「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
「市立病院の得した気分!」
今月は、病院長 兼 救急医療センター長 兼 集中治療救急室長の
今中秀光(いまなか ひであき)先生に、
「心肺蘇生の大切さ」についてオンラインで色々お話しをお聞きしました。
集中治療救急室とは一刻を争う重篤な人、そこまでではないけれど一般病棟ではまだ無理な中等症の人が入院するのが緊急医療センターだそうです。
1年間に出動する救急車は約4500台、その内心肺停止の方は約120人だそうです。
肺炎などが多いそうですが、心臓や脳の疾患などもあります。
急に倒れたり意識を失うこともあります。
そんな時私たちはどうすれば良いのでしょうか?
119番通報から救急車が到着するまでの時間は全国平均8.6分だそうで、通報するまでの時間を合わせると約10分ほどではないかとのこと。
心肺停止の方は1分で10%厳しい状況が増すそうです。
心肺停止になってからの最初の3分が鍵で3分以内に心肺蘇生を始めることが命を救うためにも本当に大切だということです。
救急車が到着するまでに周りの私たちが出来る心肺蘇生はとても大切なんですね!
その心肺蘇生法についてお聞きしました。
·心肺蘇生法のやり方とは?
①まず意識があるかどうか確認して安全確保
声を掛けて意識があるかどうか確認すること。
倒れた場所が車道など危険な所だったら安全な場所に移動させること。
②声を掛けても返事がなく意識がない危険と判断される人には心肺蘇生(心臓マッサージ)を始めるとともに、目の前の人に119番通報とAEDを探して来て貰うことをお願いする。(その時は必ず誰かにではなく、相手の目を見て「そこの青のスカートの方」など個人に向けてお願いすることが大切)
③心臓マッサージは、目安1分間100~120回、手を伸ばして胸の真ん中を5cm位へこむまで力を込めて押す。
子どもの場合は胸の1/3くらいへこむまで押して下さい、とのことです。
胸骨圧迫することで心臓の中にある血液、酸素などが脳などに回って行くそうです。
心臓マッサージはかなり体力を使うため、体力に自信のある人でも2分ほど普通は1~2分が限界なので複数の人が順番に交代しながら行って下さいとのこと。
途中で途切れたり弱いと助かる可能性が低くなるので、大変かも知れませんが救急車が到着するまで皆で繋いでいくことが大切だそうです。
·人工呼吸よりも心臓マッサージ!
人工呼吸という方法もありますが、心臓マッサージを中断するのであれば心臓マッサージを続ける方が良いそうです。
救急隊員など専門家は両方を上手く組み合わせたりするそうですが、普通は心臓マッサージを続ける方が良いようです。
·AEDの使い方!
AEDは、音声ガイドが教えてくれるのでその通りにすれば簡単に使えます。
①電源をON②パットを貼る③使用した方が良いかどうかAEDが判断するのでその指示に従う。
単純で簡単なので通常であれば間違うことは無いのですが、焦ったり緊張することもあるので、複数の人と共有する方が良いとのことです。
·周りに人がいない時は?
家などで1人しか居ない時は、119番に通報するとどうすれば良いか教えてくれるのでなるべく早く通報して下さい、とのとです。
「私で大丈夫かな?」とか「ちゃんと正しく心臓マッサージ出来るかなぁ?」「ろっ骨を折ったりしたら···?」など考えてしまうこともあるかも知れません。
「たとえろっ骨が折れても、最終的に助からなくても、ご本人やご家族の方は皆さん感謝してくれています。」と今中先生は仰っていました。
救急車が到着するまでの数分間が本当に大事なので躊躇せずに皆で協力していくことが大切ですね!