7月22日 星屑トレジャー【こと座】
⭐️2022年7月22日のテーマ⭐️
こと座について
夏の大三角を形作る一等星、ベガを持つ星座がこと座です。
学名はLyra(リュラ)、古代ギリシャでの竪琴を意味しています。
日本ではこと座やベガというよりも織姫と言った方が馴染み深いかもしれないですね。
七夕伝説に登場する織姫から名付けられたこの名前は、今でも和名で呼ばれる数少ない星のうちの一つです。
ちなみにベガはアラビア語で「急降下するハゲワシ」という意味。そもそもベガはリュラと呼ばれていたのですが、星座名と一緒になってややこしいので、こと座と示されるよりももっと古い星図から名付けられることになったそうです。
地球の歳差運動の影響で、地球から見える星の位置は少しずつずれているので、西暦13,000年頃には北極星になる星でもあります。
形はベガの近くに暗い星4つで平行四辺形を作っているような形。
平行四辺形のあたりが若干竪琴に見える……?ような気もします。
星座の中では小さめですが、形がはっきりしていること、暗い星と言っても3等星と4等星なので、肉眼ですぐ形を捉えることができます。今の時期いつでも観察できますので、夜空に浮かぶ竪琴をぜひ探してみてください!
⭐️こと座の神話⭐️
音楽家オルフェウスには愛する妻がいました。しかしある時、妻は毒蛇に噛まれて殺されてします。どうにかして妻を取り戻そうと決意し、死者の国に向かったオルフェウスは、死者の国の神ハーデスの前で竪琴を弾き、愛する妻を返して欲しいと願いました。
ハーデスは彼の演奏にとても感動し、彼のもとに妻を返すことを約束します。ただし、死者の国を出るまでは一度も妻の方を振り返っては行けないという決まり付きでした。
オルフェウスはその約束を守りながら元の世界へ帰ろうとしますが、とうとう我慢できずに最後の最後で振り返ってしまいます。するとそこにいたはずの妻はたちまち消えてしまい、もう二度とオルフェウスの元には戻ることがありませんでした。
悲しみにくれたオルフェウスはそのまま自分の命もたってしまうのですが、残されたが竪琴をゼウスが拾って星座にしたと言われています。
来週7月29日は、いて座についてお話しする予定です。
次回もお楽しみに〜💫