「市立病院の得した気分!」たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

今月の「市立病院の得した気分!」は、

病院長 兼 外科主任部長

岡田敏弘(おかだとしひろ)先生に

「新病院建設・整備に向けて第一歩を踏み出します!」をテーマにオンラインでお話しをお聞きしました。

 

岡田先生が病院長に就任されてから10ヶ月、先生ご自身も外科手術なども減ってしまうくらいに病院長のお仕事がお忙しいなか、宝塚市立病院も色々と変革されているようです。

 

·病院経営改善のガイドライン?

2023年総務省より経営についての指針があり、公立病院の役割について考え直すことになったそうです。

 

背景には、人口減少や少子高齢化、医師や看護師など職員不足などがあり、公立病院としての経営強化のガイドラインを出して欲しいとの依頼があったそうです。

 

宝塚市立病院も現状や今後について策定しました。

詳しいことはホームページに掲載しているので見てください、とのことですので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

経営の強化については徐々に実現出来てきているそうです。

 

また4月から医師の働き方改革が始まり、過重労働など労働時間を管理して欲しいとのことで、カードリーダー等で管理したり、時間外で行っていた会議や研修会を時間内で行う様にしているそうです。

時間内に集約することで、労働時間が減っているそうですが、勤務効率は濃密になっているそうです。

 

確かにギュッとまとめた分濃い中身になる感じなんですね?

 

 

・新病院建設について

老朽化に伴う宝塚市立病院の建て替えについては、工事期間や建築費など色々と検討した結果、現病院の国道側にある駐車場に建てられる予定とのことです。

基本計画などで約3年、工事期間は約3年の予定で完成は2031年の予定だそうです。

工事期間中の患者さんの受け入れについては今まで通りと変わりませんが、病院の北側の駐車場を利用して貰う事になるので、もしかしたら少し不便をお掛けする方もいらっしゃるかも知れないとのことです。

 

現病院に関しては、新病院が完成するまでは今までと変わりなく利用出来るとのことで、新病院完成後は回復期や療養型病院にするなど、民間の力を借りたりと色々考え中だそうです。

 

新病院が出来上がるまでは、現病院で診てもらえますし、新病院も同じ敷地内なので、これまでとあまり変わらす利用できそうで一安心という感じですね?

 

どんな病院が出来るか楽しみですね!

 

 

・2025年問題について

団塊の世代の皆さんが75歳以上を迎えることで人口の1/4が75歳以上になるそうで、宝塚市でもそうなるだろうという事だそうです。

大事なことは高齢になってもなるべく元気で暮らせること。

また病気になって大きな治療を受ける場合でも、体力や筋力を整えてなるべく早く回復させる事が大事で、

今考えられているのは、例えば手術をする場合、現在では手術後にリハビリなどを行うのですが、手術前にもリハビリを行って筋力や体力を整える事を考えているそうです。

大きな治療の前に少し時間をかけて、筋力や体力を整えることで治療結果も良くなったり、体力も早く戻るそうです。

またがんなどで痩せてしまっている場合にも同様にまず栄養状態を改善することで手術などにも良い影響があるとのことです。

 

急ぎでなければ、まず体調や体力を整えてから手術など大きな治療に入ることで、後の回復にも良い影響を与えるんですね?

 

また高齢者の皆さんが病気などで入院後、退院した後も住み慣れた地域で暮らせる様に宝塚市立病院では「地域包括ケアシステム」が10年前から運営されています。

実はこの地域包括ケアシステムは、1980年に広島県尾道の公立病院が始めたそうで、「寝たきりをゼロに!」を目標に何をすれば良いのか?と始めたのが「地域包括ケアシステム」だそうです。

高齢になっても元気で、今まで住んでいた地域で楽しく過ごせることを目標に、各自治体や地域ごとに色々と改革が進んでいる様です。

 

宝塚市立病院は急性期病院なので退院後は、自宅などの他にも施設や回復期病院への転院なども考えられます。

宝塚市の回復期病院は現在7か所ありますが足りている状態では無いようです。病院間はもちろん様々な所と連携して患者さんのために協力しているそうです。

 

 

·今年の抱負とリスナーの皆さんへ

治療はもちろん環境なども含めて患者さんの満足度の向上をすすめたい。

患者さんが「何かあったら宝塚市立病院にお世話になりたい」と思って貰える様に頑張りたい。

と同時に職員がしんどそうだと患者さんも不安になるかも知れない。

職員が元気で生き生きと仕事をしている、そんな職場環境についても考えているそうです。

 

確かに医師や看護師さんを始めスタッフの皆さんが元気だと何だかこちらも元気になりそうな気がするかも···?

 

感染症などが流行っているこの時期、気を使ったり忙しかったり、大変だと思いますが、スタッフの皆さんご自身の体調も充分気をつけて頂きたいです!

 

最後に···

昨年末頃からインフルエンザが非常に流行っているそうで昨年12月31日には休日診療に200人を越える患者さんが来られたそうです。

宝塚市だけでなく伊丹や箕面など関西全域でもかなり広まっている様です。

感染症はインフルエンザだけではありません。

お話しを聞いて、マスクやうがいなど気をつけなければ!と改めて思いました。

皆さんもどうかお気をつけ下さい!