【イベント会場付近での落雷事故】天災の責任は誰に?
2012年8月某日。
あの日のお天気はよく覚えています。私はあの日、大阪咲洲でのイベントに参加していましたが、雨のように雷が降り、イベントは一時中断。とても怖い思いをしました。
同じ日、大阪長居で開催された音楽イベント。
イベント開始前に会場付近の木に落雷したことで、そばにいた女性が死亡した事故がありました。遺族がイベント主催者側を訴えていた裁判では、「主催者側に責任がない」という判決がでましたね。
野外での落雷は自己責任、コンサート会場から距離があった、など複数の理由が挙げられるのですが、
同じ落雷事故でも、全く逆の判例もあり、l
高校のサッカー大会中に落雷事故で後遺症が残った被害者が、高校と大会主催者を訴えた場合は、被害者が最高裁で勝訴しました。
この場合、「この日の天気を具体的に予測するべきだった」「大会側が試合をすると言った以上、選手は出場せざるを得ない」などの理由がありました。
この見極めは裁判官にも難しい問題だそうです。
屋外イベントが増えるこの時期、天気予報はこまめにチェックして対策したいですね。
木野先生、ありがとうございました!