「ランランバスはみんなのために!」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
今回のゲストコーナーは、
ランランバスを守る会 バス委員広報担当 青木晴美(あおき はるみ)さん
株式会社フクユ 社長 松下誠吾(まつした せいご)さんに、
地域の足を守る「ランランバス」についてお話しをお聞きしました。
·「ランランバス」とは?
月見山·長寿ガ丘地域は標高平均100mという急坂の地域のため、1970年代の住宅開発当時よりバスを望む声があったそう。
その後、月見山·月見山2丁目·月見台·長寿ガ丘ダイヤパレス宝塚月見山の5つの自治会が一緒に2003年に宝塚市と話し合いをスタート。
様々な話し合いや地域アンケートなどを経て、2015年みなと観光バス株式会社により本格運行が始まりました。
その際公募で「ランランバス」と名付けられたそうです。
ところが2018年の大型台風の影響で2019年みなと観光バス株式会社は運行を終了。
地域の足を守るため新しく株式会社フクユが引き継ぐことになり、2019年7月から試験運行、2020年10月より本格運行となりました。
·なぜ、地域にバスが必要···?
急坂の地域で、高齢者のみならず、子育て世代、また最寄駅までの車での送り迎えなど「バスがあれば!」と思う方が多く、そのため話し合いが始められたそうです。
·紆余曲折と地域への思い···!
青木さんを始めとした地域の皆さんの熱い思いで2015年運行が開始されたランランバスでしたが、自然災害の影響でみなと観光バス株式会社が撤退、その後を引き継いで運行を始めたのが株式会社フクユ。 2020年10月から本格運行し現在も、地域の皆さんのために走り続けているとのこと。
·バス会社ではないけれど···!
株式会社フクユさんは別件で宝塚市と繋がりがあったそうで、その関係からランランバスに協力して貰えないか?と宝塚市からの打診があり運行を決意したそうです。
決意!と言うのは、フクユさんは介護タクシーなども含むタクシー会社で、バス運行の資格などは持って無かったそうで、ランランバスを引き継ぐことを引き受けることで、1から勉強し、バス関係の免許なども取得したそうです。
·運行を続けたい熱い思いと地域貢献
ランランバスを途絶えさせてはいけないという熱い思いに応え、地域貢献のためにのみ引き受けたそうで、社内からも反対の意見もあったそうです。
そりゃそうですよね?
それでも、どなたにでも寄り添いたい気持ちから地域貢献のために運行し続けているそうです。
「採算もタクシー部門などと全体で合わせないと難しいけれど、バス事業もタクシー部門に何か良い影響を与えるのではないかなぁ?との思いもあります。」との松下さんの言葉が前向きで凄く素敵だなぁ?と思いました。
·始まったのはコロナ禍で···!
2020年10月から本格運行と言うことでまさにコロナ禍。
そのため、車内空間には呼吸疾患のある方にも影響がない低濃度で各種ウイルスの殺菌消毒に効果的なオゾン噴霧器で広域に広がる低濃度オゾンを循環させることで滅菌効果を発揮、また常時窓を解放したり、乗降口のドアをなるべく解放することで通気性や換気に気をつけてあるそうです。
·イコールパートナー···!
イコールパートナーとは、ランランバスに関わる人たちは対等の関係でどこかに任せるのではなく、自分たちで出来ることはやっていこう!との意味だそうで、青木さんたち「ランランバスバスを守る会」もバスと住民を繋ぎ、利用促進を目的に、フクユさんが作成した日々のデータや1ヶ月の運行集計更にメッセージや地域の声などを掲載した「ランランバス通信」を発行したり、子育て世代などのためのお試し回数券キャンペーンや今年1月からは地域のカフェや美容院などにもチケットを置いて貰えるようになったそうです。
データを分析してみんなで話し合ったり、フクユさんから提案などもあるそうで、本当に良い関係性なんだなぁ?とお話しを聞いていて感じました。
·多くの人に利用してほしい···!
コロナ禍にも関わらずこれまでも多くの人が利用しているランランバス、例えば家族のために駅まで車で送り迎えをしていた人や、毎日休むことなく走り続けているバスを見て、日常に安心出来る人など、利用者以外の人も支えているそうなんです!
そうそう、マスコットキャラクターのらんらんちゃんは、月見山の月と長寿ガ丘の長寿のシンボル亀からなるそうで、らんらんちゃんを見ると良いことがあるかも?だそうですよ~!
可愛いので見ると楽しくなれそうですね!
いつまでも住み続けたいまちを目指しバスを途切れさせないよう、利用者を増やしていきたいとのこと。
そのためには1便辺りあと1人か2人増やしていかなくてはいけないそうです。
ランランバスは路線バスなので、月見山·長寿ガ丘以外の方もぜひご利用下さい、と青木さん。
マスク着用や会話をしないなど感染対策に気をつけながらの利用となりますが、コロナ禍が落ち着いたらイベントなどもあるかも知れませんね!
宝塚市には坂の多い場所も沢山あります。 ランランバスは他の地域にとってもモデル事業になるかも知れません。
ずっと続いていくためにも、交通手段としてだけでなく、自然や素敵なカフェなど、色々楽しみながら利用するのもひとつの方法かも知れませんね?
ランランバスはJR宝塚駅から出発·R宝塚駅に戻ります。
平日は、7時から20時40分まで34便
土曜日は30便、
日曜日も7時30分から26便運行しています。
その他お問い合わせは:
株式会社フクユ ☎️072-777-2000
らんらんちゃんの可愛いランランバス
良かったらぜひ利用下さい!