「あ、そうなんだ」と気付く店
清荒神は最近めちゃくちゃホットなスポット。
様々なおもしろいものが集まってくる通称「宝塚のサラダボウル」。
私まっつんこと松坂滉のおもしろセンサーが指されるままに進むと、そこが『AHSO』(アーソー)でした。
清荒神駅の北側に進み、八坂神社を左に曲がって巡礼街道を上っていきます。
住宅街に現れるは変わり者たちの隠れ家。
入り口から個性が溢れ出しています。
アイコンであるUFOが既に未知なる世界へ誘ってくれそうな雰囲気を醸し出しています。
右に鎮座するタヌキもとんでもない存在感。入る前からクセがスゴい。
さあいざ開こう、異世界への扉を。
AHSOは住宅地の中の古民家を利用したお店で、ギャラリースペース・イベントスペースかつ喫茶・Barなんです。肩書きが多いぃい!
一言にまとめると「体感型イベントスペース」。
写真や絵、立体物の展示をすることもあれば、ポップアップショップ(プチマルシェ)を開催することもあったり、
古着屋さんになることもあったり…とその時々で姿を変えるお店。
音楽ライブも開催されていたり、自家焙煎のコーヒーやアルコールはいつでも楽しめたりと盛り沢山。
シャンソン歌手でありながら料理研究家でもある平野レミのようなお店と言えるでしょう。
店主の川村真純さんにお話を伺いました。
『AHSO』さんがオープンしたのは去年の9月。まだ一年も経っていないながらも、清荒神でビンビンに存在感を発揮しています。
元々は一般企業でパソコンを使っていた川村さん。ヅカデンという電子工作グループの一員でもある河村さん。
アトリエを探している折に紹介を受け、去年の9月に『AHSO』をオープンしました。
実際に行われた企画を伺うと本当に同じ店で開いてる!?と疑いたくなるようなラインナップ。
羊毛フェルトで作ったロボット猫が動き回る「世界一癒されない猫カフェ」にはかの有名なじゅんじゅんさんも来店していたんだとか。
なんだか要素が多すぎて処理できない程の味の濃さ。クセがスゴいんじゃあ。
お店に置いてある雑誌ももうよく分かりません。私もリポーターの匙を投げてしまいそうなほど一貫性がありません。
と、いうのもこういった一風変わったイベント・企画が偶然の産物であることも多いと川村さんは述べます。
AHSOに集まったお客さんもまた、特殊な感性や技能を持つ者が多く「こんな企画をやりたい」という声が挙がっていきます。
「じゃあいつやります?」
川村さんのとんでもないスピードの企画力から話がポンポン進み、「ただの雑談」は「企画会議」へと形を変えます。
話を通して感じたのはクリエイターと呼ばれる人たちは「需要に合わせる」のではなく、
「需要を作る」もしくは「人々がまだ気づいていない需要に気付かせる」のだということ。
だって生まれてこの方、世界一癒されない猫カフェに行ってみたいと思ったことは無くても
「世界一癒されない猫カフェ」が開かれると聞けば、是非行きたいと思うじゃないですか。
感性をこちょこちょくすぐり、胡蝶蘭のように咲き誇る誇張抜きでとんでもなく面白いお店なのです。
14・15日に開かれる「ナントナクオチャカイ」の準備中…。
今はまだ穏やかなこの作業スペースが数日後にはどんな色を放つのでしょうか。
5/22には「じゅんかんの樹」というプチマルシェ・ワークショップ&カレーのイベントも控えています。
作業スペース横の物置。もうクセクセクセぇ!!
名前のわからん物が多すぎる!!
余談ですがAHSOオープンの前日、まだ準備が全く終わっていない中で、皆で深夜3時にけん玉をして楽しんでいたそうです。
なにしとんねん。
ここだけの話なんですが、淡路島物産展を企画中とのこと。
淡路島の新たまをごっそりいただきました。
イベントの共通点が見えないAHSO…きっとリュークが死神界から見ていたら「人間っておもしろ!!!」と目を輝かせることでしょう。
のれんが出ているときには人がいるそうなので、是非一度変人たちの巣窟『AHSO』へ。
住所:宝塚市清荒神3-6-27
営業時間: 11:00-17:00 夜営業は22時まで(イベントによって変更あり)
定休:月曜 (出店が出ている時もお休み)
Instagram:AHSO(@ahso.jp) • Instagram写真と動画