ちんどん通信社の仮屋崎郁子さんをお迎えして②

12月25日(日)17:30~「サンデー・トワイライト」

 

前週に引き続き、ちんどん通信社の仮屋崎郁子さんをお迎えして、

仮屋崎さんが進めている「ちんどんの歴史」についてお話を聞きます。

彼女はちんどん屋さんを路上移動広告代理業とおっしゃっています。

遡れば、江戸時代の物売りや香具師、劇場の呼子などに繋がる可能性もあり、

また、明治時代に大坂法善寺にいた飴勝は、

竹製の鳴り物と売り声で人気を集め、

寄席の客寄せなどの仕事を請け負ったという記録があります。

これがちんどん屋の元祖ではないかという説があり、

しかし、さらに深く研究を重ねていくと、

さまざまな文化風俗に連鎖していくと仮屋崎さんは言います。

おそらく近代文化史の研究の中でも、

ちんどんの歴史研究はどこの大学でもおこなわれていない、

と筆者は思うのですが、いかがでしょうか。

 

仮屋崎さんの知的好奇心によって、

ちんどんの歴史が少しずつ深掘りされていきます。

そのお話を伺いながら、セレクトされた一曲は、

川畑文子さんの「泣かせて頂戴」を流します。

川畑文子といってもご存知ない方が多いと思います。

 

川畑文子(1916~2007)は、昭和戦前期にアメリカと日本で活躍したハワイ生まれの日系三世のダンサー、歌手である。「泣かせて頂戴」「三日月娘」「青空」「上海リル」「月光價千金」などのジャズソングを中心に多数のヒット曲がある。ダンスと共に足を頭より高く上げるハイキックを披露し、愛くるしい容姿でアイドル的な人気を博した。 Wikipediaより

 

仮屋崎さんのフェイバリットソングとしてのこの一曲、

川畑文子さんの1933年の歌を、 日本のコロンビア楽団の演奏でお聴き頂きます。

「上海バンスキング」の吉田日出子さんは、

川畑文子さんの歌い方からインスピレーション得たそうです。

 

そして、ちんどん通信社の年末恒例お楽しみ公演のお知らせです。

☆日時:2022年12月27日 午後2時と午後6時の2部制

☆場所:大阪風竜座(大阪メトロ谷町線「出戸駅」下車すぐ)

☆お問い合わせ:06-6764-1984(ちんどん通信社・東西屋)

☆H.P.:https://tozaiya.co.jp/

 

ちんどん屋さんのすべてがこの公演に凝縮されています。

歌あり踊りあり、涙あり笑いあり、

そして何より心地よいちんどん音楽が流れ続けています。

今年の労苦も悲喜も、ちんどん公演で洗い流して新年を迎えましょう!