竹岡和彦さんをゲストにお迎えして……

11月26日(日)と12月3日(日)午後5時30分からのエフエム宝塚「サンデー・トワイライト」は、谷泰三、上野卓彦共通の知己で、自叙伝『無鉄砲。』著者の竹岡和彦さんをゲストにお迎えして、団塊の世代が歩んできた波乱万丈、変動の激しかった時代のお話をします。

1947年大阪に生まれた竹岡さんは、幼稚園児の頃から好奇心と冒険心に溢れた子供で、当時通っていた幼稚園からの帰り道、途中で下車しなければならないのに、線路はどこまで続いているのか知りたくなり、一人で終着駅まで乗り続けます。その間、実家も幼稚園も大騒ぎになり、ラジオで「幼稚園児が失踪!」とニュース速報が流れたとか。駅員に見つけ出され無事に帰宅したものの、なぜ母親たちが泣いているのか不思議だったそうです。

その後、中高時代は社会活動としてチリ大地震の募金活動をしたり、正義感の強い少年時代を送りますが、同志社大学に入学してからはその正義感が反権力にシフトします。そう、当時は全共闘運動真っ盛り。同大新聞局に属し、デモに明け暮れる日々。佐世保港への米原潜エンタープライズ寄港反対闘争では、木製電柱を抱えて機動隊に突っ込んだものの、電柱を最後まで抱えていたのは竹岡さんら僅かで、あっけなく捕まってしまいます。しかし、警察署は満杯でこれまたあっけなく解放されたとか。デモのやり方を竹岡さんは、加藤登紀子さんのご主人だった藤本敏夫さんに教えてもらったそうです。この縁で、後に竹岡さんが大阪府議会選挙に出馬したとき、藤本・加藤夫妻が応援に駆けつけてくれたとか。

大学卒業後、就職先がなくてデザイン事務所で働いていたところ、北新地の高級寿司屋の宣伝を任され、店で手伝いをしていたところをサントリーの佐治敬三に声かけられ、そのとき参議院選挙に出馬する森下泰(仁丹の社長ですね)の選挙事務所に雇われるという、大学時代の思想闘争とは180度方向が異なる自民党の選挙運動員になります。しかも選挙違反の責任を取って逮捕されるというオマケつき。

そんな竹岡和彦さんが書いた自叙伝『無鉄砲。』は上中下の3巻で、構成を上野が担当したのですが、現在続編である4巻目が作られつつあります。竹岡さんを迎えてのトークと、思い出の曲である小林旭の「あれから」を1週目に、石原裕次郎の「わが人生に悔いなし」を2週目に流します。団塊の世代の元気さがラジオからビシビシ伝わってくる内容です。ぜひお聴き逃しないように!