「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
今月の「市立病院の得した気分!」は「今ある危機 切除不能·進行胃がんが増えています」をテーマに、胃がんの要因や検査、気をつけることなどを、
外科部長 兼 乳腺外科部長 西野雅行(にしの まさゆき)先生にオンラインでお話しをお聞きしました。
切除不能·進行がんは、他の離れた場所に転移するなどで、手術だけでは難しいがんのことだそうですが、胃がんについては、早期発見·治療であればほとんど治る様になって来ている様です。
また、年齢が上がるほどリスクが高くなると考えられていますが、その理由や気になる年代についてもお聞きしました。
·気をつける年齢は?
50才を過ぎると急激にリスクが高まるそうで、40代から注意して欲しいとのこと。
·主な要因は?
胃がんの主な要因はヘリコバクター・ピロリ菌だそうです。
その他には塩分や喫煙など。
ピロリ菌自体は子どもの頃に発生して、長年かけて炎症を起こして胃がんを発症するそうです。
そのため年齢が上がるほど発症率が高くなる様です。
ピロリ菌は衛生状態が悪い環境の方が増えやすいそうで、昔より今の方が衛生状況が良くなっていることや主な要因であるピロリ菌が見つかったことで、胃がん自体は減る傾向にあるそうで、これからも減るのでは?と考えられるとのことですが、高齢化でピロリ菌のリスクは増えるのではないかなあ?と思われるそうです。
以前、胃がんの方を調べたところ、ほとんどの方にピロリ菌が発見されたことで、胃がんの主な要因がピロリ菌だと判明したのですが、ピロリ菌に感染していなくても胃がんを発症する人が数%いらっしゃるそうです。
原因は、主に塩分の摂りすぎや喫煙だそうです。塩分や喫煙、また近親者に罹患した方がいる場合は特に気をつけた方が良いそうです。
·早期発見早期治療でほぼ治る···?
胃がんは早期発見早期治療では90%の人が治る様になってきたそうです。
早期に発見する事がとても大事なのではないかなぁ?とお話しを聞いていて改めて思いました。
そんななか、先生の印象とのことでが、この数年コロナの影響で病院に行くのが遅くなったりして、進行してから分かることが多い様に感じるそうです。
そこで大切なのは···?
·まずは検診·検査!
早期発見するためにも、検診はとても大切だとのこと。
また、気になる方は検診まで待つことなく早めの検査も大事ですね?
·予兆は?
食後に影響があるそうで、気になる症状としては胸やけや食後の胃もたれ、胃の痛み、みぞおちの痛みなどがあげられ、この様な症状があればすぐに病院で検査した方が良いとのこと。
検査は胃部X線検査(バリウム)や胃カメラなどで市町村で違いがある様です。
宝塚市は40歳以上の人を対象に胃部X線検査を実施しています。
·ピロリ菌の検査
胃がんの主な要因と言われているピロリ菌があるかどうか?の検査も有効ではないかなぁ?と思います。
検査には血液検査や便検査など様々なものがありますが、ピロリ菌が消滅した様に見えてもまた現れる場合もあるので、一つの検査だけでなく複数合わせてしっかりと調べた方が良いそうです。
また検査する場合は専門医で行うことがおすすめとのこと。
·予防法などは?
検診を受けることは大切とのこと。
そして、リスクの高い塩分や喫煙に気をつけること。
気になる症状があれば早めの検査を受けることなど。
色々お話しを聞いて、早期であれば胃がんは治りやすい病気になってきているんだなぁ?とちょっと嬉しく感じました。
もちろん油断は禁物ですが···!
そのために気をつけることも色々ありますが、やはり検診·検査は大事ではないかなあ?と思いました。
また主な要因がピロリ菌と判明しているのでやはりピロリ菌の検査も気になりますね?
痛みなどの症状が出たらすぐに検査することで胃潰瘍など他の病気が見つかることもありますし、小さな胃がんが見つかることもあるそうなので、自分自身時々あるのですが「いや~、ストレス溜まってるから胃が痛い!」なんて決めつけないで、気になる症状があれば検査した方が良いかも?ですね。