たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版
「川柳の時間」
今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を紹介する
「川柳の時間」ブログ版です。
今回の担当選者は、夕凪子さんです。
今週もたくさんの投句をいただきまして、ありがとうございます。
今月の気になる作品
西尾幸恵さん
「暁に雲間の陽射し雪を割る」
=どんよりとした冬空も、少しずつ薄れ、今朝の陽射しは確実に春。
さあ、今日も頑張ろうと思わせるアイテムです。
川端日出夫さん
「実のならぬ恋を抱えて沈丁花」
=片恋ですね。
沈丁花のあの深い香りは実らないことで生まれてくる、
とロマンチックです。
猫又さん
「砕かれて湯煎にかけられるハート」
=チョコレートよろしく、ハートも。
あなた好みに形成される工程を、甘くもほろ苦く見つめる。
チョコにぴったりです。
林かずきさん
「真相に迫るページや春炬燵」
=炬燵の中で読むサスペンス。
明るい陽射しとページを捲る音。
猫の欠伸まで見えてきます。
高良俊礼さん
「散って花抒情すべての手に余る」
=咲いたなら散ってこその花。
手に天に心に溢れる花吹雪。
みなさん、今週もたくさんの投句、ありがとうございました。
次回は茉莉亜まりさんが担当します。
なお、来月は「3月」がテーマです。
次回の夕凪子さんの登場は、3月13日となります。
3月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。