「歴史ある南画のすばらしさ!」-たからづかタウンガイド-
体調を崩しやすい気候ですが
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
ゲストコーナー、今回は 日本南画院 副理事長 月居和子(つきおり かずこ)さん
日本南画院 副会長 潮見冲天(しおみ ちゅうてん)さんにお越し頂き、
まもなく開催される「日本南画院展」について、色々お聞きしました。
月居さん(左側) 潮見さん(中央)
スタイルが良くてダンディな潮見先生。黒をベースにした洋服がとてもお似合いです。
日本南画院副会長や審査員、宝塚日本画協会顧問、宝塚市展審査員や宝塚画壇代表、更には冲天塾なども主宰されていて、年に数回展示会などもあり、とても忙しい日々を過ごされています。
お父様同様優しい作品を描かれる月居先生は、30年前お父様月居偉光(つきおり いこう》先生が亡くなった後月居会を継がれています。
以前は色を加えた墨彩画を描いていましたが、徐々に墨のみで表現することに魅力を感じ色に頼らないで描いているとのことです。
·そんなお二人に水墨画の魅力についてお聞きしました。
水墨画は深く、そして精神性を大切にしているそうで、白と黒で描いていますが、決して単なる白と黒ではなくそこには色々な色が含まれているそうです。
例えば、真っ赤な椿の絵を描いた時、見た人はその奥に墨の色以上の椿の花の赤が見える様に描きたい、などです。
椿の花が絵の奥に見える、もしかしたらそのもっと奥に、見る人が心の中に感じる椿が見えるかも···?
本当に深い~!
·南画と日本南画院について
南画は中国から入って来て日本で独自に進化しているそうです。
南画と水墨画は必ずしも同じでは無いと思うとのことですが、とても難しい所だそうです。
色々難しいかも知れませんが、南画はやっぱり南画の様な気がしますね?
そんな奥が深く魅力的な南画、南画家のために結成された日本南画院。
2010年には内閣府認定のもと公益社団法人となり、現在も更なる発展を遂げています。
その日本南画院主宰、すでに東京や京都で開催されています毎年恒例の日本南画院展が今年も宝塚で開催されます。
·日本南画院展とは?
毎年東京や京都や大阪で開催していたそうですが、大阪の会場の改修のため、今年も宝塚で開催されることになりました。
東京、京都はすでに終了していますが宝塚は間もなく開催となります。
◊作品は主に山水画ですが、他にも海外の風景や動物、少しですが人物画など10号から120号まで様々な作品が会場の1,2階を使って展示されるそうです。
大きすぎて縦にしか展示できない大作など楽しみな作品がいっぱいです。
その他にも25日には潮見先生のギャラリートークも行われるそうです。
こちらも楽しみですね!
白と黒で描かれているけどその先に見えるのはどんな色何だろう?
奥の深~い南画展、皆さんぜひご覧下さいね!
「日本南画院展」
日時:
6月22日(木)~6月27日(火)
10:00~18:00(入館17:30まで)
会場:
宝塚市立文化芸術センター
最寄駅:阪急宝塚南口·阪急宝塚
お問い合わせ:
宝塚市立文化芸術センター
☎️0797-62-6800
·南画の今後について!
南画に限らずですが、出品者の高齢化や減少は大きな問題だそうで、いかに若い人たちに興味を持って貰うかを試行錯誤しているそうです。
日本南画院のホームページには、クリックすれば幾つかの作品が見られる様になっていて、これからもますます充実させて行きたい、またYouTubeやFacebookなども考えている、と月居さんは仰っていました。
潮見さんは展示会場で皆さんの前で実際に描くパフォーマンスなど、展示だけでなく、皆さんに興味を持って貰える様なことも考えているそうです。
会場で作品を実際に見て貰うとその大きさや迫力に皆さんびっくりされるそうですが、そんな中で実際に描いている所が見られる日が来るかも知れない?なんてこれは凄いですね!
あまり南画に携わったことがない若い人たちにも魅力を感じて貰える、感動したり、面白い!と思って貰えることをやりたいと、ぜひ多くの人に南画に携わって貰いたいと仰っていました。
ホームページの作品を幾つかクリックして見ていると南画って優しい絵だなぁ?と、ふと感じました。
もしかしたら、人それぞれ色々な感じ方や発見などもあるかも知れません。
奥の深い南画、多くの方に興味を持って貰いたいですね!