民事訴訟判断のカギ🗝は? 5/30尾崎先生
📻 宝塚くらしの法律相談所(2025年5月30日放送)
弁護士法人 福間法律事務所から、 尾﨑悠吾(おざき・ゆうご)先生でした。
いよいよ梅雨が近づいてきましたねぇ
合わせて、ダリアやアジサイのきれいな季節
あじさいの花言葉は実は対照的な意味を持っているんですよ。
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ポジティブな意味:感謝・冷静・辛抱強い愛情
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ネガティブな意味:移り気・浮気・無情
つまり、同じ花でも「ありがとう」という気持ちも表せるし、
「気持ちが変わりやすい」という意味も込められるんです。不思議ですよね!
気分やシチュエーションによって贈る意味が変わる、ちょっとミステリアスな花ですね🌸✨
さて、今回の法律のテーマは「民事訴訟の構造」
⚖ 民事訴訟って?
お金のトラブルや契約のもめごとなどを、裁判所が判断するのが「民事訴訟」。
でも「お金を払ってほしい!」と訴えても、裁判官がすぐ「はい、OK」と言ってくれるわけではありません。
重要なのは、「本当にその権利があるのか?」を、法律と事実に基づいて確認することなんです。
🔍 裁判で判断のカギになる“事実”とは?
法律には、「こういう条件がそろえば権利が発生する」というルールがあります。
裁判では、それに当てはまる**“事実”があるかどうか**を見て判断します。
たとえば:
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権利を生み出す事実(=権利根拠事実)
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権利の発生をじゃまする事実(=権利障害事実)
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すでに権利が消えている事実(=権利消滅事実)
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相手が権利を行使できなくなる事実(=権利阻止事実)
こうした事実の積み重ねで、最終的に「その人に権利がある」と言えるかが決まります。
🚗 事例:自動車の売買トラブル
XさんがYさんに車を売ったのに、代金が支払われなかったとしましょう。
Xさんは、「契約通りに車を売った」という事実を証明する必要があります(=権利根拠)。
一方、Yさんは、
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「代金の支払い日はまだ来ていない」(=権利障害)
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「契約そのものに誤解があった」(=錯誤による取り消し)
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「もう支払った」(=弁済による権利の消滅)
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「車が届いてないから支払いは拒める」(=同時履行の抗弁)
といった形で反論してくるかもしれません。
民事訴訟は、感情や印象ではなく、どんな事実があるか・どんな法律が当てはまるかで判断されます。
ただ「正しいことを言ってるつもり」では足りません。
「法的に有効な主張と証明」ができているかが重要なんです。
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所は阪急宝塚駅前 ソリオ3の5階、駅からほぼ直結です。
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平日 9時~18時までです。
📻 再放送は6月1日(日)午後3時30分〜
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パーソナリティは坂本ゆうこでした。