今までの半世紀、そしてこれから

時代は令和。

昭和の頃から変わりゆくものと変わらないものがあります。

変革が必要!と大声で言われる世の中ですが、変わらないものがあってもいいじゃないかと私は思うのです。

今回私まっつんこと松坂滉がお邪魔したのは宝塚南口駅から徒歩1分程度のところにあります『喫茶 

シュプール』。

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まさに純喫茶といった出で立ちです。

なんと今年で開店50周年を迎えた老舗。

結婚は52周年の店主の柳楽ご夫妻にお話を伺いました。

50年前は南口の様子も今とは大分違っていたようで工事中のところも多く、喫茶と呼べるお店は他に無かったようです。

今の私と同じくらいの歳にお店をオープンしてそこから50年。

あっという間だったと柳楽さんは語ります。

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開店から数年は朝・昼・15時頃と常に混み合っていて大忙し。

月日が流れるにつれて落ち着いていったそうな。

気になったのはコロナ禍。

コロナ禍でも変わりなく営業を続けていたそうで、

その心は「営業をやめたらコロナに負けたみたいで嫌じゃないか」という考えでした。

かっこええぇえぇええ!

 

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そんなシュプールさんのこだわりは「お釣りは全て新札」ということ。

今の世の中、わざわざ銀行に行くのも面倒と憚られることも多いですがそのこだわりはイコールお客さんへの愛情に繋がっている気がします。

 

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カウンター内に飾ってあるこちらの木彫りの動物たち。右端のフクロウ以外は柳楽さんが彫刻刀一本で木を彫って作り上げたもの。

誰かに教わったわけでなく独学で、忙しい仕事の合間に作り上げたそうです。

家に帰って黙々と作業して逆に仕事にも集中出来たとのことで、何事も切り替えが大事なんだと思い知らされました。

 

おおすめメニューは雑誌にも取り上げられた名物の「カレー」。

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じっくりコトコト煮込んだ証拠である、角がとれて丸々になったじゃがいも。

私はこれが好きなんです。

結局こういう喫茶店のカレーが一番美味いと学会が決定付けているのです。(知らんけど)

 

さらに今回はディレクターの勧めでカルピスコークを注文。

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想像通りカルピスとコーラが混じった味で、甘さオンリーこれは美味いに決まってる。

 

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初めて来たのになんだか懐かしい感じがするのはDNAが「昭和レトロ感」を知っているのかもしれません。

私松坂、「長く続ける秘訣は?」などと愚問を柳楽さんに投げかけてしまいました。

答えは「長く続けようと別段思っているわけでなく、好きなことを続けていた結果」とのことでした。

確かに嫌いなことを50年も続けるなんて出来るわけないですよね。

当たり前のことを当たり前にしているのが、結果的に多くの人に愛され続ける理由になっているということだったんです。

 

店内で流れているレトロなミュージックを鼻歌で歌っているマスターが恋しいです。

『喫茶シュプール』、変わりゆく街の中いつまでも。ああいつまでも。

『喫茶シュプール』

営業時間: 7:00-19:00

電話番号: 0797-71-1627

住所:宝塚市南口2-12-14