法通訳人」という言葉を聴いたことがありますか?9月4日(日)午後5時30分からの「サンデー・トワイライト」は、一般社団法人関西司法通訳養成所の清水真代表をお招きして、「司法通訳とはどういった仕事なのか?」についてお話を伺います。

司法通訳とは、警察での取り調べでの警察通訳、裁判所での法廷通訳など、外国人被疑者と日本の司法との間を通訳する仕事です。清水氏は兵庫県警に勤務していましたが、仕事の上で司法通訳の必要性を感じていました。清水氏を含めて県警内に中国語や英語の通訳ができる警察官はいますが、外国人犯罪の増加とともに外部の一般人に通訳を依頼することが多くなってきました。しかし、警察や法廷で使われる語彙は難しく、日本語が堪能な外国人でも訳すのが困難であったり、外国語が堪能な日本人であっても翻訳するのが難しかったりという現実に直面していました。

そこで、県警を定年前に退職し、司法通訳の先進国アメリカのモントレー国際大学校を視察し、帰国後に関西司法通訳養成所を設立しました。ここで、司法通訳のノウハウ、技術、知識などを身に着け、即戦力となる司法通訳人を育てています。現在は新型コロナ禍によってリモートでの講座になっていますが、経験豊かな清水所長の教えは大変有意義な内容だそうです。

番組では、「司法通訳とはなにか?」というところから、なぜ日本には司法通訳という職種が確立されてこなかったのか。スパイ天国ともいわれるわが国のあり方、そして外国人を多く受け入れようとしているこの時代に、司法通訳の存在は重要になって来るのでは……といった話をします。

外国語や通訳に興味のある方はぜひお聴きください。