元宝塚歌劇団 花組 泉まいらさん
樽井美帆です
宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』
４月１２日(土)は、スペシャルゲストデイをお届けしました！
お迎えしたのは、
元宝塚歌劇団 花組 泉 まいらさん
２０１４年、『宝塚をどり』で初舞台を踏まれた１００期生。
今年２０２５年１月１９日、花組公演
『エンジェリックライ』・『Jubilee』の東京宝塚劇場千秋楽をもって
宝塚歌劇団を退団されました。
退団から約３ヶ月でのご出演。
在団中よりもさらに、３月はひな祭りやホワイトデー、４月は桜など、
季節のイベントを楽しむことができていますとおっしゃっていました。
「まいら」というお名前は、世界中の人が呼びやすい名前を
という思いで考えられたそうです。
そんな泉まいらさんは、世界８０億人がアイデアを交換する場である大阪関西万博に早速行かれて、
大屋根リングを見たり、魅力的なパビリオンをめぐりって世界を知り、
自分が住んでる日本の素晴らしさを感じられたそうです。
泉さんが宝塚歌劇を初めて観たのは地元の大分県で。
月組全国ツアー公演『大海賊』。
小学校低学年だった泉さんは、
これは何人の方がされてるんだろう、男の人なのかな、女の人なのかな・・・
舞台を観るのがほぼ初めてだったため、言葉が出ないほどの衝撃を受けられ、
異世界の人たちという印象を持たれたそうです。
小学校６年生の時、パソコンを触って何か調べてみようという授業があり、
ふと初めて観た宝塚歌劇のことを思い出した泉さんは、
調べてみたいという気持ちになり、「宝塚歌劇団」を検索。
宝塚歌劇団のホームページの中の音楽学校生徒募集というバナーをクリックすると、
バレエ・歌・お芝居・日本舞踊・タップダンスという授業のカリキュラムが
目に飛び込んできました。
『ガラスの仮面』が大好きで北島マヤになりたいと思うほど
お芝居に興味があった泉さんは、宝塚受験を決意。
宝塚を目指すきっかけとなった小学校６年生の時の授業に感謝していらっしゃるそうです。
決意をしたもののどんな準備をしたらよいか分からない泉さんは、
中学校では陸上部に入り走り込む毎日。
ある大会で、専門ではないハードル走に出場した泉さん。
バレエを習っていたため、前に飛ぶより上に飛ぶフォームに！
優雅にジャンプを飛び過ぎてしまったためタイムが上がらず、残念ながら最下位に・・・。
でも、専門の８００メートルなどでは県大会に出場され決勝に残るなど大活躍されました。
駅伝でも九州大会出場を果たされるなど陸上漬けの毎日ではありましたが、
頭の中には宝塚受験への気持ちも。
そんな中迎えた初めての宝塚受験は、バレエしかしたことがない状態で。
そして、陸上部の練習のため山を走りプールで泳ぐ日々を過ごしていた泉さんは、
日焼けで真っ黒！
周りの受験生を見よう見まねで初受験を乗り切られました。
その時に、色々な受験生を見て学び、本格的に受験準備に取り組むことになったそうです。
アルバイトでレッスン代をご自身で準備しながら頑張る泉さん。
そんな泉さんの熱意と頑張りに、アルバイト先の方々もあたたかく協力してくださったそうです。
この受験準備期間、役に立ったのが陸上部で培った忍耐力と精神力。
ちょっとの失敗や１回の不合格くらいでは絶対に落ち込まない、
まだいける！チャンスはある！何度でも挽回できる！諦めない！
と思いながら長距離を走り続けてる感じだったそうです。
１００期生として宝塚音楽学校に入学された泉さん。
高校卒業時点で入学され、お誕生日が４月２２日。
男役の中で一番お姉さんだったため「イチおじ」と呼ばれていたそうです。
中学校卒業時点で入学した同期生は、同期なのにとても可愛らしく、
同じ制服を着て鏡に映った姿を見て、あまりの違いに驚いたとおっしゃっていました😊
初舞台の翌年、２０１５年『新源氏物語』新人公演。
車争いの場面に同期のみなさんと出演されました。
戦いを表現する場面で、まだ触ってないのに飛んでいったように見えたりと苦戦する
泉さんらに、上級生からは「いやいや、それじゃあエスパーみたいだよ！」というツッコミも🤣
２０１９年『花より男子』では、たくさんの役を演じられました。
まずは、柚香光さん演じる道明寺司に媚びを売る男子学生、その名も和泉(いずみ)！
大切に演じられたそうです。
続いて、クラブダンサーの女。
香盤表が間違っていると思って確認されたくらい驚かれたそうです。
金色のスパンコールの短いスカートでセクシーな踊りを男役さんと一緒に踊ることに。
自由に絡んで踊っていいという振付の部分があったため、
同期生の和礼彩さんに絡もうとすると「笑っちゃうからやめて」とお断り🤣
ですが、クラブダンサー男・高翔みずきさんに顎クイされることに！
男役なので絶対にされることはないと思っていた人生初顎クイ！
顎クイのされ方が上手くできず、華雅りりかさんに
「もうちょっとセクシーな方がいいよ」とアドバイスをいただかれたそうです。
最後は、城妃美伶さん演じる牧野つくしと遊ぶ幼稚園児役で締めくくられました。
コンサートやミュージックサロンに出演するという夢が叶ったのが、
２０２４年、星風まどかミュージック・サロン「星ノ円居夜」。
大好きな同期生星風まどかさんとデュエットもされました。
大劇場ではスターさんとしか歌うことのないトップ娘役の星風さんと歌えたことが、
とても幸せだったそうです。
専科の凪七瑠海さんと同時退団だったため、サヨナラショーにも出演されました。
まさか自分がサヨナラショーに出られるとは思っていなかったそうです。
２２年間在団され、思い入れのある歌や曲がたくさんある中で、
私にも出番を作ってくださった凪七さんに感謝していますとおっしゃっていました。
初舞台である『TAKARAZUKA 花詩集１００!!』を同期生の
糸月雪羽さん・聖乃あすかさん・一之瀬航季さん・和礼彩さんらと一緒に歌われました。
同期のみなさんと振付の練習もしっかりされたため、
緊張することなく伸びやかに歌うことができましたと振り返っていらっしゃいました。
７月３０日(水)から８月６日(水)まで、博品館劇場にて上演される
『ダンスカンタービレ２０２５ ～VIOLET～』に出演されます。
お花のリングとネイル、花組への愛いっぱいでお越しくださった泉まいらさん。
ご出演くださった日の春のうららかな気候のようなあたたかい
微笑みと優しさにあふれてらっしゃいました🌸
そして、実直なお人柄もとてもステキでした✨
YouTubeライブのアーカイブはこちらです！
✨２０２５年４月１２日『レビュー・ステイション』(泉まいらさん)✨
泉まいらさん、ご出演くださいまして本当にありがとうございます！