社労士・田中道弘さんをお招きして……

2024年1月7日(日)と14日(日)のエフエム宝塚「サンデー・トワイライト」

二週に渡って、社会保険労務士の田中道弘さんをお招きして、
社労士の仕事とはどういう内容なのか、
私たちの暮らしにどのような面で関わって来るのかをお聞きします。

第一週目の1月7日は、会社と個人の契約についての話を深掘りします。具体的なケースとして、入社しようとしたときに口約束で仕事の条件を決めたところ、給与は約束の額より低く、勤務時間は長く、週休二日制も守られていなかったケースについて、田中さんがどのようにその問題を解決したかをお聞きします。口頭の約束ではなく、きちんと書面で契約することの重要さの話です。さらに、パートタイマーのある人のケースでは、5年目の契約更新を会社側が断ってきた例で、その対応策を聞きます。

第二週目は、労災保険の話です。一日一時間しか働いていないアルバイトであっても、仕事中の事故によるケガには労災保険が使えるという話です。会社側は、「扶養家族なら、健康保険で治療してくれ」といったようなことを言うことがあります。しかし、これは労災事故ですから労災保険の適用になるのです。健康保険で治療したら、治療費の三割を負担しなければならないですが、労災保険では治療費から、通院のためのタクシー代も労災保険の対象です。しかも休業補償も過去三ヶ月にもらった給料の平均額の八割相当額が支給されます。会社は手続きが邪魔くさいので労災保険を使わないことがあるということです。こうした際には、ぜひ社労士事務所を訪れ相談してほしいと田中氏は言います。

社会保険労務士という存在を知ってもらい、もし万一、仕事の上で問題が起きた場合、会社の対応に疑問を感じたら、社会保険労務士事務所を尋ねましょう。