秋に聴きたくなる歌を4曲……

9月28日(日曜日)の「サンデー・トワイライト」は、秋の日に聴きたい歌特集。
勝手にわたくしが聴きたい歌を選んできただけの話なんですがどうかお許しを。

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1曲目は、ニール・ヤングさんがクレイジーホースと共同名義で1975年にリリースしたアルバム“ZUMA”から、“Through My Sails”をお届けします。”ZUMA“は、前々作、前作の”Tonight’s the Night” ”On the Beach”の苦悩と惑いから抜け出して浮上してきたかのような解放感がある反面、ジワジワとした焦燥感が歌のなかに漂っています。この“Through My Sails”もそんな一曲。「漂えど、沈まず」といった感じでしょうか。

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2曲目は、1962年結成のアイルランドのグループ、チーフタンズのアルバム「サンティアーゴ」から“GUADAKUPE”をお届け。このグアダルーペというのは、カトリック教会が公認している聖母出現の1つであり、メキシコで最も敬愛されている宗教的シンボル。メキシコということで、シンガーにリンダ・ロンシュタットとロス・ロボスを迎えての演奏です。

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3曲目は、斉藤哲夫さんです。9月5日と7日の大阪LIVEは実に素晴らしかった。私らの世代にとって斉藤さんは、並み居るフォーク系歌手のなかでも特別な存在でありまして、メッセージ性やプロテストソングを主軸としたフォークや、抒情的な描写の世界でもなく、ロックに傾斜するフォーク系でもない立ち位置。何よりそのメロディアスな楽曲にまず魅せられてしまいます。ポール・マッカトニーやギルバート・オサリバンの影響という分析もありますが、どうなんでしょう。エルトン・ジョンとの共通項を見出すこともできそうです。しかも、それだけではなく、斉藤さんには「吉祥寺」や「さんま焼けたか」といったのびのびとしたノスタルジック系の歌もあり、その幅広い音楽性がたまりません。ちょうど秋ですし、今年は豊漁なのか値段もいつもよりお手軽なこともありよく食卓に上がるかもしれない秋刀魚。「さんま焼けたか」をお届けします。

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4曲目は、なぜかときおり猛烈に聴きたくなるフジコ・ヘミングさんの名曲「ラ・カンパネラ」をフルバージョンでお届けします。

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身勝手に選んだ4曲。お楽しみいただければ幸いであります。