歩んできた道が足跡になる
ニューシューズ 履いたら中に 謎の棘
あれなんなんやろね。新しい靴をおろして意気揚々とかかとを押し込むと謎の針でチクッとしてシュンとするよね。映画のブラックスワン思い出すよね。
ということで(どういう?)新しい靴を求めて私まっつんこと松坂滉がお邪魔したのは宝塚南口駅の真下宝南ショップス1Fの『リヨン靴店』さん。
創業51年の老舗が5月から2Fから1Fへと移転してリニューアルオープンとのことでオーナーの坂本さんにお話を伺いました。
長年この地で靴屋を営んできて最近あることに気付いたと言う坂本さん。
そりゃあ半世紀ですから市民の方が人生を歩むのと同時にリヨンさんも歩んできたわけです。
人生を生きていくにはそのステージに応じて色んな靴を履きます。
学校に入学したならローファー、就活するならパンプス、歩きやすいスニーカーに、ドレッシーなハイヒール。
ずっと通ってくれている常連さんの人生のステージが変わるごとに求められる商品も変わっていくのです。
もうお仕事をリタイアされて革靴が要らなくなったという方も多いようで。
お客さんと二人三脚で歩んできたからこそ移転するこのタイミングで、逆に常連さん以外の人たちの需要を知らず浦島太郎状態だったといいます。しかし常に新しいものを受け入れ、吸収しようという姿勢が坂本さんの真っ直ぐな性格を物語っています。年齢を重ねても新たな発見を喜べることはなんと素晴らしいことなのでしょう。
人によって足の形や要望が異なるため、それぞれ丁寧に話を聞いて合うものを探していく。それがリヨンさんのホスピタリティ。
余談ですが本来休業日の今日木曜日。
取材のため特別にお店を開けてくださっていました。そうとも知らず入って来られたお客さんを、「実は今日おやすみなんで〜」などと言うこともなく、当然のように接客に入る坂本さん。
この人柄が長くお店が続いている何よりの理由なんだなと感じました。
きっとあなたの一足が見つかるはず。
『リヨン靴店』で新たな一歩を。
『リヨン靴店』
住所:宝塚市梅野町1-48
営業時間: 10:00〜18:00(木曜定休)
電話番号: 0797-71-5031