谷泰三が語る映画「小早川家の秋」

12月17日(日)17:30エフエム宝塚「サンデー・トワイライト」は、
谷泰三が好きな映画監督である小津安二郎の「小早川家の秋」の話をお届けします。

この「小早川家の秋」は、宝塚映画製作所創立10周年記念作品として、
東宝が小津監督を招聘して製作した作品で1961年に公開されました。
当時は五社協定という各映画会社の縛りがきつかった時代、
松竹の小津監督が東宝で撮るというのは稀有なことでした。
東宝としては是非とも小津に撮って貰いたかった熱意の結果でした。
俳優も、新珠三千代、宝田明、小林桂樹、団令子、森繁久彌、白川由美、藤木悠
といった東宝スターを総出演させ、小津に敬意を示しています。

物語は……番組の中で谷泰三が少し話しますが、
ご覧になるのがいちばんです。
主人公の小早川万兵衛を中村雁治郎、
亡くなった長男の妻を原節子、長女を新珠三千代、次女を司葉子、
万兵衛の妹を杉村春子、万兵衛の妾を浪花千栄子、その娘を団令子、
さらに原節子の再婚相手役で森繁久彌が出演しています。
ちなみに森繁は小津作品をあまり良しと思っていなかったのか、
小津は演出に苦労したとか。
小津監督はアドリブの多い俳優は苦手だったようです。

全編関西弁のセリフによる「小早川家の秋」。
是非一度、ご鑑賞あれ。