「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

今月の「市立病院の得した気分!」は「チームでサポート 乳がんの診断と治療」をテーマに、

乳腺外科 主任医長

柳井亜矢子(やない あやこ)先生に、

オンラインでお話しを伺いました。

 市立病院2

 

·乳がんはどんな人がなりやすい?

年代でいうと、40歳代50歳代60歳代が多いですが、何歳だから安心ということはないそうです。また、非常に稀ですが男性も罹る可能性もあります。

乳がんは、今増えているがんで女性の10人11人くらいに1人が罹る病気で、欧米化してきた食生活も関係しているのでは?とのこと。

肥満の方などもリスクが高いそうです。

 

·乳がんの種類は?

乳がんは乳腺の組織に出来るがんで、多くは乳管という母乳を乳頭まで運ぶ細い管から発生、また一部は乳腺小葉という母乳を作る所から発生するそうです。

◊がん細胞が乳菅や乳腺小葉にとどまっている状態を『非浸潤がん』

◊乳菅や小葉を飛び出しているものを「浸潤がん』

浸潤がんの場合、脇のリンパ節や他の臓器に転移している可能性もあるそうです。

 

·乳がんの見つけ方

お風呂などで手を滑りやすくして、乳房全体をチェック!

しこりやひきつれなどかないか?

乳房が左右非対称になっていないか?

また稀に血液などが混じった分泌物が出ることも···。

月に一度くらいの間隔でチェックしてください、とのこと。

 

しこりなどは稀に非浸潤がんでも出来ることがあるそうですが、多くは浸潤がんで見つかるとのこと。

早期で見つけるためには、やはり検査が大切かもしれません。

 

·市立病院での検査について

宝塚市立病院では、まず問診·視触診マンモグラフィ·超音波検診なとが行われます。だいたい画像で見て判断するそうですが、悪性や悪性の疑いがある場合は病理検査が行われます。

 

·治療方法は···?

進行度やタイプによって変わってくるそうで、それぞれのタイプに合った、放射線治療や薬物治療·手術などが行われます。

がんの広がり具合で、部分摘出か全摘出になりますが、例えば全摘出でも患者さんと相談して乳房を作ることも出来るそうです。保険適用とのこと。

 

女性にとって大切な、そしてデリケートな部分でもあります。患者さんと相談しながら一番納得のいく方法を一緒に考えていくのだと思います。

 

·ブレストケアチームとは?

乳がん認定看護師·リンパ浮腫セラピスト·薬剤師·臨床検査技師·理学療法士·管理栄養士などが院内の各診療科と連携しながら乳腺の疾患に対する診断や治療を総合的にケアするもので、

例えばがんと分かり不安を感じる方には専門の看護師さんが寄り添い、

手術後脇のリンパ節を切除した際、腕などが浮腫んだりする場合もあるので、リンパ浮腫セラピストによって予防のための マッサージを行ったり、

薬剤師が患者さんや家族などに抗がん剤の説明をしたり、

患者さんそれぞれに、色々な角度から専門的にアプローチしながら患者さんにとってベストな治療法を提供出来るように結成されたチームだそうです。

 

入院時のみならず、退院後の外来でも続けられる、とのことなので安心感がありますね!

 

非浸潤がんでもしこりなどが出来ることもあるそうですが、多くはしこりなど自分で見つけることが出来るのは、浸潤がんになってからだそうなので、乳がんをなるべく早期に見つけるためには検査が大切です。

少しでも気になることがあればかかりつけ医に相談してください、とのことです。

かかりつけ医がいない、急な状況など直接宝塚市立病院に来て頂いても大丈夫だそうです。

 

市立病院1

 

出来たらまずは定期的な検診と自分自身でのチェック、そして食生活も気をつけた方が良いかも知れませんね?