井上理津子さんをお迎えして・其の弐

5月28日(日)午後5時30分からのエフエム宝塚「サンデー・トワイライト」は、前週に引き続き、ライターの井上理津子さんをお迎えして、今年の3月に刊行された新著『師匠百景~”技“でつないでいく職人という生き方~』(辰巳出版)について話をお聞きします。

 

 

この本は、血のつながりのない師匠と弟子の職人の世界を取材されていて、列挙すると16の職種で、非常に興味深い職人の世界が広がっていると思いませんか。 庭師/釡師/仏師/染織家/左官/刀匠/江戸切子職人/文化財修理装潢師/江戸小紋染職人/宮大工/江戸木版画彫師/洋傘職人/英国靴職人/硯職人/宮絵師/茅葺き職人

 

★★

 

『絶滅危惧個人商店』(筑摩書房)では、多くのお店を取材されている井上さんですが、その取材姿勢の丁寧さ、気づきの感性、興味を持つ視点の独特さがこの『師匠百景』にもよく出ています。井上さんの個人的感慨、私情がふと顔をのぞかせるのですが、僕はその部分が好きで、これこそ井上流!と思うのです。私情を交えない取材を井上本に求めるのは違うのではないかと思います。その文章、文体から描かれている世界が立体化し、映像化し、匂いまで漂ってくるように思えます。

 

★★★

 

そして、今後どのような世界を取材し、文章にしていくのかをお聞きしています。ぜひ放送をお聴きください。